『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
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このコンテンツについて

飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「美女と天狗〜奥飛騨温泉郷・上宝の平湯温泉にある天狗橋と天狗岩の伝説?」
    2025/09/18
    愛は呪いを解く鍵となるのか。奥飛騨の伝承「天狗岩」と「天狗橋」をモチーフに描かれる、幻想的で切なくも温かい“嫁入り譚”。親を亡くし、絶望の中で人柱となった少女・箏と、山の神の怒りによって姿を変えられた大天狗。二人の出会いは、呪いと運命を変える大きな転機となる──。現代の高校生・マコトとストーリーテラー・シズルの会話を通じて語られる、どこか懐かしくて、新しいファンタジー。終盤に訪れる“静かな奇跡”に、あなたもきっと心を奪われることでしょう。【ペルソナ】・シズル(35歳)=道の駅 奥飛騨温泉郷上宝のストーリーテラー(CV=日比野正裕)・マコト(17歳)=高根町の高校生。郷土史研究部=部員1名の部長(CV=山﨑るい)・箏(こと=17歳)=伝承の中で天狗に嫁入りする美女(CV=山﨑るい)・天狗(年齢不詳=35歳)=奥飛騨温泉郷上宝に住む天狗=もののけ(CV=日比野正裕)【参照:天狗岩/奥飛騨温泉観光協会】https://www.hirayuonsen.or.jp/article.php?id=10170<プロローグ/道の駅 奥飛騨温泉郷上宝>◾️SE/奥飛騨温泉郷の環境音「むかぁし、むかし。君が生まれるより、ずう〜っとずっとずっとむかし。この奥飛騨温泉郷・上宝には天狗が住んでいました」「(ゴクッ)」※唾を飲み込む音「天狗って知ってるかい?」「うん。知ってるよ。顔が赤くて、鼻がこ〜んなに長い妖怪でしょ」「妖怪?まあ、間違ってはいないけど・・」「妖怪じゃないの?」「妖怪、っていうよりもどっちかって言うと、神様に近いかな」「神様!?だから神隠しとかするんだ」「ああ〜。そうかもね。でもほら、京都の鞍馬寺とか栃木の古峯神社(こぶじんじゃ)とかは有名でしょ」「ふうん。知らないけど」「『天狗』って、元々は中国から伝わった言葉なんだよ。天(あま)かける狗(いぬ)と書いて、隕石や流れ星のことだったんだ」「すご〜い!シズルさん物知り〜」「大人をばかにするんじゃないの。今日はね、『天狗の嫁入り』というお話だよ」「やった!」道の駅 奥飛騨温泉郷・上宝で毎月1回開催される「昔話の読み聞かせ」。奥飛騨温泉郷・上宝の施設が持ち回りで担当している。今月は、新穂高温泉の、うちの施設がストーリーテラー。で、私が、読み聞かせするってわけ。まあ、昔、仕事でよくプレゼンをしてたから、人前でしゃべる、ってのは嫌いじゃないんだけど。今日は初日で平日だから、第一部のお客さんはたった1人。高根村から来た17歳の高校生マコトくん。なんでも、郷土史研究部の部長なんだって。部員は一人だけど?そうですか〜。今日の話、実は私の創作、フィクションなんだ。平湯温泉にある、天狗岩や天狗橋にインスパイアされて作った物語。ほら、さっきもマコトくんが言ってたじゃない。天狗って妖怪だって。神隠しとか、あまりいいイメージじゃないよね。私が天邪鬼だから、ってわけじゃないけど、ストーリーはそんなイメージを払拭するもの。なんとファンタジー作品なんですが・・「ちょっとシズルさん。早く続き、教えてよ」「ああ、ごめんごめん。じゃあ続きね」<『天狗の嫁入り』シーン1/人柱>◾️SE/村の雑踏「その村には20年前から天狗が住んでいました。天狗に対して村人たちが一番恐れるのは、神隠し。今まで何度も子供や娘が天狗にさらわれていたのです。そのため、毎年1回、秋祭りのときに、天狗に人柱をひとり捧げていました。人柱となるのは、村の最高齢の老人。娘や子供の格好をして、人柱になっていたのです。ところが今年、人柱になるのは、17歳の少女、箏(こと)。この春、箏の両親は山崩れに巻き込まれて命を落としました。それから箏は天涯孤独に。自暴自棄となり人柱として名乗り出ました。村人たちは箏を一生懸命説得しますが、無駄でした。箏は、人柱として慣例通り天狗橋を渡り、天狗岩へ登っていきます。岩の上に寝転ぶと、目を閉じました。<『天狗の嫁入り』シーン2/箏と天狗>◾️SE/深い山中のイメージ横になった箏を包み込むように、いきなり風が吹きました。目をあけると、そこは空の上。天狗岩は笠ヶ岳の雲の上に浮かんでいました。...
