• ボイスドラマ「七つの箱/epilogue 聖夜」
    2026/08/31

    【ペルソナ】・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    ・真那(まきな:23歳/CV:久野はるな)=東京で演劇の勉強とバイトをかけもちする女優の卵


    【epilogue 聖夜】風花、星羅、天音、沙羅、風結、輝李、真那。7人の女性たちを迎え、家具とともに、それぞれの人生に寄り添ってきたインテリアコーディネーター・聖夜。最後のお客様・真那を見送ったあと、聖夜のスマートフォンに届いた一通のメッセージ。北欧にいるはずの「彼」からでした。「契約が早く終わったから帰ってきたよ」突然の帰国。何も準備できていない。本当はサプライズでお祝いしたかったのに。そんなことを考えながら店へ戻ろうとした聖夜の前に、よく知ったシルエットが現れます。「なんでお店までくるのよ」無視してやろうと思うのに――脚は勝手に、彼のもとへ。7人の女性の暮らしと人生に寄り添ってきた聖夜。最後に開く「箱」は、彼女自身のために用意されていました。【ボイスドラマ台本】【聖夜】「どうもありがとうございました!」【真那】「こちらこそありがとうございました!」【聖夜】「応援してますね」【真那】「はい!早く、名前がここまで届くように!精進してがんばります」【聖夜】いってらっしゃい。私は心の中で思いっきり手を振ってエールを送る。少しだけ瞳が潤んだ。と、そのとき・・・■SE/携帯のバイブ音あ・・・彼からのLINEだ・・今頃は北欧にいるはず・・・”契約が早く終わったから帰ってきたよ”え?なんで?やだ、私、なにも準備していない。彼が帰国したら、サプライズでお祝いしようと思ってたのに・・・だめ。今日は早く帰んなきゃ・・・お客さんを見送ったあと、店内へ戻ろうとしたとき・・・夕陽の中に、よく知ったシルエットが浮かび上がった。え?うそ?なんでお店までくるのよ。もう〜、知らない。無視して事務所へ戻ってやる。頭の中ではそう思っているのに、私の脚は勝手に彼の元へ駆けていく。事前に連絡もしないで。ほんっとに・・・ばか。最低。そう言いながら、私は彼の腕の中へ飛び込む。夕陽が店内をオレンジ色に染めていった・・・

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  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-6〜真那」
    2026/08/31

    【ペルソナ】

    ・真那(まきな:23歳/CV:久野はるな)=東京で演劇の勉強とバイトをかけもちする女優の卵・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    ・輝李(えり:14歳/CV:坂田月菜)=高校進学で両親と対立している中学生


    【episode--6〜真那】東京で演劇を学ぶため、一人暮らしを始める23歳の真那。勉強とアルバイトを掛け持ちする生活。だから、新生活の家具はできるだけ安く揃えたい。「アウトレットでいいから。」でも真那は、アウトレット家具について少し誤解していました。聖夜から教えられたのは、型落ちだったり、小さな傷があったりしても、新品であり、時にはなかなか出会えないレアな家具もあるということ。「宝探しするような感覚で選んでみませんか」その言葉を聞いた真那は、アウトレット家具とこれからの自分を重ねます。傷ついても、価値はなくならない。時が経っても、自分らしさを失わない。夢のスタートラインに立つ一人の女性を描いた物語です。【ボイスドラマ台本】

