『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
無料で聴く

飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「覚醒」
    2026/07/17
    80年前の朝日村。戦争孤児の少女と、正体を隠して生きる少女。二人の出会いが、現代へ続く「覚醒」の物語を動かし始めます。飛騨に伝わる八百比丘尼伝説を描いた和風ホラーボイスドラマです・・・【プロローグ:出会い】◾️SE:村はずれの辻の環境音/〜駆けつける足音八夜の泣き声「お願いです、通してください。私はただこの村に用があって」「おまえら!なにしとるんや!」「なんじゃあ?伽耶!邪魔するなて」「大人がよってたかって、女子(おなご)をいじめるとはなにごとや!」「女子 って、お前も同じくらいの歳やろうに」そうだ。わしと同じくらい。十六か十七くらいの女の子が、目の前で泣いている。「それにいじめとるんやないぞ。このガキが、村に入ろうとするからじゃ」「ええやないか。入れてやれば」「あほか。ただでさえ、食糧難やっちゅうのに、これ以上よそもんに食い扶持減らされてたまるか」「おまえらだって、名古屋とか大阪から疎開してきた、よそもんだろ」「うるせえ。つべこべ言うと、お前も村から叩き出すぞ、伽耶!」怖い顔して私を睨みつける疎開者たち。1946年。益田郡(ましたぐん)朝日村。終戦からまもなく1年が経とうという頃。朝日には名古屋や大阪から、疎開者がぞくぞくとつめかけた。なかでも多かったのは引揚兵や復員兵たち。小さな村はよそものでごった返していた。ただでさえ平地が少なく、米の収穫量が限られている朝日村。急激な人口流入は激しい食糧難をもたらした。配給や耕作地をめぐる諍いも毎日絶えない。疎開者たちは森を切り拓いて自分たちのために畑と住処(すみか)を作った。林業に関わっていく者も多い。彼らはいつも数人で村の辻に立ち、入ってくる者を見張っていた。「ええか。ガキ。十(とお)数えるうちに出ていかんと、痛い目を見るぞ!いち!」「待て!この子はわしが面倒みる。連れてくぞ」「おいおい。ガキがガキの面倒みるってか」「うるさい。そんなこと言っとってええのか。今度腹痛(はらいた)になっても薬草を煎じてやらんぞ」「う・・なんだと・・」わしは、少女の手をとり、うちへ向かって歩いていく。疎開者の男は恨めしそうな顔でわしを睨んでいた。【シーン1:ともだち】◾️SE:朝日川のせせらぎ/小さな足音「ありがとう」消え入りそうな声で少女が呟く。「助けてくれて」「ええんやよ。わしだって、もともとよそもんやし」「どういうこと?」「戦時中はわしも疎開者やったんだて」「え・・」「実家は名古屋や。戦況が悪化した去年の正月。とうさまとかあさまは、わしをひとりでここ、朝日村へ行かせたんや。「そうなの・・」「そのすぐあとで名古屋の大空襲や。B29が、とうさまとかあさまと家を焼き尽くした」「そんな!」「新聞もなんも教えてくれんからな。わしが知ったのは、5月になってから。名古屋城が焼け落ちた、ってみんな騒いどった頃や。ちょうどそのころ、疎開先のここへとうさまとかあさまのお骨が届いた」「やだ・・」「お骨ったって、骨なのかどうかもようわからん。砂みたいな焦げカスだけや。その中に手紙がねじこまれとったわ」「手紙・・?」「親戚のおじさんからでな。みんな、家も焼けてしもうたで、帰ってくるな。お骨はそっちで弔ってくれ、って」「ひどい・・」「ああ。でも戦争なんて、そんなもんやろ。そういうわけでわしは戦災孤児になった」「そう・・」「今からいくんは、わしのうちや。炭焼き小屋だけどな。杣衆(そましゅう)の面倒みてやるかわりに、住まわせてもろうとるんじゃ」「面倒・・?」「うん。わしには薬草の知識があるからな」「薬草?」「ああ。よもぎとかクロモジとか。朝日には掃いて捨てるほどあるじゃろ。わしが疎開する前、かあさまが薬草のこといろいろ教えてくれてな。これは食べれる。これは食べたらあかん。ゲンノショウコってやつは腹の具合がわるいときに煎じて飲む。ドクダミは便秘に効く。ヨモギは風呂に入れて疲れをとれ。怪我したら、クロモジの葉を粉末にして止血しろ・・・」「すごい・・」「なんか感じるものがあったんじゃろなあ。かあさまは...
