エピソード

  • 023.ご縁に導かれて〜音楽とともに駆け抜けた2025年の記録〜
    2025/12/18

    今回は、年内最後ということで、2025年を振り返る特別な回となりました。私にとってこの一年は、ここ数年の中でも特に目まぐるしく、そして忘れがたい時間だったと感じています。この番組が2月にスタートし、音楽と向き合う日々を言葉としてもお届けできるようになったこと自体が、まず大きな節目でした。

    そして何より印象深いのは、年に一度を目安にしている大きなコンサートが、思いがけず三回も実現したことです。会場やアーティストの日程、さまざまな条件が奇跡のように重なり、気づけば一つ終わるたびに次の準備へと向かう一年でした。決して余裕があったわけではありませんが、その分、目の前のことに全力で取り組み、終わった後には大きな達成感と充実感が残りました。

    コンサートは決して一人では成り立ちません。ホール、アーティスト、スタッフ、そして何より足を運んでくださるお客様との「ご縁」があって初めて形になります。今年はそのご縁が不思議なほど噛み合い、多くの方から「来てよかった」「心から楽しめた」という言葉をいただきました。その一つ一つが、次へ進むための大きな力になっています。

    特に嬉しかったのは、中高生や若い世代の方々が少しずつ増え、アンケートにびっしりと感想を書いてくださる姿に出会えたことです。クラシックに初めて触れた方、何度も足を運んでくださる方、幅広い聴衆の皆さまにどう向き合うかは、今もなお試行錯誤の連続です。それでも酒蔵シリーズが第5回を迎え、ようやく自分なりの方向性が見えてきたように感じています。

    今年の積み重ねが、来年へとつながる確かな手応えになっています。まだお伝えできない計画もありますが、新たな展開の兆しを胸に、また次の一年に向けて準備を進めていきたいと思います。2025年、この番組を通して、そしてコンサートの場で音楽を共有できたことに、心から感謝しています。どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。そして来年も、音楽とともに歩んでいけたら嬉しいです。

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    14 分
  • 022.音が導いてくれた異次元のひととき〜フランスで体験した至福のコンサート〜
    2025/12/04

    今回は、私がこれまで訪れた数々のコンサートの中でも、特に深く心に刻まれているひとつの体験についてお話ししました。

    フランスにある「フィルハーモニー・ド・パリ」で聴いた、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。その夜に感じた衝撃や感動は、時間が経った今でも鮮明に思い出されます。

    フィルハーモニー・ド・パリは、建築家ジャン・ヌーヴェルが手がけた、とても近代的で芸術性の高いホールです。外観の大胆さだけでなく、内装に描かれる美しい曲線のライン、そしてステージを囲むように配置された座席。伝統的なホールとはまったく異なる、「新しい音楽の場」のエネルギーがありました。

    さらに私が誇らしい気持ちになったのは、音響設計が日本の“永田音響設計”によるものだったこと。ヨーロッパという音楽文化の中心地で、日本人の技術が世界最高峰の音を支えている。その事実に胸が熱くなりました。

    その日は、ベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第1番と第3番。コンサートマスターは日本人の樫本大進さんで、気持ちがさらに高まりました。満席のホールに響く割れんばかりの拍手、絶妙なタイミングで湧き起こる「ブラボー」。演奏者と聴衆が一体となったような空気がホール全体を包み込み、音の波に身を委ねながら、私はまるで異次元の世界に連れて行かれるような感覚を味わいました。

    音響の素晴らしさも相まって、ホールそのものが生きているかのように揺れ、響き、広がっていく。自分が音に包まれ、守られているような心地よさ。この感覚は、これまでのどのコンサートでも味わったことがなく、人生の中でも一、二を争うほどの感動でした。

    そしてこの体験が、私が日本でコンサートを企画するときの大切な「引き出し」のひとつになっていることは間違いありません。現地で触れた空気、響き、そして観客の所作まで。その全てが私の中にポケットのようにしまわれて、日々の原動力になっています。

    音楽は場所を超えて広がるものですが、その土地で聴くからこそ感じられる「特別な響き」も確かに存在します。もしみなさんが海外を訪れる機会があれば、現地で開かれているコンサートにぜひ足を運んでみてください。きっと忘れられない体験になると思います。