    【真那】「おっと、危ない!」【輝李】「あ、ごめんなさい!」【真那】「気をつけてね」【輝李】「はい!すみませんでした!」【真那】インテリアショップ『ナナハコ』の入口。走ってくる少女とニアミスした。急いでたけど、顔は笑ってたな。なにかいいことあったのか・・・【聖夜】「いらっしゃいませ」【真那】「あ、どうも」【聖夜】「なにか、お探しですか?」【真那】「あ、はい。家具一式。アウトレットでいいから」【聖夜】「アウトレット?」【真那】「ええ。東京に一人暮らしするんで、できるだけ安くあげたいんです」【聖夜】「一人暮らし?それは大変ですね」【真那】「そうなんです。だからユーズドでもいいので・・」【聖夜】「ここに、ユーズドの家具はないですよ」【真那】「え?じゃあ、ないのか、アウトレット家具は」【聖夜】「いいえ。たくさんありますよ。でも、ここにあるアウトレット家具は、ユーズドじゃありません」【真那】「え?じゃあ・・・」【聖夜】「型落ちの商品とか、よく見ないとわからないような小さな傷ありとか。でも、ぜんぶ新品です」【真那】「うっそ〜!?知らなかったわ」【聖夜】「確かにお値段はリーズナブルですけど、なかなか手に入らないレアものとかもありますよ」【真那】「そうなんだ・・・」【聖夜】「よければ、宝探しするような感覚で選んでみませんか」【真那】「そっか〜。すごいな・・・時が経っても錆びない心で、少しくらい傷ついてもめげない。なんか、これから自分が目指すところと似ているかも・・・」【聖夜】「え・・・?」【真那】「あ、いや・・・実は私・・女優の卵なんです」【聖夜】「女優さん?すごい・・・」【真那】「いえいえ、まだまだ駆け出しにも届かない勉強中です。これから東京で一人暮らしして、演劇の勉強とバイトをかけもちするんで・・・」【聖夜】「そうなんですか・・・大変そうですね・・・」【真那】「はい、でも自分で選んだ道だから」【聖夜】「今日はせっかくご来店いただいたので、インテリアコーディネーターの私が最高のアウトレット家具をご紹介しますね」【真那】「ありがとうございます!」【聖夜】「がんばってください!」【真那】こんな”縁”ってのもあるんだな。だけど、知らなかったな。アウトレット、って言葉。使い方に気をつけなくっちゃ。これから、どれだけキャリアを重ねていっても使い古された演技には絶対ならない。どんなに傷つくことがあっても、私は負けない。女優。目標は、手が届かないほど遠くても、それが私のゴールであり、スタート地点なんだから。

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  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-5〜輝李」
    2026/08/31

    【ペルソナ】・輝李(えり:14歳/CV:坂田月菜)=高校進学で両親と対立している中学生

    ・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    ・風結(ふゆ:25歳/CV:上町侑生)=局アナを目指すリゾートFMのDJ


    【episode-5〜輝李】

    「学習デスクを処分したくて。」そう言って『ナナハコ』を訪れた14歳の中学生・輝李。最近はリビングで勉強している。自分の部屋は暑いし、寒いし、何より一人。だから古い学習デスクなんて、もういらない。そんな輝李に聖夜は尋ねます。「その学習デスク、買ってもらったときのこと覚えてる?」幼い自分。嬉しくてはしゃいだ日。誇らしげだった父。毎日隣に座ってくれた母。家具には、傷や年月だけではなく、家族と過ごした時間も残っている。輝李が思い出したのは、学習机ではなく、あの日の家族でした。【ボイスドラマ台本】【輝李】「電動ソファか、憧れるなあ」【風結】「あら・・・こんにちは。それ、市内の中学?」【輝李】「え・・・そうですけど・・おねえさん・・補導員じゃないですよね」【風結】「違うわよ、それに・・・家具屋さんで補導されるわけないでしょ。しかもこんな真昼間に」【輝李】「ああ、よかった」【聖夜】「いらっしゃいませ」【風結】「じゃあ、私はこれで」【聖夜】「ありがとうございました」【輝李】「じゃあね、お姉さん、バイバイ!」【聖夜】「こんにちは。お嬢さん、おひとり?おとうさん、おかあさんは?」【輝李】「あ、今日はうちひとりです」【聖夜】「まあ、どうしたの?」【輝李】「実は、学習デスクを処分したくて」【聖夜】「処分?」【輝李】「はい。ってか、昨夜(ゆうべ)ガチで親と喧嘩しちゃって」【聖夜】「あら、なにがあったの?」【輝李】「うち、最近リビングで勉強してたわけ。そしたら昨日『自分の部屋でしろ。学習デスクあるだろ』って怒られたんだけど。イミフじゃない?」【聖夜】「そうなんだ」【輝李】「だーかーらー、今の学習デスク処分して、リビングに置いても超馴染むデスクを探しに来た。これなら親も許すっしょ」【聖夜】「ふうん。どうしてリビングで勉強したいの?」【輝李】「だってさー、うちの部屋、寒いし暑いしひとりなんだもん」【聖夜】「なるほどねー。じゃ、例えば、こんなデスクとかはどう?」【輝李】店員のおねえさんが見せてくれたのは、アクバ組めそうなおしゃれな木製のデスク。うちが、『それ、ガチでよき!』って言おうととしたら、【聖夜】「だーけーど。学習デスクを処分するのはもったいないと思う」【輝李】「え?なんで?」【聖夜】「その学習デスク、買ってもらったときのこと覚えてる?」【輝李】「はい」【聖夜】「そのときの気持ち、思い出してみて」【輝李】「えっと・・・あんときは・・・幼稚園から帰ったら、うちの部屋ができてて、そこに学習デスクが置いてあった」【聖夜】「どんな気持ちだった?」【輝李】「もう嬉しすぎて、ずーっとはしゃいでた」【聖夜】「きっと学習デスクもそう思ってたはずよ」【輝李】「え?」【聖夜】「なのに処分とか言われたらどう思うかな?」【輝李】そういえば、あの日パパ、仕事から帰ってきてすぐ、うちに言ってきたんだよね。”どうだ?かっこいい学習デスクだろー!”って。ママは小学校へ入学するまで毎日、何時間も横に座ってくれたっけ。あれ?なんでうち、学習デスクを処分しよう、なんて思ったんだろ?【聖夜】「ね」【輝李】「あの、おねえさん。さっきの机、とりおきしてもらうことってできますか?うちが大きくなって働くようになったら、あの机で勉強したい」【聖夜】「そうね、考えとくわ」【輝李】おねえさんは笑ってウィンクした。うちは急いでお店を飛び出す。早く帰って、あの学習デスクに座りたい。あの日のパパとママにも、また会いたいな・・・なんて、タイムスリップしないと無理か・・・笑


