『動く指』のカバーアート

動く指

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動く指

著者: アガサ・クリスティー, 高橋 豊
ナレーター: 菱田 盛之
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このコンテンツについて

傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えて間もなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。

陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。

不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?

ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める

THE MOVING FINGER

by Agatha Christie

Copyright ⓒ 1942 Agatha Christie Limited

All rights reserved.

Japanese audiobook rights arranged with

Agatha Christie Limited

through Timo Associates, Inc.

AGATHA CHRISTIE and MARPLE are registered trademarks of Agatha Christie Limited in the UK and elsewhere.

All rights reserved.

www.agathachristie.com

本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、PCサイトのライブラリー、またはアプリ上の「目次」からご確認ください。

©- (P)2025 Hayakawa Publishing Inc.
ミステリー

Audible制作部より

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ミスマープルいつ出るの?と思いながら聴いてましたが、主役は傷痍軍人さんと妹さんでした。
ミステリーよりラブロマンスにスポットが当たってました。
個人的にはこういうお話はストライクです。
他の方もおっしゃってましたが、アクロイド殺しを思い出してしまい、ビクビクしてました。

マープルいつ出るの?

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

新作を楽しみにしていました。
奇抜な設定も無理なトリックもないのに引き込まれます。
昔も今も、日本もイギリスも人は変わらない。
やっぱり、クリスティは天才ですね。
朗読も素晴らしいです。
どうか全作お願いします。

やっぱり面白い

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【傷痍軍人の『私』バートンと美しい妹が、
イギリスらしい田舎の村で
イギリスらしい人々に巻き込まれる話です。

ジェーン•マープルさんは、最後に説明してくれるだけで色々な不愉快な現場には居ません。

私の恋人は危険な目に遭います。
危険のない安心な睡眠薬ですって?
体質というものが人間にはありますよ。】

彼を代弁すると、こんな感じ。
ミスマープル、もうちょっと出て欲しい。
よく名探偵ポワロさんにも同じことを思います。
ドラマ化では、どうしているのか探してみよう。

英語は偽造しやすいんですね、
手紙の宛名も、遺書も。
日本語なら不自然極まりないことでしょう。

私は大学生の頃に、薬局でバイトしていました。
社長の息子から珈琲に媚薬を盛られましたが、
気がついてコッソリ捨て、すべてを飲まずに済ませ危険を回避できるました。

また、大きな病気をして全身麻酔ができるかを病院が調べた時には麻酔に心臓が持たずに死んでしまうのではないかと懸念され、いくつもの術前の精密検査が追加で行われたものでした。

しかし、いまも私は睡眠薬を飲んでも全く効きません。麻酔で死ぬかもしれない体質なのに経口薬だと効かないのです。逆に私の母は、処方された睡眠薬を半分にして飲んでもサスペンスドラマのごとく座っていようが立っていようが突然に意識を失い寝てしまうので、座ったまま寝ているのを発見して驚いたことが何度もありました。

寝室で睡眠薬を盛られて、階下に運ばれ、ガスオーブンに入れられるまで大丈夫だろうと警察やミスマープルが見守るなんてことは冒険です。

マープルはゲスト扱いです

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クリスティのミステリはわりと犯人当てれるようになって来たのですが、まだまだ外しちゃいますね。昔のお話なのにどの作品も面白いのは、流石だなぁと思います。ミスマープル、大好きだからもっと活躍して欲しかったですが。
クリスティは多作なので、次作のオーディブル化も楽しみに待ってます。

犯人外しちゃった!

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ずっと"アクロイド殺し"のような感じなんだろうと思って聞いていましたけど、浅はかでした。
面白かったですけど、やっぱり"ポケットにライ麦を"の方が私の好みでした。

間違えました。

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匿名の手紙が村を覆い、人々の疑心暗鬼がやがて死を招く――という筋立ては、クリスティらしい不気味さと人間観察が存分に発揮されている。陰口や噂が膨らんでいく過程が細やかに描かれていて、シンプルながらもぐいぐい引き込まれる。奇抜なトリックを用いなくても面白さが成り立つのは、やはり彼女の筆力あってこそだと思う。

主役は傷痍軍人ジェリーと妹ジョアンナで、若い二人の物語を軸に展開していく。恋愛要素も目立ち、単なるミステリーというよりは人間模様とラブロマンスを楽しむ作品としても成立している点が特徴的。聴いていると、クリスティが描く「人はどの時代も変わらない」という視点に頷かされる場面が多かった。

一方で、ミスマープルはゲスト的な立ち位置。終盤に登場して事件の全容を解説する役割にとどまるので、マープルを前面に期待していると肩すかしを感じるかもしれない。ただ、その“遅れて登場してすべてを見抜く”存在感はやはり鮮やかで、最後に作品全体を締める安定感はさすがだった。

朗読もとても聴きやすく、作品の雰囲気とマッチしている。日本語吹き替えで表現されるイギリスの田舎の空気感は、不思議と馴染んで心地よい。

総じて、クリスティらしい人間観察と村社会の閉塞感が堪能できる一冊。派手さや大仕掛けはないが、その分リアリティが際立ち、じわじわとした恐ろしさと読後の納得感を味わえる作品だった。

村に広がる悪意と中傷、クリスティらしい人間観察が光る一作

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ネタバレを含みます。


タイトルの「動く指」についてここ以外でも謎に思っておられる方が昔から多いので折角なので共有しておこうと思います。
原題の「The Moving Finge」を直訳したものがタイトルですが、元ネタはペルシアの詩人 オマル・ハイヤーム(Omar Khayyám) の『ルバイヤート(Rubáiyát)』の有名な一節から取られています。

原詩では次のように書かれています。
"The Moving Finger writes; and, having writ,
Moves on: nor all thy Piety nor Wit
Shall lure it back to cancel half a Line,
Nor all thy Tears wash out a Word of it."

「動く指は書き記す。そして一度書いたが最後、
それは先へと進む。いかなる信仰も、知恵も、
その一行を消すことはできず、
いかなる涙も、それを洗い流すことはできない。」

この詩が意味するのは「一度起きた事は取り消せない」という運命の不可逆性です。

この物語では
匿名の「手紙を書く指」=“The Moving Finger”が、人々の運命を動かす。
一度書かれた手紙(=言葉)は取り消せない。
噂や悪意の言葉が、取り返しのつかない悲劇を生む。
という構造になっています。

するとタイトルは
「過去に書かれた“指”(手紙・罪・運命)は、もはや消せない」
という詩的・象徴的な意味を持たせてあります。

タイトルについて

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アガサクリスティの本の中ではあまり抑揚を感じないストーリー展開のような?
マープルさん登場も遅く、タイトルの趣旨がイマイチわからず。

タイトルは?

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