    今回のフランスでの一夜は、私にとって音楽の尊さと、響きが持つ力を改めて教えてくれた特別な時間でした。これからも、こうした体験を自分の中に大切にしまいながら、皆さまへ素敵な音楽を届けていけたらと思います。

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    14 分
  • 021.音楽が届く場所へ〜パリの風を乗せてVol.5を振り返って
    2025/11/20

    11月3日、文化の日に開催した「パリの風をのせてVol.5 福川伸陽&松元あや 酒蔵の街デュオコンサート」。気がつけば、あの日からもう2週間が経ちました。終演後の高揚感と余韻がまだ胸に残る中、あらためてこのコンサートを振り返りながら、私の思いをお届けしたいと思います。

    今回の開催日は三連休の最終日。各地でイベントが重なる中、お客様が来てくださるかとても心配でした。そんな不安をよそに、小学生からご年配の方まで、本当に幅広い世代の皆様が会場に足を運んでくださり、心から幸せを感じた一日となりました。

    特に印象に残ったのは、ガラス越しに鑑賞できる“親子室”を利用されたご家族。まだ2歳と4歳のお子様を連れ、「生の音楽を五感で感じさせたい」と、呉からお越しくださいました。クラシックは「小さな子どもを連れて行きにくい」と思われがちですが、音楽は誰にでも開かれたもの。こうして「行きたい」という思いに寄り添えたことが、私にとってとても嬉しい出来事でした。

    プログラムでは、福川伸陽さんのホルンに寄せられた「こんなに優しい音色だとは思わなかった」という驚きの声が多く、あらためて福川さんの表現力の豊かさを感じました。また、松元あやさんがピアノソロで演奏した徳山美奈子さん作曲「ムジカ・ナラ」へも意外なほど多くの反響をいただき、邦人作品への関心が高まったことも今回の収穫です。

    そして、アンコールでお届けした「ふるさとの四季」。聴きながら幼い頃を思い出し涙された方もいらっしゃったとのことで、音楽の力の大きさに胸が熱くなりました。誰にとっても“自分だけのふるさと”がある。その思いとともに響かせる時間は、コンサートの最後にふさわしい、まさに“心への贈りもの”だったと感じています。

    クラシック音楽は、知っている曲も、初めて出会う曲も、どちらも豊かな世界へ連れていってくれます。これからも、初めての方にも、長く親しんでいただいている方にも、心地よく音楽に触れていただける場をつくり続けたいと思っています。

    次回は「トリオも良いかも?」という構想もあり、準備を進めています。皆さまにお会いできる日を心より楽しみにしています。

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    16 分
  • 020.庭園の雅響 〜音と酒と食が紡いだ、特別な夜〜
    2025/11/06

    11月1日、そして3日。長い時間をかけて準備してきた催しとコンサートが、無事に終わりました。今回は、まず11月1日に開催された「庭園の雅響〜音と酒と食の饗宴〜」について、振り返ります。

    会場となったのは、賀茂泉酒造の前垣邸。これまで外部主催の行事は行われたことのない特別な場所で、会長ご夫妻のご理解をいただき、初めて開催が実現しました。
    重要文化財に指定されている「寿延庭園」の枯山水をライトアップし、そこにステージを設けて、ホルンとピアノの音色をお届けしました。

    風の音、木々の揺れ、灯りの柔らかさ。まるで自然そのものが音楽と対話しているような時間でした。演奏はホールとは異なり、お客様との距離がとても近く、ホルン奏者の息遣いや、ピアノとの呼吸の合間さえも感じていただけたと思います。

    私は主催者として全体を見ながらも、この日は久しぶりに譜めくりを担当。娘のピアノの横で、緊張しながらも音の流れを見守る時間は、親子として、音楽家として、忘れられない瞬間になりました。

    そして音楽に寄り添ったのは、美しいテーブルコーディネートとお料理。フードコーディネーターの菅生美希先生が、日本酒に合う特別なお食事を用意してくださり、賀茂泉の前垣会長夫人手作りの美酒鍋も並びました。肌寒い秋の夜に、温かい鍋とお酒で体も心もほぐれて、皆さんの笑顔と弾む会話が、まるで音楽の続きを奏でているようでした。

    雨が上がり、静かに夜が訪れるころ、ライトアップされた庭園とともに響くホルンとピアノの音色。五感で味わう「音と酒と食の饗宴」は、まさに“雅響”という言葉にふさわしいひと時でした。