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    4 分
  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-4〜風結」
    2026/08/31

    【ペルソナ】・風結(ふゆ:25歳/CV:上町侑生)=局アナを目指すリゾートFMのDJ

    ・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    ・沙羅(さら:22歳/CV:岩波あこ)=パートナーとの関係に悩むかけだしの声優


    【episode-4〜風結】冬のリゾートFMでDJを務める風結。彼女の夢は、いつかキー局のアナウンサーになること。夢のためなら、オフシーズンだって自分磨きを怠らない。だからこそ彼女が探していたのは――「できるだけくつろげるソファ」。聖夜が紹介した電動リクライニングソファに身体を預けると、風結の頭の中に未来の自分が浮かんできます。全国放送。ニュース原稿。自分が出演する番組。そして、その隣にはいつか誰かがいるかもしれない。夢を追い続けるためには、走る時間だけでなく休む時間も必要です。【ボイスドラマ台本】【風結】「ヘプバーン、きれいですねえ」【沙羅】「そうだよねえ・・・って、え?」【風結】「あ、ごめんなさい。つい」【沙羅】「いえ、わかります・・・ぼくもさっきおんなじだったから(笑)」【聖夜】「いらっしゃいませ」【風結】「できるだけくつろげるソファ、ってありませんか?」【聖夜】「くつろげるソファ、ですね」【風結】「はい。私、リゾート施設でウィンターシーズンだけDJをしてるんです」【聖夜】「まあ、素敵〜」 【風結】たいていの人は、この反応。でも、嘘ではない。私は、風結。名前の通り、冬になるとウィンターリゾートを楽しむ人たちにトークと音楽を届けている。もちろん、目標はもっと大きい。いつかはキー局の局アナになって、全国放送で人気者になること。っていうと、”え?オールドメディアじゃね?”って最近の友だちは返してくるけど。いい。そんなこと関係ない。オフシーズンでも自分磨きを欠かさずに、局アナを目指すんだから。今日ここ、インテリアショップ『ナナハコ』にきたのはそのためのアイテム選び。簡単にいうと、くつろげるソファ。オフの時間はそのままゆったりくつろいで、仕事の前もリラックスしながら台本チェック。ときには、座ったまま発声練習。って・・・【聖夜】「電動リクライニングソファ、とかはいかがですか?デンリクソファ」【風結】「デンリクソファ?そんな高いのはちょっと・・・」【聖夜】「意外とそうでもないんですよ」【風結】本当だ。この値段なら私のギャラでも買えるかも。デンリクソファへ座った私に、店員さんはリモコンを手渡す。【聖夜】「実際に座ってみてください」【風結】「はい・・・」【聖夜】「背もたれを少しだけ後ろに倒して、足を水平に」【風結】「よし・・・こんなもん?」【聖夜】「それがテレビやスマホを見るとき、首に負担をかけない角度です。今度は、背もたれを後に深く倒して、ひざの角度を135度。つま先が心臓と同じくらいの高さにしてみてください」【風結】「はい・・・え・・・?」【聖夜】「これを、ゼログラビティ、って言うんです。無重力の状態。心臓への負担が減って、むくみがとれますよ」【風結】「すごい・・・」【聖夜】「あとは、背もたれを水平まで倒せばベッドの代わりになるし、真ん中の座面を倒せばテーブルになります」【風結】「ああ・・飲み物が置けるんだ」【聖夜】「あの、声のお仕事って、体調管理とかいろいろ大変なんですよね」【風結】「まあ、そうですけど・・・」【聖夜】「精神的にも肉体的にもしんどいとき。きっとここに座れば、なにも考えずくつろげるんじゃないでしょうか」【風結】確かに・・・いつになるのか、まったく未知数だけど、ここに座っていると、局アナになった自分が想像できる・・・自分の出てる番組を見ながらニュース原稿をチェック。座面を倒したテーブルにはシャンパングラス・・・乾杯する相手は・・・いるといいな。

