『違う海にいる』のカバーアート

違う海にいる

(小学館)

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違う海にいる

著者: 麻布競馬場
ナレーター: 祐仙 勇
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このコンテンツについて

旧友たちから盗んだ小さな海でたゆたいながら、思い出すのは彼のこと。

僕が「一番風呂泥棒」という奇妙な趣味を始めたのは、1年ぶりに稼働した大学同期5人のグループラインがきっかけだった。
「結婚したわ」「俺も」……社会人7年目は、身を固めるのにちょうど良い頃合いらしい。僕は、彼らの新居への引越しを手伝いながら、密かに真新しい浴槽に湯をはり、一番風呂を奪った。家庭人になってゆく友人たち──橋本、中島、赤塚、それから……少し遅れて松島から同様の報告があったとき、僕の口腔に、あの日飛び込んだ逗子の海の、塩辛さが広がった。

直木賞候補作『令和元年の人生ゲーム』でZ世代を中心に圧倒的共感と支持を得た麻布競馬場。そんな著者がかつてない切り口で描く、誰もが通る〝別れ〟の切なさが胸を浸す一編。
(「GOAT」第1号掲載)
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大衆小説 現代文学
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大人になりきれなかった僕の過ぎ去ったはずの最後の思春期という感想

なんとも言えない寂寥感

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

劇的なことは何も起こらないのに、なぜか胸の奥にざらついた感触が残る。日常の隙間に潜む孤独や諦め、そしてそれにすら名前を与えずに通り過ぎていく現代人の姿を、淡々と、しかし容赦なく浮かび上がらせる。気づけば自分もその違う海にいる側の人間だったのかもしれないと、静かな衝撃だけが波紋のように広がっていく。

劇的なことは何も起こらないのに

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一番風呂には全く興味が無いので、そこんとこにこだわることで、何が面白いのかさっぱりわからなかった。(自分も風呂は好きですけどね。)

一番風呂でなくてもいいかな

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