桂文我 怪噺 十六
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ナレーター:
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桂 文我
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著者:
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桂 文我
概要
スタジオ録音で「怪異談」を収録する作業は、毎月開催の猫間川寄席の会場となる、
玉造・さんくすホールで行われていますが、収録が深夜に及ぶことも多くあり、
録音作業の小野裕司氏の表情も鬼気迫り、背筋に冷たい物が走る時もありました。
ライブ録音とスタジオ録音では、雰囲気に大きな差があるだけに、
ライブ録音の方が臨場感があって良いと思われる方も多いでしょうが、
スタジオ録音の方が落ち着いて、細かく演じている場合も多いと言えましょう。
還暦も越えた昨今、頭の中にあるネタは、出来るだけ、録音して、残して行きたいと思っていますので、
ライブ録音でも、スタジオ録音でも、その場の怪異談を楽しんでいただければ、幸いです。
シリーズの中には、滑稽怪談や、細工の名人の不思議な話など入っていますが、
これも彩りの一つと捉えていただきますように…。
あなただけの耳に、心を込めた怪異談を流し込みますので、どうぞ、宜しくお付き合い下さいませ。
内容紹介
「肝つぶし」(きもつぶし)(18分)
このネタの他、心の病いを題材にした落語は「崇徳院」「千両みかん」「宇治の柴船」 などがあります。
「肝つぶし」は、人間の心の遣り取りが濃厚に出ている逸品だと思いますが、如何でしょうか?
「狐供養」(きつねくよう)(5分)
おそらく、仏教説話から出来た落語でしょう。短編でありながら、オチは上等。
尊い話や譬えでも、必ず、穴はあるという証明のようなネタです。
オチの後は、どうなったのでしょうか?
「外科本道」(げかほんどう)(13分)
洒落た内容の短編ですが、寄席や落語会で上演されることは皆無に等しいと言えましょう。
医者を題材にした落語は「犬の目」「ちしゃ医者」「夏の医者」などが有名で、
それらと比べても地味な内容だけに、時代の置き去りになったのかも知れません。
「恵比須小判」(えびすこばん)(7分)
日本でレコードの録音が始まったのが、明治三十六年。
レコードに吹き込まれやすかったのは、三分で終わるような小噺でした。
「恵比須小判」は、かなり便利なネタだったようで、
大正時代に二世曾呂利新左衛門や初代桂春團治が、レコードに吹き込んでいます。
「高野駕籠」(こうやかご)(15分)
雑誌の中で眠っていたネタを再構成し、上演可能にした落語です。
コント仕立てでありながら、教訓的な内容も含まれているだけに、
オチに至った時、しっかりしたネタを聞いたという印象を持っていただけるでしょう。
「占い八百屋」(うらないやおや)(45分)
東京落語では「お神酒徳利」という演題で上演され、六代目三遊亭圓生が昭和天皇の御前で口演しました。
ハプニングが幸運を呼ぶことが如実に表現されている逸品だけに、
未来永劫、演じ続けられる落語と言えるのではないでしょうか。
「石返し」(いしがえし)(14分)
かなり面白い内容のネタですが、寄席や落語会で上演されることは稀と言えましょう。
明治維新の時代にして、士族の商法的な構成で演じられることも多かったようで、
芝居やコントで演じても面白さは伝わると思います。©2022 Katsura Bunga
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