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    4 分
  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-3〜沙羅」
    2026/08/31

    【ペルソナ】・沙羅(さら:22歳/CV:岩波あこ)=パートナーとの関係に悩むかけだしの声優

    ・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    ・天音(あまね:27歳/CV:和田ひまわり)=一人暮らしを検討中のホテルウーマン

    【episode-3〜沙羅】「わ、すっご〜い!」『ナナハコ』へやってきた、駆け出しの声優・沙羅。探しているのは、同じく声優を目指しているパートナーへの誕生日プレゼントです。アニメやキャラクターの声を演じたい沙羅。一方、パートナーが夢見るのは海外映画の吹き替え。そんな二人に聖夜が提案したのは、ヘプバーンを描いた「IROTTA CHIC」のアートパネルでした。部屋の真ん中にヘプバーンを置いて、二人で吹き替えの練習をしたら――。プレゼントとは、物を贈るだけじゃない。相手が見ている「夢」を贈ることなのかもしれません。【ボイスドラマ台本】【沙羅】「わ、すっご〜い!なんとシュールなゴリラ〜!」【天音】「え?」【沙羅】「あ、すみません!つい大きな声を・・そっちまで聞こえちゃいました?」【天音】「はい(笑)」【沙羅】「地声が大きいんです。どうもすみません」【天音】「いいえ、大丈夫ですよ。ごゆっくり」【沙羅】「ありがとうございます!」【聖夜】「いらっしゃいませ。ギフトでお探しですか?」【沙羅】「あ、はい。さすが!わかります?パートナーの誕プレを見に」【聖夜】「まあ、おめでとうございます!もしよろしければ、ヒントをいただいてもいいですか?お相手の方のご趣味とか、普段お部屋でどのように過ごされているか、とか」【沙羅】「あ、え〜っと・・実はぼく、声優なんです。まだ出演経験もないもない新人ですけど」【聖夜】「あ、いえ、すみません。そんな、個人情報とかは言わなくても大丈夫ですよ」【沙羅】「いやいや、全然構いません。あの、それで、パートナーですけど、同期の声優なんです。ぼくは、アニメとか、キャラクターのCVをやりたいんだけど、パートナーが目指してるのは、外画の吹き替え」【聖夜】「外画?」【沙羅】「ああ、海外の映画のことです。え〜っと・・・洋画?」【聖夜】「そうなんですね。ちなみにお相手の方のお部屋は、どのくらいの広さですか?」【沙羅】「そうだなあ・・・っと、6畳が二間とキッチン、ダイニングにリビング・・」【聖夜】「結構広いですね」【沙羅】「そうなんですよ。で、部屋の真ん中に姿見を置いて、それを見ながら発声練習とか吹き替えの練習とかしてるんです。これって、相当ナルシ?ってか、イタいですよね」【聖夜】「あ、いえ、そんな・・・でもそんな風にお部屋を広く使えるなら、少し大きなプレゼントでもいいかもしれませんね」【沙羅】「大きな?どのくらい?」【聖夜】「そうですねえ・・・ちょっと、振り返ってみてもらえますか?」【沙羅】「え、はい・・・わ!」【聖夜】「いかがでしょう?」【沙羅】ぼくの後ろで、セクシーなポーズをとっていたのは・・・麗しのサブリナ!エレガントなジバンシィのイブニングドレスをまとったヘプバーン。等身大のアートパネルにはキラキラ光るラインストーンが散りばめられていた。【聖夜】「IROTTA CHIC(イロッタ/シック)っていう、インテリア雑貨のブランドなんです。ほかにはモンローとかもありますよ」【沙羅】「これ・・・いいかも・・・」【聖夜】「いかがでしょう?」【沙羅】このアートパネルを部屋のど真ん中に置いて・・・一緒に吹き替えの練習とか・・う〜ん、ありかも。パートナーがサブリナで、ぼくは・・・ウィリアム・ホールデン?頭の中には、果てしない妄想が広がっていった・・・