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    19 分
  • ボイスドラマ「お助け小屋の鬼婆〜ならず者には容赦なく少女たちには母のような優しさを持つ伝説の”ばさま”」
    2025/09/11
    命を懸けて少女たちを守った、ある“ばさま”の物語。吹雪の夜、命からがら辿り着いた工女たち。山賊に追われ、給金も誇りも奪われそうになったとき、小さな峠の小屋に現れたのは「鬼婆」と呼ばれる年老いた女性だった。男衆には容赦なく、少女たちには母のような優しさを。鋭くも温かなまなざしで、すべてを背負った“ばさま”の姿に、胸が熱くなります。明治の日本を影で支えた工女たちと、名もなき守り人——どうぞ心してお聴きください。【ペルソナ】・鬼婆(年齢不詳70歳)=野麦峠お助け小屋の主、男衆には厳しく工女に優しい(CV=山﨑るい)・政井辰次郎(22歳)=飛騨の河合村出身。河合村政井みねの兄(CV=日比野正裕)・政井みね(14歳-20歳)=かつて野麦峠を越えた工女のひとり(CV=山﨑るい)・山賊(30-40代)=野麦峠を根城とする山賊・追い剥ぎ(CV=日比野正裕)【原作:山本茂美「あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史」(角川文庫)】※32頁〜https://amzn.asia/d/eEQROC8<シーン1:1903年・冬の晩1>※シーンはすべて野麦峠のお助け小屋/ソマ衆=野麦の原始林で働く屈強な木挽きたち◾️SE/吹雪の音〜木戸を激しく叩く音/外から響く山賊の声「おおい!開けろ!鬼婆さ!いるこたぁわかってる!開けねえと、ぶち破るぞ!」◾️SE/関を引いて木戸を開ける音「るっさいな、いま何時やと思うとる」「おい!ばばあ!小屋に工女が逃げ込んだろう。今すぐここへ連れてこい!」「はあ?そんなもんはおらん!帰れ!」「嘘こいたらただじゃすまんぞ。中をあらためさせてもらうからな!」◾️SE/奥の方で物音「ガタン」「なんだぁ〜、いまの音はぁ?」「ふん。知りたいか。下衆どもが」「なんだと?」「おおい!ソマ衆やぁ!降りてこいやぁ!」「なっ、なに!?」「ソマ衆や!夜食の握り飯できとるで!」「ソマ衆だとぉ!?」「20(ニジュー)しか間に合わなんだで、1人2個じゃ!文句はこいつらに言うとくれや!」「くそっ、お、覚えてろよ!また来るからな!」「二度と来るな!」◾️SE/木戸を強く閉め、関をかける音「ばさま・・」「しいっ!」「ひっ・・」※エキストラ/固唾を飲む「・・・うん、よしよし。もういいだろう。おまえら、大丈夫やったか?」「はい、ありがとうございます。でも・・」「なんだ?どうした?」「給金が・・」「なに!?」「キカヤからもろうた一年分の給金・・わしら、トトマ、カカマの喜ぶ顔を思うて雪の峠越えてきたのに・・山賊たちにとられてしもうて・・もう会わす顔がねえ・・」「いくらだ?」「わしが九十五円五十銭、フデが七十二円十五銭イクが十七円六十九銭、トモが七円四十銭じゃ」※エキストラ/すすり泣き「そうか、わかった」「わかった、ってばさま・・・」わしはそう言って、板張りの床を開けて、脇差を取り出す。「ばさま!?」「相手は2人やな」「はい」「ちょこっとだけ待っとけ。鍵をしっかりかけて、誰が来たって死んでも開けるでねえぞ」「そんな・・・」「心配せんでええ。わしを誰やと思うとる。野麦峠お助け小屋の鬼婆さやぞ!2人ばかしの下衆どもにはやられはせん」「ばさま!!」※エキストラ/驚いて「ばさま!」工女たちの声を背中で受けて、わしは吹雪の中へ出掛けていく。ときは1902年。そう、あれは1時間ほど前のこと。暮れも押し迫った吹雪の夜。工女たちが泣きながらお助け小屋に駆け込んできた。検番もつけず、身ひとつで実家に帰っていく工女たち。懐には、必死で働いた一年分の給金袋。工女の多くは貧しい百姓の出である。年の瀬に家に帰って給金を渡せば、父や母は『これで年が越せる』と泣いて喜ぶ。その金を狙って山賊たちが集まってくる。ただでさえ、命を落とす工女が絶えぬ野麦峠。無垢な少女を狙う外道どもをわしはどうしても許せなかった。<シーン2:1903年・冬の晩2>◾️SE/囲炉裏の音〜「遅なったの。すまんすまん」「ばさま!」※エキストラ/心配からの嬉しみ「ばさま!」「さあさ、甘酒飲んであったまりぃや」「ありがとうございます!これ・・わしらの給金まで・・」※エキストラ/「ありがとうございます」「...