    続きを読む 一部表示
    19 分
  • ボイスドラマ「スイートラディッシュ」
    2026/07/10
    高校では目立たない存在。だけどネットの世界では、何万人ものファンに愛される人気VTuber。そんな二つの顔を持つ女子高生・ナヴィが主人公の物語です。【ペルソナ】※ナヴィはフランス語で「赤かぶ」・ナヴィ(17歳JK)=高山市内の高校2年生。陰キャでコミュ症。対人恐怖症。だが裏の顔は・・・スウィートラディッシュ=全国的に大人気のVtuber。通称『スイラジ』すべてが謎・ジン(17歳)=高山市内の高校2年生。祭り屋台に命をかける祭り男子。だが裏の顔は・・・フェニックス=スウィートラディッシュと人気を二分するイケメンVTuber。通称『ホウ』・イチゴ(17歳/CV=岩波あこ)=スイラジガチ推しの同級生。別に友達ではない・ナヴィのママ(CV=山﨑るい)=Vtuberのことはよくわからないけど薄々気づいている【プロローグ:LIVE配信】◾️SE:アニソンのアウトロ〜「みんな〜!おつラディ〜!スイートラディッシュの”歌ってみたライブ”、最後の曲は『アイニキテ』でした〜!アンコールのコメントもたくさんありがとう〜!ア〜シの想い、”ラジ部”のみんなに届いたかな?っ。次の配信は来週!スケジュールはXに載せるから、ちゃんとチェックして待っててね?遅刻は厳禁だよ〜!忘れたらおこだからね〜ハッシュタグはいつもの『スイラジ』〜そしゃ、バイバイ!」「あれ・・、いまアタシ、なんてった?あ〜、まいっか」◾️SE:LIVE終了の音「ピ」ア〜シはスイートラディッシュ。通称”スイラジ”。みんな知ってる、人気ナンバーワンのアイドルVtuber。今夜のライブ配信も、10,000人以上のファンが参加してくれた。バーチャルスタジオをレンタルして、3曲もうたっちゃったからねー。スイラジのビジュは、王道のアイドル系。​​ゆるふわに巻いた高めのツインテール。赤かぶをモチーフにしたリボン付きの結び目。ラディッシュのしずくをイメージしたチョーカー。トップスは赤白のギンガムチェックのビスチェ。デコルテがきれいに見えるハートネック。肩口はシースルー素材のパフスリーブ。ボトムスはボリュームたっぷりの3段フリルミニスカート。腰の後ろには、赤かぶの葉をイメージしたオーガンジーリボン。ダンスするたびにひらひらと揺れる。スイラジは、大手事務所に所属せず、フリーで活動中。ゲーム実況とかはやらずに、フリートークと歌がメイン。アイドルVtuberの世界では、イケメンVのフェニックスと人気を二分してる。・・・っとあ、あか〜ん。もうこんな時間やん。勉強やんなきゃ。明日期末なのに〜そう。スイートラディッシュの中の人は、ア・タ・シ・・現役JKのナヴィ。市街地の高校に通う二年生なんだ。仮想世界ではバリバリのアイドル。1万人の前でも余裕で歌えんのに、リアル出ると・・・マジ無理。詰む。だってアタシ、陰キャ、コミュ症なんだも〜ん!【シーン1:期末1日目】◾️SE:教室のチャイムやっぱりだめだったぁ。終わった〜。英語も歴史も数学も全滅。まじで1ミリも分かんなかった〜。余裕で赤点だ〜。期末前日にライブ配信やるなんて・・・バカじゃん、アタシ。「ねえ、昨日のスイラジ見た?」え?「そうそう、あの最後の・・」昨日のアタシのライブのこと?「だよね!言ったよね。『そしゃ』って」あ・・・「うんうん。やっぱそうじゃない。スイラジってさ・・」やばっ。「高山住み〜!?」やらかした〜。やっぱバレてたか〜。「ひょっとして私たちの周りにいたりして〜?きゃ〜!」期末1日目終わったあと、みんな教室に残ってだべってる。ってか、みんな昨日ライブ見てたの?期末前日に。でもでも。どうする?「ほ〜んとにいるかもよ〜」さっきからずっとマウントとってるイチゴと・・目が合った・・・え?一瞬の沈黙。そして・・・「ないない!」はぁ〜っ。よかった、アタシ。陰キャで。と思ったそのとき・・・「ちげーよ」ジン・・・「スイラジがこんなとこにいるわけないだろ」いるけど・・・「それに『そしゃ』なんて言ってない。『そいじゃ』の聞き間違いだよ」「え〜そうかな〜。『そしゃ』って言ったじゃん」うん。言った。たぶん・・・「なコトより、明日の...