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    3 分
  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-2〜天音」
    2026/08/31

    【ペルソナ】

    ・天音(あまね:27歳/CV:和田ひまわり)=一人暮らしを検討中のホテルウーマン

    ・星羅(せいら:26歳/CV高松志帆)=リモートで仕事をこなす子育て主婦

    ・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

    【episode-2〜天音】

    27歳。ホテルウーマンの天音。ずっと望んでいた一人暮らしをめぐって両親と大喧嘩し、勢いのまま部屋を内見。そして新生活の家具を探すため、『ナナハコ』を訪れます。そんな彼女に聖夜が勧めたのは――小ぶりな「丸いダイニングテーブル」。一人なのに、どうして食卓が必要なの?「丸いテーブルには上座も下座もないんです。」いつか大切な人ができたとき。両親が遊びに来たとき。そこに座る人の顔を思い浮かべた瞬間、天音は自分が本当に欲しかったものに気づき始めます。家具を選ぶことは、これからの人生を想像すること。一人暮らしを始める前の、一人の娘と家族の物語です。

    【ボイスドラマ台本】【天音】「あ、あの・・・お店の方ですか?」【星羅】「え、あ、ごめんなさい。私、ただのお客さん・・・って、ああ、この電動ドライバー」【天音】「どうもすみません!」【星羅】「あ、いえいえ。この格好ですもんねー。なにを見に来たんですか?」【天音】「ソファです。一人暮らし用の・・」【星羅】「まあ、素敵」【聖夜】「あ、申し訳ありません・・・お客様」【星羅】「いいえー。あの、一人暮らし、がんばってくださいね!」【天音】そう言って、親指を立てる。店内ですれ違った、黄色いジャケットの女性。腰に工具?みたいなのをぶら下げてたからつい・・・【聖夜】「なにをお探しですか?」【天音】自分の失敗に恥ずかしくなりながら、店員さんに答える。私の名前は天音。市内の大きなホテルで働く、ホテリエ。女性フロントクラーク。でも、駅前とはいえ、県外から通うのはちょっと大変。ずいぶん前から一人暮らししたい、って言ってるんだけど両親は大反対。”嫁入り前の娘が・・”とか、っていつの時代の話?それに私、いくつだと思ってんの。27歳よ、27。1週間前の言い争いで、私キレちゃって、勝手にお部屋、内見してきちゃった。1DK。築10年。で、今日インテリアショップ『ナナハコ』に来たのは、おひとりさまの家具選び。【聖夜】「今日は、新居の家具ですか?」【天音】「わかるんですか?」【聖夜】「いえ・・・ダイニングとソファとベッドを一度に見るってことは」【天音】「あ、そっか。普通は、なにか決めてきますもんね」【聖夜】「ひょっとして・・・お一人暮らしされるんですか?」【天音】「え?どうして・・・?」【聖夜】「ホテルライクなベッドとかソファって、お一人なのかなあって」【天音】鋭い・・・でもまあ、インテリアショップの店員さんならあたりまえなのかも。結局、彼女が勧めてくれたのは、小ぶりな丸いダイニングテーブル。なんで?【聖夜】「丸いテーブルには上座も下座もないんです。人数だって決まっていません。いつか大切な人ができたときは、向かい合って。ご両親がいらしたときは、どこに座ってもお互いの顔が見える・・・」【天音】「え・・・」【聖夜】「そもそも、食卓っていうのは、家族の笑顔が集まる場所。だからお一人暮らしの方にも、必ず食卓をおすすめするんです」【天音】家族・・・ああ・・・そうなんだ・・・なんか私、大切なこと忘れてた・・ってか・・いろんなことが抜けてたかも・・・親と喧嘩して、勝手にお部屋を内見して、家具まで決めようとして・・【聖夜】「家具って、長〜く使うものですから。焦らずに、じっくり検討してくださいね」【天音】言葉がグサッと突き刺さる。私、なにをこんなに焦ってたんだろう・・・もう一度、ちゃんと両親と話してみようかな。そのうえで、一人の大人として自立していくかどうかを決めよう。目の前の丸いテーブル。まあるく座る両親の笑顔が、心の中に浮かんで、消えた。

