『ボイスドラマ「七つの箱/episode-5〜輝李」』のカバーアート

ボイスドラマ「七つの箱/episode-5〜輝李」

ボイスドラマ「七つの箱/episode-5〜輝李」

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【ペルソナ】・輝李(えり:14歳/CV:坂田月菜)=高校進学で両親と対立している中学生

・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

・風結(ふゆ:25歳/CV:上町侑生)=局アナを目指すリゾートFMのDJ


【episode-5〜輝李】

「学習デスクを処分したくて。」そう言って『ナナハコ』を訪れた14歳の中学生・輝李。最近はリビングで勉強している。自分の部屋は暑いし、寒いし、何より一人。だから古い学習デスクなんて、もういらない。そんな輝李に聖夜は尋ねます。「その学習デスク、買ってもらったときのこと覚えてる?」幼い自分。嬉しくてはしゃいだ日。誇らしげだった父。毎日隣に座ってくれた母。家具には、傷や年月だけではなく、家族と過ごした時間も残っている。輝李が思い出したのは、学習机ではなく、あの日の家族でした。【ボイスドラマ台本】【輝李】「電動ソファか、憧れるなあ」【風結】「あら・・・こんにちは。それ、市内の中学?」【輝李】「え・・・そうですけど・・おねえさん・・補導員じゃないですよね」【風結】「違うわよ、それに・・・家具屋さんで補導されるわけないでしょ。しかもこんな真昼間に」【輝李】「ああ、よかった」【聖夜】「いらっしゃいませ」【風結】「じゃあ、私はこれで」【聖夜】「ありがとうございました」【輝李】「じゃあね、お姉さん、バイバイ!」【聖夜】「こんにちは。お嬢さん、おひとり?おとうさん、おかあさんは?」【輝李】「あ、今日はうちひとりです」【聖夜】「まあ、どうしたの?」【輝李】「実は、学習デスクを処分したくて」【聖夜】「処分?」【輝李】「はい。ってか、昨夜(ゆうべ)ガチで親と喧嘩しちゃって」【聖夜】「あら、なにがあったの?」【輝李】「うち、最近リビングで勉強してたわけ。そしたら昨日『自分の部屋でしろ。学習デスクあるだろ』って怒られたんだけど。イミフじゃない?」【聖夜】「そうなんだ」【輝李】「だーかーらー、今の学習デスク処分して、リビングに置いても超馴染むデスクを探しに来た。これなら親も許すっしょ」【聖夜】「ふうん。どうしてリビングで勉強したいの?」【輝李】「だってさー、うちの部屋、寒いし暑いしひとりなんだもん」【聖夜】「なるほどねー。じゃ、例えば、こんなデスクとかはどう?」【輝李】店員のおねえさんが見せてくれたのは、アクバ組めそうなおしゃれな木製のデスク。うちが、『それ、ガチでよき!』って言おうととしたら、【聖夜】「だーけーど。学習デスクを処分するのはもったいないと思う」【輝李】「え?なんで?」【聖夜】「その学習デスク、買ってもらったときのこと覚えてる?」【輝李】「はい」【聖夜】「そのときの気持ち、思い出してみて」【輝李】「えっと・・・あんときは・・・幼稚園から帰ったら、うちの部屋ができてて、そこに学習デスクが置いてあった」【聖夜】「どんな気持ちだった?」【輝李】「もう嬉しすぎて、ずーっとはしゃいでた」【聖夜】「きっと学習デスクもそう思ってたはずよ」【輝李】「え?」【聖夜】「なのに処分とか言われたらどう思うかな?」【輝李】そういえば、あの日パパ、仕事から帰ってきてすぐ、うちに言ってきたんだよね。”どうだ?かっこいい学習デスクだろー!”って。ママは小学校へ入学するまで毎日、何時間も横に座ってくれたっけ。あれ?なんでうち、学習デスクを処分しよう、なんて思ったんだろ?【聖夜】「ね」【輝李】「あの、おねえさん。さっきの机、とりおきしてもらうことってできますか?うちが大きくなって働くようになったら、あの机で勉強したい」【聖夜】「そうね、考えとくわ」【輝李】おねえさんは笑ってウィンクした。うちは急いでお店を飛び出す。早く帰って、あの学習デスクに座りたい。あの日のパパとママにも、また会いたいな・・・なんて、タイムスリップしないと無理か・・・笑


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