    この催しを通して感じたのは、「準備に込める心」がすべてに通じるということ。
    支えてくださったスタッフの皆さん、温かい拍手を送ってくださったお客様、そして見守ってくださったすべての方々に、心から感謝しています。
    終演後のほっとした気持ちと、もう終わってしまったという寂しさ。その両方を抱きながら、今日のこの時間を皆さまと共有できることが、私にとっての幸せです。

    幻想的な夜の写真は、Facebookにも掲載しています。

    ぜひ、音の余韻を感じながらご覧ください。

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  • 019.パリの風をのせてVol.5直前スペシャル〜ホルンとピアノの“息づかい”を感じて〜
    2025/10/23

    いよいよ、11月3日・文化の日に開催される《パリの風をのせてVol.5》。

    今回は、ホルンとピアノによるデュオコンサートの楽しみ方を、直前特集としてお届けします。

    ホルンは金管楽器の中でも特に繊細で、吹く人の息づかいや唇の振動で音が生まれます。
    管をまっすぐに伸ばすととても長く、わずかなタイミングのズレで音程が変わるほど。
    そんな難しい楽器で“歌う”ように音を奏でるのが、今回ゲスト出演されるホルン奏者・福川伸陽さんです。
    柔らかく語りかけるような音、勇ましく響く音──その表情の幅と技術の高さに、多くのファンが魅了されています。

    そして、もうひとつの主役であるピアノ。
    伴奏という枠を超え、ホルンとの“対話”を織りなすようにリズムや呼吸を合わせていきます。時に支え、時に寄り添い、時に主旋律を譲り合う。そのバトンの受け渡しを感じながら聴くと、音楽がまるで会話をしているように感じられるでしょう。

    静かな場面では、ホルンの温かな息づかいとピアノの繊細なタッチが溶け合い、劇的な場面では二つの音が力強く重なって心を揺さぶります。

    音の変化、テンポの揺れ、そして“息”の瞬間。そのすべてが生のコンサートの醍醐味です。

    文化の日、芸術の秋。ホルンとピアノの響きに包まれるひとときを、どうぞご一緒に。
    会場は東広島芸術文化ホールくらら。チケットはホームページやお電話でもお申し込みいただけます。音楽が心に寄り添う一日を、ぜひ体験してください。

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  • 018.心で聴くロマンス〜パリの風をのせてVol.5に寄せて〜
    2025/10/09

    いよいよ11月3日に開催されるコンサート《パリの風をのせてVol.5》が近づいてまいりました。今回は、ホルン奏者の福川伸陽さん、そしてフランス在住ピアニスト・松元あやさんによる「酒蔵の街デュオコンサート」。今回は、その魅力を少しだけ先取りしてお届けします。

    演奏予定の曲の中から、フランスの作曲家サン=サーンスの《ロマンス》、そしてシャブリエの《ラルゲット》という2曲をご紹介します。ホルンとピアノが語り合うように響く《ロマンス》は、まさに“心で聴く音楽”。やさしく包み込むホルンの旋律に、ピアノが寄り添い、支え合い、呼吸を合わせながら一つの世界を描いていきます。中盤の切なさや、語りかけるような静けさは、まるで詩のよう。音楽家同士の見えない呼吸のやり取りにもぜひご注目ください。

    そしてもう一曲は《ラルゲット》。ユーモアと繊細な色彩感を持つフランスらしい作品で、温かみのある響きの中に“パリの風”を感じていただける一曲です。
    ピアニスト・あやさんが長く暮らすフランスで育まれた感性や、言葉のリズム、街の空気。それらが音楽にどう現れるのか。その背景を知ることで、より深く作品を味わっていただけるのではないでしょうか。

    また、当日はラフマニノフのピアノソロや、ホルン版《チェロソナタ》なども予定されています。クラシックファンの方はもちろん、忙しい毎日の中で「少し心を休めたい」と感じる方にもぴったりのプログラムです。

    ホルンとピアノが織りなす豊かな響き、そして会場に広がる温かな空気を、ぜひ生の音で体験していただけたら嬉しいです。


    次回の配信では「ホルンとピアノのデュオコンサートならではの楽しみ方」をテーマにお話しします。どうぞお楽しみに。

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  • 017.ショパンとマヨルカ島〜雨だれ前奏曲に込められた祈り〜
    2025/09/25

