『大地の子 一』のカバーアート

大地の子 一

文藝春秋

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大地の子 一

著者: 山崎 豊子
ナレーター: 岩崎 了
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このコンテンツについて

松本勝男は、敗戦直後に祖父と母を喪い、妹と生き別れた。戦争孤児となった少年は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」として育てられる。しかし、成人した一心を文化大革命の波が襲う。日本人の出自ゆえにリンチを受け、スパイの罪状で労働改造所送りに。終わりのない単調な重労働に明け暮れる日々、一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。NHKでドラマ化された山崎豊子の感動巨編。©1994 山崎 豊子/文藝春秋 (P)2025 Audible, Inc. 大衆小説 文芸小説

Audible制作部より

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大地の子をオーディオブックに入れてくださりありがとうございます。ぜひ2と3もお願いします。移動時間や隙間時間を利用できるので助かります。前からぜひ一度読みたかった本です。

嬉しい

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あまりに苛烈な運命に聴くのが辛くなってくるが、時折り差し込まれる優しさという光が救いになっている。とりわけ養父の深い慈愛が心に染みる。ナレーションも素晴らしい!

苛烈な運命

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日本ではすでに平和であった1950年代に他国でこのようなことが行われていた。
戦争の恐ろしさを色々な形で知る事ができた。
また人の優しさが生きて行く上で救いになるんだということもあわせて書かれていたので読む側も救われた。

大地の子

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30年位前に中国の文化大革命を題材にした本を読んだ時、こんなバカバカしい事が本当に中国で起きたのかと信じられない思いをした事を思い出しました。この小説でも戦時中の悲惨な話しや文化大革命の愚かさが描かれていて、胸が苦しくなります。山崎先生の小説はいつもどん底から這い上がっていくお話しだから、まず第1巻はどん底をひたすら耐えなが聞かなければいけないのですが、歴史に基づき描かれているのと、中国が舞台になっているのとで、興味深く聞いていられます。今後の展開が楽しみです。

戦争、中国残留孤児、文化大革命

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山崎豊子さんの代表作のひとつ『大地の子』がAudibleで聴けるようになったと聞き、さっそく再生ボタンを押しました。
結果として、これは“読む”だけでは届かない物語の重さと温度を、耳から深く流し込んでくれる一作でした。
ナレーターを務める岩崎了さんの語りは、静かで、しかし確かに心を揺さぶる芯があります。
淡々としているようで、言葉のひとつひとつが積み重なり、気づけば勝男――いや、陸一心の人生に寄り添っている自分に気づきました。

物語は敗戦直後の混乱期から始まり、戦争孤児となった少年が中国で育てられ、成長し、文化大革命に翻弄されていく激動の半生を描きます。
本作の世界観は重厚ですが、Audible版では“音の距離”が絶妙で、重すぎず、かといって軽くもなく、ちょうど良い緊張が続きます。
これは岩崎さんの落ち着いた読み上げがあってこそですね。
声が急に強くなったり、感情を過剰に乗せることなく、それでも確実に感情が伝わってくる。この自然な演技がとてもいいです。

特に印象的だったのは、一心が生きる意味を見失いかけている場面の“沈黙”の使い方。
セリフの間が深くて、こちらの呼吸がふっと止まる感覚になります。
Audible作品でここまで静寂が表現されるのは珍しく、思わず聴き入ってしまいました。

ながら聴きもできますが、個人的には“集中して聴く時間”をつくるのがおすすめです。
通勤途中よりも、家でゆっくり腰を落ち着けて聴くほうが、物語の重厚さをより味わえます。
倍速再生も試しましたが、1.2~1.3倍あたりが一番聞き取りやすく、物語の雰囲気を損なわずに聴けました。

まとめると、Audible版『大地の子 一』は、原作の迫力を損なわず、むしろ“音”という表現によって新たな深みを与えてくれる作品です。
特に岩崎了さんの語りは、作品世界を支える大きな柱。
大河のような歴史物語をじっくり味わいたい方、そして過去に原作を読んだけれど改めて触れたい方にも強くおすすめしたい一作です。
聴き終えたあと、胸の奥に静かな余韻が広がりました。

静かな語りが心を揺さぶる。長編でも最後まで聴きやすい一作

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

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