梅にうぐいす(小学館の名作文芸朗読)
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ナレーター:
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持丸 あい
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著者:
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北大路 魯山人
このコンテンツについて
画家、陶芸家、書道家など、芸術家としてさまざまな顔をもつ北大路魯山人のグルメエッセイ。料理の材料の取り合わせをめぐる、ある女流歌人とのやりとり。料理を歌にたとえ、「梅にうぐいす」は使い古されていると言う歌人に対し、梅もうぐいすも料理の材料も古くからあるから陳腐というのは自身が概念に囚われているからだと諭し、「すべて調和か統一かが大切だ」と真髄を解く。Public Domain (P)エイトリンクス
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(二)猫の大王のような「車屋の黒」は、吾輩が鼠も捕ったことがないことを馬鹿にする。吾輩は何でも食うので気にしないが、正月、主人の残した餅に食いついた時は驚いた。もちが歯に食い込んで噛み切れない。苦しみのあまり、立ち上がって前足で取ろうとした奇妙な「猫踊り」を見つかり大笑いされてしまった。傷心を癒すには、美貌猫の三毛子と話すに限る。新参者の吾輩にお師匠さんのことを説明する「天璋院様のご祐筆の妹の…」のやりとりは傑作場面のひとつ。その三毛子を、しばらくして訪ねると、どうも様子がおかしい。どうやら三毛子は死んだらしい。戒名まで付けてもらって女師匠らに惜しまれている。彼らは、薄汚い野良猫の吾輩のせいで病気になったのだと言っている。
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