【第261回】『労務管理Q&A~「社員のやる気」を高めるためにどうすれば良いか?⑦~』 社員の「やる気」、制度で育てられますか? やる気は“根性論”では生まれません。 信頼の積み重ねと、業務の意味づけによって少しずつ育っていくものです。 「社員のやる気」シリーズ最終回となる今回は、「会社と社員、両者ができること」を整理してお話しました。 “温かく見守る”というマネジメント姿勢がやる気を育てる 社員のやる気を引き出すために、会社側がまず大切にすべきは「温かく見守る姿勢」と「役割の明確化」です。全社員が“自分は必要とされている”と実感できるように働きかけることが、モチベーションの土台となります。たとえ担当業務や役職が異なっても、それぞれが果たすべき役割はあり、部署や会社全体の方向性との整合性を常に確認しながら支える姿勢が求められます。「あなたの仕事が組織の成長につながっている」と意識づけることこそ、やる気を育むマネジメントの本質です。 従業員側に必要なのは「業務を言語化する力」 一方で、従業員が自らのやる気を高めるには、仕事を“なんとなく”こなすのではなく、「自分が何をしているのか」を言語化し、業務を可視化する力が重要です。無意識で対応している作業や習慣を振り返り、自分のスキルや成長を認識することで、仕事に対する満足感と前向きな気持ちが芽生えます。職務経歴書に書き出してみたり、上司や家族に説明してみることで、今の自分の立ち位置や進歩が見えてくるはずです。見える化された実績は、自信となってやる気を後押ししてくれます。 「会社と社員の協働」こそが本当のやる気を生む原動力 やる気は、会社側の仕組みづくりと従業員の自発的な行動の“協働”によって生まれます。どちらか一方だけが頑張っても、やがて限界が来てしまうため、持続可能なやる気を引き出すには、互いに歩み寄る姿勢が不可欠です。理想は、会社側が先に信頼を得るマネジメントを徹底すること。面談、目標設定、丁寧なフィードバック、日々の承認などを積み重ねることで、従業員側にも「応えたい」という前向きな姿勢が育ちます。信頼と制度の両輪があってこそ、真にやる気のある職場が築かれていくのです。 ~お知らせ~ この番組は、社会保険労務士の田村が、働き方改革や労使関係の改善に役立つ情報を提供する番組です。また、外国人労働者や海外駐在員の労務管理に携わる企業の方にとって、現場で役立つ実務的なアドバイスもお届けしております。 本番組は、社会保険労務士事務所Sun&Career代表の田村が毎週1回配信しているサンキャリアニュースの音声版チャンネルです。 本番組のパーソナリティーは社会保険労務士事務所Sun&Career代表である田村のAI音声を使って配信しております。 この音声にはAIによる自動翻訳が使用されています。可能な限り正確な日本語訳を提供するよう努めておりますが、AIの特性上、一部の表現やニュアンスが正確に反映されない場合がございます。 本音声のブログ版はこちらからご覧ください。 また、AI音声ではなく、リアルな田村が配信しているポッドキャストはこちらをお聞きください。 企業と従業員の働き方を考える 『社労士ラジオ サニーデーフライデー』 Apple Podcast https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225 Spotify https://open.spotify.com/show/46VLx6uYD7oJhUtjdNWeCK?si=c4a320ca5ae24c0c Stand.fm https://stand.fm/channels/6254c0fdbe02ac071a666ab5 パーソナリティー:田村陽太 東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。 サンキャリアのHP https://www.srcc-suncareer.com/ 本音声番組のブログ版(全投稿)はこちらです。 https://www.srcc-suncareer.com/blog 本番組は毎週金曜日に定期更新! 番組へのメッセージはレターやnoteまで! Xはこちら(@suncareer_news)
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