『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
無料で聴く

このコンテンツについて

飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「男装の麗人」
    2025/11/21
    飛騨の金森家に生まれた若君・宮丸。その正体は、家を継ぐため男子として育てられた娘だった――。剣の腕で運命を切り開く中、雪の峠で救った姫との出会いが、やがてすべてを変えてゆく。史実をベースに描く、江戸時代元禄のボイスドラマ。【ペルソナ】・金森宮丸(15歳/CV:小椋美織)=金森頼興の娘。お家断絶を恐れた父が息子として育てる・松平千代芳(16歳/CV:坂田月菜)=越前国藩主・松平吉邦の娘。金森家との縁談に迷っている・金森頼興(28歳/43歳/CV:日比野正裕)=宮丸の父。お家復興の立役者だが世継ぎに悩む【資料/金森氏の系図】https://genealogy-research.hatenablog.com/entry/kanamori【Webまんが/金森長近】https://www.bgf.or.jp/bgmanga/320/[シーン1:出生】■SE/赤ちゃんの泣き声「お、おお!でかした!お、おのこじゃ!元気なおのこじゃ!」私が生まれたとき、父上の第一声はこうだった。だが!ご覧の通り、私はおなごである。まったく。時は元禄。名君とうたわれた金森長近から数えて6代目。頼錦(よりかね)の世にひどい失政でなんと改易。藩主の地位を失ってしまった。なんとかお家復興をと奔走しているのが私の父、金森頼興(よりおき)。その努力はまあ涙ぐましいものだった。先代が無くした飛騨の庶民たちとの絆。信頼関係を取り戻すために、毎朝みなと一緒に雪かきまでして。そんな中で母上が懐妊。お家断絶を覚悟していた金森家の者にとって、これ以上ない吉報だった。まあ父上が、男児誕生と宣言したのも、気持ちはわかる。しかし・・・[シーン2:幼少期から元服へ】■SE/剣術の音私は武家の若君らしく、すくすくと成長していく。男子としての教育を受け、剣術や礼法、弓術に明け暮れる毎日。お家復興のために、日々厳しい修行に励む。その姿は誰もが憧れる凛々しい若武者。私自身もいつしか、オンナであることを忘れていった。宮丸15歳、元服の日。家中が正装し、屋敷の中庭にて烏帽子(えぼし)直しの儀を行った。白歯(しらは=歯黒)を断ち、眉を剃り、髷(まげ)を月代(さかやき)に結う。父・頼興が烏帽子を被せてくれたとき、不覚にも私の目には涙が潤んだ。父の目には、歓喜の涙と映ったことだろう。だが、心の中はまったく違う。男子として祝ってもらうことはすなわち、女性としての幸せを捨てることを意味しているのだ。元服名として、私には宮丸(みやまる)という名が与えられた。その年の暮れ。突如持ち上がってきたのは、越前国(えちぜんのくに)の有力な大名家との縁組話。越前には領地である白崎(しらさき)もある。私は先方への顔見せのため、雪の中を旅立った。[シーン3:越前国境にて】■SE/吹雪の音そろそろ越前国という頃合い。木ノ芽峠(このめとうげ)にさしかかったとき、吹雪の音にまじって微かに女性の悲鳴が聴こえてきた。『だれか!お助けを!』それは猛吹雪のなか、山賊の集団に襲われている女性とその一行。護衛の侍はすでに倒され、地面に伏して事切れている。侍女が女性の前に立ちはだかるも、山賊の頭は余裕の笑顔で近づいていく。獣臭が抜けきらない毛皮を身にまとい、下卑た笑みをたたえながら。その後ろでは、手下たちが同じように笑いながら立っていた。山賊の頭が侍女に手をかけた瞬間。後方に不穏な動きを感じて振り返ると、頭の目に映ったのは・・一瞬で地面に倒れた手下たち。赤く染まる地面。私は山賊たち全員を1人で斬り倒した。そのまま刀を持つ手を踏みつけて、頭を睨みつける。『なんだぁ、きさまは!?』名乗る前に、襲いかかる頭を一刀両断で斬り伏せる。■SE/刀で斬りつける音「飛騨の宮丸・・と、申す」地面に倒れた頭の亡骸に向かって言葉をかけた。それを見ていた女性は、侍女をおしのけて私に近寄ってくる。「ありがとうございます」「お怪我はありませんか?」「大丈夫です。でも護衛のものが・・」「残念なことをしました。間に合わなくて申し訳ありません。さぞ無念なことであったであろう。彼はひとまずこの場で埋葬して、あなたは家に戻りなさい」「はい」「急ぎますので、私どもはこれで」「あの」「はい」「お礼...