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    20 分
  • ボイスドラマ「ホリデー/後編」
    2025/09/04
    前編で荘川を訪れたよもぎに続き、今回はさくらが朝日町を体験します。薬膳や薬草、そして美女高原に広がる空の下で、彼女は新しいインスピレーションを得ていきます。そして――村芝居の舞台で訪れる運命の再会。偶然の出会いから始まった休日交換は、やがて必然の再会へ。荘川と朝日、二つの里の魅力を舞台に、物語は感動の結末を迎えました。この物語が、あなた自身の旅のきっかけになれば幸いです。【ペルソナ】・さくら(28歳)=荘川の村芝居に出演、伝統芸能に興味ある静かな女性(CV=岩波あこ)・よもぎ(28歳)=薬膳カフェのオーナー、芯の強い漢方薬剤師(CV=蓬坂えりか)・朝市のおばちゃん(40歳くらい)=宮川朝市で花の苗を売る女性(CV=小椋美織)<シーン1:高山濃飛バスセンター>◾️朝のバスセンターの雑踏/ステップを降りて深呼吸するさくら「ふう〜っ!気持ちいい〜!」荘川の支所前から高山の濃飛バスセンターまで1時間20分。路線バスの旅って楽しい〜!おのぼりさんみたいに、大きなスーツケースを抱えてバスを降りる。しかも、今日は私、浴衣姿!って、見ればわかるよね。白地に桜の花が満開の浴衣柄。ヒノキのエッセンシャルオイルをさっと振って。エアコンが効いてるバスの中は、浴衣だけだとちょっと寒い。だから薄い羽織を重ねてる。ほら、これも素敵でしょ。透け感のある、淡い桜色の夏羽織。ステップを降りて時計を見ると・・8時前か・・・◾️朝の町を歩く足音まだ陣屋前の朝市は開いてないから、国分寺通りを宮川へ。朝市なんて何年ぶりだろう。なんだかドキドキする。今日の目的は、村芝居のあしらい探し。ここだけの話だけど、今年のテーマはファンタジー。お花の精たちが集まって、夏の終わりを告げる人情時代劇よ。設定はいつものように江戸の元禄時代。え?よくわかんない?じゃあ、見に来てよ。荘川まで。スケジュールは観光協会のサイトに載ってるから。私の役は、桜の精。クライマックスには季節はずれの桜吹雪が舞うんだよ。相手役は、江戸からやってきた役人。ロミジュリの江戸時代版って感じかな。舞台の小道具、あしらいはやっぱり、お花がいいよね。艶やかな花魁たちには、ハイビスカスやアサガオ。恋人役の男の子は・・ひまわり!いろんなお花売ってるといいな。◾️朝市の雑踏「すみません」「はい、いらっしゃい」「ヒマワリってありますか?」鍛治橋(かじばし)に近いお店。お花の苗を売っているおばちゃんに、腰をかがめて話しかける。そのときおばちゃんの前に座っていたのは・・・ミズバショウの柄のグリーンの浴衣を着た女性。手にはラベンダー?の苗。大きなトートバッグを背負って(しょって)・・観光客かしら。おばちゃんは私に向かって、人の良さそうな笑顔で、「切り花かい?うちには切り花は置いてないわなあ。もう少し待てば、陣屋の市が開(あ)くで。あっちに確か切り花の店があったわ」「そうですか・・ありがとうございます。行ってみます」私は浴衣が汚れないよう、裾をひるがえして歩いていく。◾️足音「まって」「はい?」声をかけてきたのは先ほどの女性。浴衣の裾にミズバショウが咲いている。「お花を探してるんですか?」「ああ、はい。今度・・お花を題材にしたお芝居をやるんです」村芝居だけど・・・「お芝居?劇団の方ですか?」「あ、そんなたいしたものじゃないです。ただの趣味で・・」だから村芝居なんだけど・・・「それで高山まで?」「ええまあ・・・そんな感じ」私のこと、自分と同じ観光客だと思ってる?ま、荘川からきた観光客、と言えなくもない。荘川も高山市なんだけど。ふふ。「貴女(あなた)は?さっきラベンダーを持ってらっしゃったみたいだけど」「ええ、白花ラベンダー。ハーブティーにしたり、入浴剤にするとリラックスできますよ」「そうなんですか・・」「はい。私、薬膳カフェをやっているので」「まあ素敵。お似合いよ」「ありがとう。このあと陣屋前の朝市へ行かれるんでしょ。よければご一緒にいかがですか?」「本当ですか?」「私も見たいものがあったので」「...
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    27 分
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