    今回は、ショパンが療養のために訪れたスペイン・マヨルカ島での体験をもとに、彼の音楽と人生についてお話ししました。

    ショパンは「ピアノの詩人」と呼ばれるほど、繊細で心に響く作品を数多く残しました。しかしその背景には、彼の体の弱さや時代の不安定さ、そして個人的な葛藤が色濃く影を落としています。結核を患ったショパンは、恋人ジョルジュ・サンドとともに温暖な気候を求めてマヨルカ島へ渡りました。ところがその年は雨が多く湿度も高かったため、療養先となった石造りの修道院は寒く過酷な環境となり、かえって彼の体調を悪化させてしまいます。けれども、その体験があの有名な《前奏曲 雨だれ》を生み出すきっかけにもなりました。

    私自身が修道院を訪れた際、窓の向こうに広がるオリーブ畑や、中庭に降り注ぐ雨音に耳を澄ませると、まるでショパンの視線を追体験するような感覚を覚えました。楽譜や演奏を通じて感じていた以上に、その場には深い哀愁や孤独が漂っていたのです。

    ショパンの音楽は、日本人に特に好まれるとも言われます。繊細で詩的な響きの裏側には、祖国ポーランドを想いながらも叶わなかった望郷の念や葛藤が込められているからかもしれません。39歳という短い生涯で彼が紡いだ作品は、喜びや可愛らしさを映す一方で、人生の儚さをも映し出しています。

    ショパンが雨のマヨルカで生み出した《前奏曲 雨だれ》。その物語を知ったうえで聴くと、音楽は単なる旋律を超え、彼の想いに触れるような体験になります。現地を訪れたからこそ伝えられる空気感を交えてご紹介しました。聴く方それぞれの心の風景に、新しい色を添えてくれるのではないでしょうか。

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  • 016.日常にクラシックを〜心を整える音楽の力〜
    2025/09/11

    クラシック音楽は「特別な舞台で楽しむもの」というイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが、私にとっては子どもの頃から自然に身近にあり、日々の暮らしを支えてくれる大切な存在です。忙しい毎日の中で、ふっと心を整えたいとき。座禅や瞑想に似た感覚で、静かにクラシック音楽と向き合う時間は、まさに心の栄養となります。

    私は「ながら」ではなく、椅子に腰をかけ、耳と心を音に委ねながら、楽譜を広げてオーケストラのパートを追ったり、作曲家の時代や国に思いを馳せたりします。その瞬間、音楽は単なる音を超え、まるで世界を旅しているかのように新しい景色を見せてくれるのです。

    同じ曲でも、演奏者や楽器、ホールの響きによってまったく異なる表情を見せるクラシック音楽。聴き比べをすることで、自分なりの「好き」に出会えるのも大きな楽しみです。レコード、CD、そして動画配信など、媒体によっても音の質感は異なり、それぞれに魅力があります。クラシック初心者の方にも気軽に楽しんでいただけるポイントだと思います。

    また、テレビや映画、フィギュアスケートなどで耳にしたクラシック曲をきっかけに深掘りしてみるのもおすすめです。そんな小さな出会いから、日常に音楽が豊かに広がっていきます。

    忘れられない体験として心に残っているのが、中学時代に聴いたスメタナの《モルダウ》。音楽から浮かんだ風景を「この目で見たい」と願い続け、30年越しに実際に訪れたときの感動は、今も鮮明に残っています。音楽が持つ力は、時間や空間を超えて心に刻まれ、人生の糧になっていくのだと改めて感じました。

    最後には、11月に予定している二つのコンサートについてもご紹介しています。11月1日は、特別に開放される日本庭園での「庭園の雅饗」。音・酒・食が一体となる贅沢なひとときをお届けします。11月3日には、東広島芸術文化ホールくらら大ホールにて「酒蔵の街デュオコンサート 〜パリの風をのせて〜Vol.5《白壁に映る音の詩》」を開催。ホルン奏者・福川さんが奏でる“ホルンで歌う”響きを中心に、クラシックの奥深さと豊かな表情を存分に味わっていただける内容です。

    クラシック音楽は、特別な日だけのものではなく、日常に寄り添い、心を整え、人生を彩る存在です。今回の放送を通して、少しでも音楽を身近に感じていただければ嬉しく思います。

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