    続きを読む 一部表示
    13 分
  • ボイスドラマ「A.I.(ア・イ)の絆/前編:母子編」
    2025/11/14
    AI神経生理研究の第一人者・一之宮ミヤ博士が作り出した、息子の記憶を受け継ぐAIヒューマノイド“蓮架”。プロメテウスの襲撃によって一度は破壊された彼が、奇跡的に“魂のパルス”によって再生する――。母を想う気持ち、母が子を想う祈り。そして、AIヘイト組織の青年・アドルフとの邂逅が、物語を大きく動かす。AIに“愛”はあるのか。それとも“愛”こそがAIを人にするのか。飛騨の山々を舞台に描かれる、母とAIの再生の物語。涙と静かな希望を、あなたに。【ペルソナ】・一之宮博士(34歳/CV:小椋美織)=日本のAI神経生理研究の第一人者。交通事故で亡くした息子・恋に似せてAIロボットを作る・レンカ=蓮架(7歳/CV:坂田月菜)=亡くなった恋(レン)の代わりに母が作ったAIロボット。息子・恋のすべての記憶を受け継ぐはずが母に好かれようと”いい子”になってしまう・電気羊(55歳/CV:日比野正裕)=AIヘイト集団「プロメテウス」のリーダー。AI倫理法施行の歳は一之宮博士のラボや自宅に脅迫状を送っていたがだんだんエスカレートしてスナイパーを放つ・救急隊員(CV:日比野正裕)・馬水博士(33歳/CV:岩波あこ)=一之宮博士の親友。かつての共同開発者。現在、ヒューマノイドフレームを製造する工場「ミラーテック・ロボティクス」を運営する・ニュースアナウンサー(宮ノ下浩一/カメオ)=HitsFMのベテランアナウンサー・時代設定=2030年前後(ごくごく近い未来/来年かも・・・)・世界観=増え続けるA.I.ロボット(ヒューマノイド)に対して人権が認められていく※前編が一之宮博士のモノローグ、後編はレンカのモノローグ<プロローグ/久々野町/女男滝周辺>◾️SE/クマの咆哮「ク、ク、クマだ!」◾️SE/さらに怒り狂うクマの叫び「た、た、たすけてくれ!」◾️SE/草やぶをかきわける音「あ〜あ。だめだよ」「え?え?」「こわがってるんだ、この子」「この子・・・?」「さあ、もう心配しなくていいから」「こっちへおいで」「ほら、いい子だから」「ようし、よし。もう人間に近づいちゃだめだぞ。さあ、行って。森へおかえり」◾️SE/草やぶをかきわけ森の奥へ帰っていくクマ「よかった。あ、お怪我はありませんか?」「き、き、きみは?」「ぼくは・・」「レンカ」「あ、博士(はかせ)」「だめじゃない、あまり遠くへ行ったら」「ごめんなさい。だって、この人がクマに・・」「あ、そ、そうなんです。絵を描いてたらいきなりクマが現れて」「絵描きさん?」「あ、いえ。実はぼく、この近くの児童養護施設で働いているんです」「くぐの りんごはうす?」「そう。こう見えてぼくは社会福祉士なんだよ」「へえ〜」「そうですか。私たちはじゃあこれで」「あ、はい・・・」「もうクマをこわがらせちゃだめだよ〜」「わかったよ。ありがとう」ぼくが初めてその人に会ったのは、11月も終わりに近い金曜日。久々野にある女男滝の近く。馬水博士とやってきたお昼のことだった。実はその日、馬水博士の研究所兼ファクトリーで大変なことがあったんだ。<アナウンサーによるAI人権法が承認されたことを伝えるニュース>「臨時ニュースをお伝えします。今朝未明、高山市一之宮町にある馬水博士の研究所兼ヒューマノイドフレーム工場で大規模な爆発事故が発生しました。現場は一之宮町の山間に位置する第七研究地区で、AI関連施設が集まるエリアのひとつです。消防によりますと、爆発は午前3時過ぎ、施設地下の冷却炉付近から発生し、建物は全焼。少なくとも職員3名が軽傷、うち1名が重体とのことです。馬水博士本人は出張中で連絡がつかず、安否は確認できておりません。関係者によりますと、博士の研究所ではAI倫理法で制限されている“人格データの複製実験”を行っていたとの情報もあり、警察およびAI管理庁が詳しい経緯を調べています。現在、過激なAI排斥組織“プロメテウス”による犯行声明がネット上に投稿されており、当局は関連を含め慎重に捜査を進めているとのことです」「まさか、馬水博士が狙われるなんて」「いや、不思議でもなんでもないわ。ミヤが作っているのはAI...