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    4 分
  • ボイスドラマ「七つの箱/episode-1〜星羅」
    2026/08/31
    【ペルソナ】・星羅(せいら:26歳/CV高松志帆)=リモートで仕事をこなす子育て主婦・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター・風花(ふうか:31歳/CV:蓬坂えりか)=睡眠不足に悩むマーケター【episode-1〜星羅】子育てをしながら、自宅で仕事をする。仕事中は子どもが気になる。子どもといると仕事が気になる。そんな毎日を送っている星羅が『ナナハコ』で探していたのは、リモートワークのためのSOHO家具でした。そこで聖夜が提案したのは、仕事が終わったらPCも書類もコードも「視界から消す」ことができるフラップデスク。ONとOFFを切り替えるのは、気持ちだけじゃなくていい。家具がその境界線を作ってくれることだってある。そして星羅には、もう一つ意外なストレス解消法がありました。それは――家具の組み立て。子育て、仕事、自分の時間。全部を完璧にするのではなく、自分に合った暮らし方を探していく女性の物語です。【ボイスドラマ台本】【星羅】「すみません、あの・・・」【聖夜】「あ・・・ごめんなさい・・」【星羅】店員さんが抑えた声で、返事をする。あ・・電動ベッドでお客さんが眠ってるんだ・・・ふふ。気持ちよさそう・・・いつもの自分とつい重ねちゃう。しいっ・・・子どもを起こさないように・・・って【風花】「あら、ごめんなさい・・・微睡んじゃったみたい。お恥ずかしい」【星羅】「あ、いいえ。起こしちゃってごめんなさい・・・」【風花】「とんでもない・・・そろそろ帰るところだったから。じゃあね、聖夜」【聖夜】「うん、また来てね」【星羅】へえ、すごく親しげに喋ってる。常連さんかな・・【聖夜】「どうも失礼しました。なにかお探しですか?」【星羅】「あーなんて言ったらいいのかな・・・リモートで会議するときとかの・・」【聖夜】「SOHO家具ですね。こちらへどうぞ」【星羅】よどみなく店員さんが答える。ここは郊外のインテリアショップ・・『ナナハコ』だっけ?店員さんは、SOHOと書かれたプレートの売り場へ。商品の前で丁寧に説明してくれる。【聖夜】「最近人気なのは、このパネル一体型デスクですね。正面と左右に、高めのパネルがついているコの字型デスク。周りの余分なものを手軽に隠せるんです」【星羅】なるほど・・・。ハイハイする子どもを見せないようにできるってことか。でも、それって根本的な解決にならないなあ。足元のコードとか踏んづけちゃいそうだし・・【聖夜】「ひょっとして・・・まだ小さなお子さんとかいらっしゃいます?」【星羅】「え?・・・なんで分かるんですか?」【聖夜】「SOHOを見にくる方って、たいていパネルの広さを気にするんです。でもお客さんは、角の丸みとか触ってらっしゃるし・・下の方をずっと見ていましたよね」【星羅】「あ・・・」【聖夜】「もしそうでしたら、これなんかいかがですか?フラップデスク。見た目は木製のデスクですけど、天板を、こうして上にパタンと倒すと・・・」【星羅】すご・・・デスクがただのキャビネットになっちゃった。PCも書類もコンセントも完全に見えなくなるってこと?背板(せいた)の奥にコードを通す穴が空いてるから、コード類も宙に浮かせて固定できるし」【聖夜】「これでオフのときは仕事を『視界から消去』できますよ・・ストレスだって」【星羅】ああ・・・そっかぁ・・・・・・ストレス、って仕事だけじゃないしなあ・・産後うつ、ってどうしようもないと思ってたけど、家具でアプローチする方法もあるんだ・・・【聖夜】「さしでがましいこと言って申し訳ありません・・」【星羅】「あ、いえ、とんでもありません。この家具・・・自分で組み立てても大丈夫ですか?」【聖夜】「え・・・もちろん大丈夫ですけど・・・あ・・」【星羅】と言って店員さんは私の腰を見る。【聖夜】「それ・・ベルトから下げてるのって・・・電動ドライバー?」【星羅】「はい。実は私、家具の組み立ても、ストレス解消になっているんです」【聖夜】「まあ・・・素敵ですね。でも、このフラップデスクは・・・少し難易度が...
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    5 分
  • ボイスドラマ「七つの箱/ Prologue〜風花」
    2026/08/30

