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講談 古典怪異譚 一
- ナレーター: 旭堂 南湖
- 再生時間: 1 時間 30 分
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ナレーション
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ストーリー
内容紹介
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講談には江戸時代の話が多いのですが、それはある程度史実がはっきりしていて、尚且つ物語化し易いというのが理由のひとつと思われます。しかし明治以降の話もあれば、江戸以前の平安、鎌倉時代の話も多くあります。鎌倉時代というと何やら権力闘争や勢力争いが多いように思われますが、いつの世も変わらぬ男と女、めでたしめでたしの恋物語もあれば、涙々失恋の話もまたあります。鎌倉幕府の奥女中取締役、美人の誉れ高い局松島。この松島に岡惚れしたのが時の執権北条相模守の次男。ところが松島が惚れたのが朝比奈三郎。つまり三角関係、これが為に鎌倉営中に大騒動が起きてしまいます。 一龍齋貞心は、昭和17年東京都豊島区の生まれ。昭和45年六代目・一龍斎貞丈師に師事、一龍斎貞司を名乗る。昭和55年真打昇進、貞心と改める。(“心”を使った「貞心」は初代)講談定席や独演会などの高座に出演する傍ら、各地の町興しイベントなどの構成やナレーションを担当するなど、幅広く活動。特に最近では、貞心の始めた「カルチャー講談」が、日常の身近な処で使われている「言葉・道具・習慣」等の起源、意味など「江戸庶民文化のうらおもて」を判りやすく、面白くご紹介する講師として、各地の講演会で好評を得ている。(C)2009 WING ENTERPRISE
著者: 一龍斎 貞心
あらすじ・解説
故きを温ねて新しきを知る。
名調子で語る「日本の怪談」ここにあり。
内容紹介
「円山応挙の幽霊画」(27分)
円山応挙は江戸時代に活躍した絵師。
国宝「雪松図屏風」や重要文化財「藤花図」が有名だが、特に人気があるのが幽霊画。 なぜ応挙が幽霊画を描き始めたのか。それは、一人の花魁との出会いがきっかけであった。
当時、長崎に丸山という遊里があり、そこを訪れた応挙が出会ったのが、病気でやせ衰えた花魁・紫だった。怪談でありながら、人情噺でもある一席。
「草加の生首婆」(22分)
草加せんべいでも有名な埼玉県草加市。
昭和三十年代、ここに老婆の幽霊が出るという噂が立った。
この老婆、首から下がない「生首」。口は焼けただれ、ダラダラダラと血を流している。実は講談の中に、その原因となった事件が描かれていた。
話は江戸時代。兄を殺された侠客が大暴れ。刀を一振りすれば、血しぶきが飛ぶ、生首が転がる。草加宿に血の雨が降ったという。血湧き肉躍る講談。
「真景累ヶ淵 宗悦殺し」(19分)
近世落語界の名人、三遊亭円朝。この円朝が作ったのが「真景累ヶ淵」というお話。
江戸時代、幽霊の存在を信じている庶民は多くいたのだが、時代が明治へと移り変わると、幽霊など迷信であり科学的ではないという風潮に変わっていく。
円朝の「真景」はこの神経をもじっている。また、金貸しが殺される話でもあり。
「真景累ヶ淵」は「金銭貸さぬが無事」のシャレ言葉になっている。
「真景累ヶ淵」という長いお話の中より、発端の「宗悦殺し」の一席。
全てはここから始まった。本格怪談。
「江島屋騒動」(22分)
こちらも近世落語界の名人、三遊亭円朝作の一席。
江戸時代、古着屋で江島屋治右衛門という男がいた。誠に強欲な人間で、相手が田舎者とわかるや「イカモノ」を売りつけ不当の利益を得ていた。
ちなみに「イカモノ」というのは、紙のようにもろくなっている衣装のことである。
一見すると、新品同様だが、実際はボロボロの衣装。
この江島屋の蔵に婚礼の衣装を身に着けた若い女性の幽霊が現れる。