    続きを読む 一部表示
    21 分
  • ボイスドラマ「クロモジ」(後編:朝日町編)
    2026/07/03
    飛騨の山々に自生する薬木「クロモジ」。その爽やかな香りは、人の心をほっと落ち着かせてくれます。福地山の山中で出会ったひとつの出来事。何気ない日常の中で見失いかけていた想い。そして、誰かを思う気持ち。自然の恵みと人とのつながりを描いた、心温まる物語・・・【ペルソナ】・よもぎ(26歳/CV:蓬坂えりか)=カフェ「よもぎ」オーナー。漢方薬剤師。薬草を求めて奥飛騨温泉郷福地温泉の山へ入ったとき道に迷ってしまう→冷静なよもぎは薬草掘り用のスコップを岩にうちつけて、国際基準となっている山の遭難信号のリズムを鳴らす・シズル=シュウ(38歳/CV:日比野正裕)=東京で働いていたマーケティング会社を辞め、地域おこし協力隊として奥飛騨温泉郷福地温泉に移住。福地温泉を選んだのは元々化石に興味があったから。現在は信飛トレイルの活動に関わり、福地温泉の旅館を手伝いながら平湯のカフェにも集まる【シーン1:再会/カフェよもぎ】◾️SE:カフェの雑踏「よもぎちゃん、そのヘンテコな置物はなんだい?こないだから気になっとったんやけど」「これ?三葉虫のペーパーウェイトよ。レプリカだけど」「へえ〜なんか形とか大きさとかアレみたいやな。あの、ほれ、ゴキ・・」「やめてよ、マサさん。これ、オリジナルで作ってもらったのよ。世界でひとつだけのウェイトなのに」「作ってもらった?だれに?」「ないしょ」「おお、おお、すみにおけんな、よもぎちゃんも」常連客のマサさんが、三葉虫を指差してからかう。1週間前に、シズルさんが作ってくれた、ちょっぴり歪なペーパーウェィト。彼が持っている化石で型をとって作ってくれた。ここは朝日町の薬膳カフェ『よもぎ』。私はオーナーのよもぎ。今日もたくさんのお客さんで賑わっている。◾️SE:カフェの雑踏〜お客さんの来店を告げるカフェベル「いらっしゃいませ・・・あ・・シズルさん・・」「よもぎさん・・きちゃった・・・すみません・・連絡もせずにいきなり」「いえ、そんな・・大歓迎よ」「おお〜。王子様の登場やな」「もう〜。マサさん!こんど言ったらもう漢方の処方してあげないから」「あはは・・・」「さ、すわって」「はい、ありがとうございます」「まずはこれ、どうぞ」「あ・・」「トウキとクロモジの『巡り(めぐり)アロマ茶』よ」「ああ、この前の・・」「トウキは冷え性の改善、クロモジは胃腸を整えるの」「へえ〜」「クロモジっていうのは、よもぎと並ぶ朝日の至宝。このお茶は、奥飛騨と朝日のイイトコどり」「そうなんだ」「食前茶よ、召しあがって」「食前茶?」「そ。ランチ、食べていけるんでしょ」「うん!ひょっとして薬膳ランチ?」「そうよ、召しあがって」「楽しみだな〜」私がその日、シズルに出したのは、薬膳参鶏湯(サムゲタン)。レシピはもちろん、この前福地で採取した薬草たち。トウキの根、ナツメ、クコの実に、もち米を入れてトロトロに煮込む。臭み消しと香り付けにもクロモジの枝を入れてある。薬膳参鶏湯、実はあれから毎日準備してたんだ。シズルさんがいつきてもいいように、って。我ながら私って、ピュア。ふふ・・「すっごく美味しい!体中がポカポカしてくる」「そおかぁ、こんところ毎日ランチがサムゲタンだったのはこういうことかぁ」「マサさん、うるさい。ヘンなこと言ってると、蜘蛛だ淵へ引きずり込むわよ〜」「お〜こわ〜。女郎蜘蛛よもぎかぁ」「もう〜」「ねえ、よもぎさん」「なあに?」「クモダブチってなに?」「ああ、蜘蛛だ淵?そうねえ・・・よかったらランチのあと行ってみましょうか」「あ、はい」好奇心満開で私たちを見るマサさん。それを横目に、私たちはお店を出た。留守番を頼んだおばあちゃんは、何も言わずにニコニコしている。シズルのSUVで秋神ダムへ。真上から照りつける太陽は、もう夏の準備を始めていた。【シーン2:仄暗い水底より/秋神ダム・蜘蛛だ淵】◾️SE:ダム周辺のざわめき〜野鳥の鳴き声「これが秋神ダムかぁ」「蜘蛛だ淵はあのあたりかな」「ダムの底?」「メンテナンスで水抜きするときか、夏に渇水...
    続きを読む 一部表示
    12 分
adbl_web_anon_alc_button_suppression_t1
まだレビューはありません