    【ペルソナ】・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター・風花(ふうか:31歳/CV:蓬坂えりか)=睡眠不足に悩むマーケター【プロローグ〜風花】仕事に夢中になるあまり、自分自身のことを後回しにしていませんか?インテリアショップ『ナナハコ』で働くインテリアコーディネーター・聖夜。彼女のもとを訪れたのは、大学時代から10年来の友人であり、ショップのブランディングを手掛けたマーケター・風花でした。IPブランディングは成功し、動画は10万再生。けれど、その成功の裏で風花は、自分でも気づかないほど疲れていました。そんな親友の小さな変化に気づいた聖夜が案内したのは「ねむり」のための家具。枕、マットレス、そして電動リクライニングベッド。家具は、部屋を飾るだけのものじゃない。毎日を頑張る人の身体と心を、そっと受け止めてくれるものなのかもしれません。服部家具センターのIPキャラクター『ナナハコ』から生まれたスピンオフボイスドラマ『七つの箱』。7人の女性たちとインテリアコーディネーター・聖夜が紡ぐ、8つの小さな物語。その最初の「箱」を、どうぞ開けてみてください。【ボイスドラマ台本】【聖夜】「風花、本当にありがとう!まさか、うちのアカウントで動画が10万再生いくなんて・・・マジで嬉しい!」【風花】インテリアコーディネーターの聖夜が満面の笑みで私の手を握りしめてくる。さまざまな種類の家具を扱うインテリアショップ『ナナハコ』。聖夜は、専属のインテリアコーディネーター。大学のときから10年来の友人だ。私は、風花。新卒でマーケティング会社に入り、1年前に独立したばかり。フリーランスとして最初の案件が、この、聖夜が勤めるショップのブランディングだった。私が提案したのは、かねてから考えていたIPブランディング。『商品』よりも『世界観』を売ること。聖夜はインテリアコーディネーターらしく、【聖夜】『家具の質の良さや、動線を意識したレイアウトの楽しさを知ってほしい』って言ってたっけ。結果は・・・私の狙い通り。カテゴリー別に配置した7人のキャラクターたちが、ショップの認知度を爆発的に高めてくれた。【聖夜】「風花にお願いしてよかったわ。やっぱ、プロのマーケターってすごいわねえ!」【風花】「なに言ってんの。TikTokもインスタのReelもYouTubeショートもぜ〜んぶ、聖夜がアカウント作って運用してんじゃない」【聖夜】「そりゃそうでしょ、自社のアカウントなんだから・・・ところでさ、風花」【風花】「なに?」【聖夜】「あんた、最近、ちゃんと眠れてる?」【風花】「え?どうして?」【聖夜】「その右手・・」【風花】あ・・・思わず首をさわってる右手を下げた。私、知らないうちに癖になっちゃってるんだ。【聖夜】「肩こりとか偏頭痛とかあるんでしょ?」【風花】「え?そんなことわかるの?」【聖夜】「そりゃ私、プロのインテリアコーディネーターだもん」【風花】「っていうよりそれ、お医者さんの領域じゃないの?」【聖夜】「もちろんそれはそうなんだけど・・・ベッドってのも、すっごく重要なのよ〜。枕やマットレスは、睡眠の質を左右するんだから」【風花】「へえ〜」【聖夜】「こっち来て」【風花】そう言って聖夜は私を、ねむりデザインLABOという寝具売り場へ。頭の形を測り、いろんな種類のマットレスを体感させてくれた。そっか〜。私、ブランディングの成功ばかり考えて、自分のこと、なおざりにしてた・・・【聖夜】「電動リクライニングベッド、って選択肢もあるからね」【風花】「そうなの?」【聖夜】「プロのマーケターが、そこで疑問符はだめでしょ(笑)ねえ風花、ちゃんと自分の体も大切にしてよ。人生の⅓はベッドの上なんだから」【風花】たしかに・・・私は、聖夜に促されるまま、電動リクライニングベッドで横になった。あ、だめ。瞼を閉じると、ほんと眠ってしまいそう・・・【聖夜】「寝ちゃってもいいよ」【風花】親友の優しい声が、私を夢の世界へ誘っていった・・・

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