    続きを読む 一部表示
    19 分
  • ボイスドラマ「A.I.(ア・イ)の絆/前編:誕生編」
    2025/11/07
    AI人権法が成立した近未来――。AI神経生理研究の第一人者・一之宮博士は、亡き息子をAIとして蘇らせる。しかし目覚めた彼は“恋”ではなく、“レンカ”と名乗った。AIと人間の境界はどこにあるのか?科学と倫理、母性と愛が交錯する、飛騨高山を舞台にした近未来SFドラマ!【ペルソナ】・一之宮博士(34歳/CV:小椋美織)=日本のAI神経生理研究の第一人者。交通事故で亡くした息子・恋に似せてAIロボットを作る・レンカ=蓮架(7歳/CV:坂田月菜)=亡くなった恋(レン)の代わりに母が作ったAIロボット。息子・恋のすべての記憶を受け継ぐはずが母に好かれようと”いい子”になってしまう・電気羊(55歳/CV:日比野正裕)=AIヘイト集団「プロメテウス」のリーダー。AI倫理法施行の歳は一之宮博士のラボや自宅に脅迫状を送っていたがだんだんエスカレートしてスナイパーを放つ・救急隊員(CV:日比野正裕)・馬水博士(33歳/CV:岩波あこ)=一之宮博士の親友。かつての共同開発者。現在、ヒューマノイドフレームを製造する工場「ミラーテック・ロボティクス」を運営する・ニュースアナウンサー(宮ノ下浩一/カメオ)=HitsFMのベテランアナウンサー・時代設定=2030年前後(ごくごく近い未来/来年かも・・・)・世界観=増え続けるA.I.ロボット(ヒューマノイド)に対して人権が認められていく※前編が一之宮博士のモノローグ、後編はレンカのモノローグ<プロローグ/救急車の中>◾️SE/車内で聞こえるサイレンの声「恋!しっかりして!」「大丈夫だよ!」「絶対助けるから!」◾️SE/救急隊員の声「7歳男児!交通事故による外傷!」「さがって!」〜AEDの音×2回〜「戻らない!」「心肺停止!」11月のある晴れた日。私の息子・恋は、この世を去った。わずか7年の生涯・・・そんな・・そんな・・・いやだ!私の名は、ミヤ。一之宮にある”飛騨AIラボ”の所長。周りからは”一之宮博士(いちのみやはかせ)”と呼ばれている。AI神経生理研究の第一人者。ロボット工学の世界でも右に出るものはいない、と他人(ひと)は言う。だが、そんな名声や名誉より、もっと大切なものが私にはある。たったひとりの息子・恋(れん)。30歳(みそじ)を過ぎて生まれた息子・恋(れん)は私の宝物。それがいま、私の目の前から消えようとしている。そんなの・・そんなの・・・絶対にダメ!「すみません!」「行き先、変更してください」「え?」「あそこ!私のラボへ!」「いや、それは・・・」わかってる。救急隊員は、医師の指示なしで死亡判定を行うことはできない。法的には、私の指示に従えないだろう。だけどここ高山は、AI工学研究の特区。特区法では、「AI倫理上の脳情報/解析」目的に限り死亡判定未確定の被験者を研究施設に搬送できる、という“例外規定”が存在する。(※アンダーライン部分はテンポよく一気に)急がないと!心肺停止してから5分で脳死。10分で完全に脳の機能が消失する。「お願い!急いで!」<シーン1/飛騨AIラボ『処置室(ソラリス)』>◾️SE/AIラボの無機質な雑音私は息子を『飛騨AIラボ』の「生体神経冷却槽(Cryo-Neural Chamber)」に移送した。(※アンダーライン部分は読まなくてよい)マイナス3度の低温液体窒素ガス環境で、脳の代謝を一時的に停止。シナプスの劣化を防ぐ。よし、これで時間がかせげる。脳の記憶領域・海馬(かいば)からニューロンを三次元マッピング。私が開発しているAIプラットフォーム・ECPで人格データを抽出する。Emotional Code Protocol(エモーショナル・コード・プロトコル)。ECPこそが個性の設計図となる。(※ECP=造語。「囚われた感情」を解放するヒーリング手法に由来する)すべてのデータをメモリーチップへ記録し終わったのは、日付が変わる1分前。息子の体は荼毘に付さず、冷凍保存した。あと5年。2035年には、量子再生医療技術が臨床段階に入る。いつか肉体を再生し、AI人格と統合できるかもしれない・・・そんな一縷(いちる)の望みを託して。法的にも「死亡が確定していない」状態であれば、人格移植実験は「延命研究」として扱われる。それは私が提唱...
    続きを読む 一部表示
    23 分
まだレビューはありません