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ゼロの焦点

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ゼロの焦点

著者: 松本 清張
ナレーター: 藤井 剛
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このコンテンツについて

夫には、妻も知らない、もう一つの名があった──。戦争の傷がまだ塞がっていない頃の物語。清張ミステリーの最高傑作!

前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった! 夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。

©松本清張/新潮社
ハードボイルド ミステリー
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作者の表現方法から、この時代、たしかに日本にクラスというものが存在したのだなと思った。
現代人との感覚のズレなのか、男が作った女性キャラと現実の女性との感覚のズレなのか、こんな夫から「確かに愛されてる」的な表現するかな?気持ち悪いとしか思えない。


ナレーションは良い。淡々と読む感じが真に迫っていて。テトラトリポカだったかのナレーションもこの人がやれば良かったのにと思った。

面白かったけど、とんでもねぇ時代だなと思った。

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 松本清張作品はだいたいそうだが、舞台は新幹線すら開通していない時代。それゆえノスタルジックで最高。時代を感じさせる言葉使いや、プライバシーの概念がゆるい人間関係など、いい空気感のある作品。

昭和の世界にタイムスリップ

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やはり松本清張は面白い。舞台は今から60年以上前であり、もはや「古典」。それにしても主人公の若い妻が疾走した夫を探すという流れは自然だし、ついつい引き込まれた。能登の冬景色と相まって、聴いていてもまるで映像を観ているようだった。

名作は色褪せない

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個人情報保護法でがんじがらめになっている現代では決して生まれなかった小説ですね。
ストーリーの要の部分でとても不自然な設定があるのが残念でした。

個人情報保護法が無くて成立した小説

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現代の推理モノはこういう過去の偉人達が開拓して押し開け
一般に知らしめ、後々ジャンルを形成して進化しつづけた賜物だと思います

時代はなかなか昔の時代が封じ込まれているようで楽しいですね
電話番号を知らなかったりするため
古い知り合いに出かけて尋ねる時にあらかじめ電話して
知らせたりしないでの突然の訪問は昔はよくありました
車の性能も違うし、道もひどく
地方の情報は本でしか得られない時代
田舎などまだ徒歩道でしかいけない集落もたくさんあり
書かれた時代は電気の通ってない集落もまだあったようです
東北のどこかの施設の電話番号を知るだけで大変な労力がかかる時代
昔の人達はどういった感覚で遠い地方に出かけたのだろうか……


現代モノと比べるには歴史も知らなければ

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松本清張氏の文章は旅情をさそう。
冬の日本海が見えるようだった。
寒々とした日本海とストーリーのやるせなさが合わさって、悲しかった。
こういうと月並みだけれど、戦争のこと、まだまだリアルに知り得ないことがあるんだなと思った。
藤井剛さん、素晴らしいです!

やるせない

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戦後アメリカによる統治の時代、食いつないでいくために米軍相手の売春婦になる女性は多かったらしい。
性病も流行ったそうだ。
女性にとって生きづらい壮絶な時代だった。
主人公の夫も、東京と金沢で別人として戸籍に登録できていたような目茶苦茶な時代。
今では考えられない世の中だったのは確かだが、暗い前身を知られたくないがために4人も殺したとは常軌を逸している。つまり、上流階級にいてもお里が知れる、卑しい人間は、偉くなったあともクズのままだと清張氏は言いたいのかもしれない。
ゼロの焦点や砂の器を読むと、現在の高級住宅地に住む富裕層も、前身はどうだったか、高貴な育ちだったかは疑わしいということになる。

戦争による暗い過去

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昔読んだがすっかり忘れていました。推理小説はトリックなどずいぶん進化しているので少々物足りないし、時代背景ももう多くの人の記憶に残っていないけれど、さすがのラストシーン。映像が浮かび心を揺さぶられました。

ラストが心を打つ

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小説の筋は、特別大袈裟なトリックなど無いが、非常にうまく組み立てられていて、松本清張の筆力は素晴らしい。名作だ。だが、やはり時代背景や当時の男女関係の感覚、そして女中といった職業の呼称など今では使われない言葉もあり、時代の古さを感じる。私が最初に読んだのは昭和43年前後の高校生の頃だったが、当時はこのような古さは感じず、ごく普通に受け止められた社会背景であった。

さすが松本清張のプロットはすごい、ただ時代の古さは否めない

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今も女の人達は買われている。昔と何ら変わらない。男の人の残酷さを日々思う。

女性の人生

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