『暁星』のカバーアート

暁星

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暁星

著者: 湊 かなえ
ナレーター: 櫻井 孝宏, 早見 沙織
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現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教「世界博愛和光連合(通称:愛光教会)」に対する恨みが綴られていた。暗闇の奥に隠された永瀬の目的とはーー。©2025 湊かなえ (P)2025 Audible, Inc. 大衆小説 文芸小説
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Audible制作部より

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内容もナレーションもすべて素晴らしかったです。
ほぼ毎日2年以上聴き続けている中でNo.1です

生きろ!

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まずは世間を震撼させたあの事件を彷彿とさせる、憎しみに囚われた孤独のテロリストの手記として物語は始まる。ここも途轍もなく面白いのだが、圧巻は後半の(金星)編である。語り手が変わる事によって、当初は混乱もしたのだが、やがて前半の(暁闇)編で描かかれた物語を完全に覆しつつ、散りばめられた伏線を次々に回収していくのである。そして、読後には全く別の物語が広がりをみせる。二人の最後の夜、金星は突然起こされる。ここで読者は確かに、二人とともに途方もなく美しいものをみる。同時に彼らの新たな未来を祈らずにはいられなくなる。ところが、実は作者は二人が何を見たのか何一つ書いていないのである。小説とはこんなことができるのか、と驚かされつつ、涙腺は緩みっぱなしなのであった。

夜明け前は一際暗い。されど、明けない夜はない。

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【ネタバレあり】
言葉にできないほど、すごい本だった。
読み終えた直後は、ただただ圧倒されていた。けれど、物語の余韻に浸りながら反芻するうちに、私が何にこれほど心を揺さぶられたのか、その正体が見えてきた。
それは、この物語の全てが、不器用で痛切な「愛の半分こ」でできていたからだ。
前半の「暁闇」は、謎に包まれている。主人公の生い立ちと犯行動機が、淡々と、どこか無機質に語られる手記。そこにはヒロインの影も形もない。最初は繋がりそうで繋がらないもどかしさを感じたが、後半の「金星」を読み進め、物語の全貌が見えた時、戦慄した。
主人公の手記は、嘘をついていたのではなかった。あくまで彼の主観に基づいた事実だ。けれど彼は、その事実の中から「ヒロインの存在だけを見事に綺麗に抜き取っていた」のだ。
嘘を書いて騙すのではなく、事実を積み重ねることで、愛する人を透明にする。前半に感じた「無機質さ」の正体は、溢れ出しそうな愛を理性で封じ込め、彼女を守り抜こうとする主人公の、張り詰めた緊張感そのものだった。
この物語で最も心に残ったのは、主人公が弟とパンを「半分こ」するエピソードだ。彼はいつも、半分と言いながら三分の二を相手に渡し、自分の取り分を減らしていた。ヒロインはそれに気づき、「これは二等分ではない。半分こなのだ」と悟る。自分の分を減らし、その分を愛として相手に上乗せする。それが、主人公の愛の定義だった。
そして気づいた。この『暁星』という作品の構成自体が、その「半分こ」になっていることに。
前半「暁闇」は、夜明け前の最も深い闇。罪、過去、孤独。主人公が一人で引き受けた「損な役回り」だ。
後半「金星」は、明けの明星。光、未来、救い。主人公がヒロインに手渡した「輝ける場所」だ。
主人公は、人生という大きなパンを分け合う時、迷わず「闇」を自分が背負い、「光」をヒロインへ譲った。タイトルの対比も、二部構成の構造も、すべてが彼の実践した「献身という名の計算間違い」で成り立っていたのだ。
物語の本質には宗教詐欺や金の問題が横たわっている。けれど、それらは愛を際立たせるための泥に過ぎない。
終盤、高橋滋が言った言葉が、この重厚な物語を優しく解き放った。
「多くの人が愛という言葉を複雑に捉え過ぎている。もはや呪いの言葉となりつつある。(中略)全て愛なのだ」
この言葉が、主人公の罪も、教団の歪みも、登場人物たちの葛藤も、すべてを許し、肯定してくれたように感じた。高橋の言葉が滑走路となり、その直後に語られるヒロインから主人公への愛の告白が、真っ直ぐに空へと飛び立っていく。
フィクションという嘘の中に混ぜられた、紛れもない「愛」という真実。最初は冷たく感じた物語が、最後には温かい涙に変わった。
弟への愛。息子への愛、父への愛、そしてヒロインへの愛。いろんな形の愛があったけれど、テーマはやはり「愛」そのものだったのだろう。
自分の分を減らしてでも、誰かに光を渡したいと願う心。その切実な美しさに触れて、私は言葉を失っていたのだと思う。

物語を読み終えて、コンビニに行った時にふとシュークリームを見つけた。買わざるを得なかった。だれかとこれを半分こしたい。そう思った。

半分こ

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人生で初めて感動して声を上げて泣いてしまいました。
お二人のナレーションも素晴らしく、飽きることなく最後まで聞けました。

こちらがオーディブルではじめて触れた作品ですが
はじめてがこの作品で良かったと思います。

素晴らしい作品

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櫻井孝宏さんの朗読、声だけでこれだけ感情って伝えられるものなのかと、ストーリーにも入り込みやすく、何度もポロポロと涙があふれたり。ぞくっとしたり。。
早見さんの優しい朗読、、

ストーリーも本当に最初から最後まで聞いて欲しい。
切なく、優しい、、

二つのストーリーが,,こうなるのかと最後にわかったところ

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