『ブランコのむこうで』のカバーアート

ブランコのむこうで

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ブランコのむこうで

著者: 星 新一
ナレーター: 小林 沙苗
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このコンテンツについて

<星新一 名作セレクション>

なんだと思う。ぼくさ、ぼくが歩いているのをみつけたんだよ……。
ショートショートの巨匠による、長編ファンタジー。

ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。
少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。「だれも知らない国で」改題。

目次
1 ある日のこと
2 おじいさん
3 お城の王子
4 さびしい街
5 皇帝ばんざい
6 ほほえみ
7 砂の上
8 道
9 赤ちゃんたち
10 そして

本文より
ぼくは一生けんめいにあとを追った。その少年の歩きかたは、早くなったり、おそくなったりする。時どき、人ごみのあいだをすり抜けたりする。だから、すこしも目をはなせなかったんだ。
それでも、自分がどこにいるのかまるでわからないのもいやなので、まわりを時どきちらちらと見てはいた。しかし、それが変なのさ。道ばたにあったコーラの赤い看板、それの色がうすくなっているような感じ。花屋の花も、みんな色がうすれているようだ。理髪店の看板も、やはり色がうすくなっている。(「1 ある日のこと」)©- 星ライブラリ/新潮社 (P)2024 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学

ブランコのむこうでに寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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物事の真理がユーモアたっぷり

星新一作品は時代を経ても全然色褪せていない。次から次へと展開する夢の世界をショートストーリーの形で展開していて楽しめた。ナレーションも主人公の性格を表現するのに合っていて、あっという間に聞き終わってしまった。

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今も輝く作品

50年以上前、父が買ってきたハードカバーの物を読んだ記憶がある。読書の面白さを教えてもらったとも言える本書だ。ショートショートはもちろんだが、著者の作品の中でも群を抜いて心に残る。
特に「道」の中での老人は印象的であり心に残る。
これからも繰り返し聴きたい作品。

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心にふれる“もうひとりのぼく”との出会い

「ねえ、ぼく、ぼくが歩いているのを見たんだよ」──この一言から始まる物語に、心がぎゅっと掴まれます。

ショートショートの巨匠・星新一が遺した、この作品。その朗読を務めるのは、優しく澄んだ声が魅力の小林沙苗さん。夢の世界をそっと手渡してくれるような語り口で、聴く者をやさしく非日常の旅へ連れ出してくれます。

物語の主人公は、どこにでもいそうな普通の少年。でもある日、彼は自分そっくりの「もうひとりの自分」に出会い、不思議な冒険へと引き込まれていきます。そこは現実と夢のあいだ、記憶と想像の狭間にある“だれも知らない国”。子どもらしい無邪気さと、ちょっぴり哲学的な深みが絶妙に溶け合っていて、絵本のような親しみやすさがある一方で、ふとした場面に「生きるってなんだろう?」と考えさせられます。

耳読で、この作品の持つ静けさや不思議さが一層際立ちます。音だけの世界に入ることで、少年と一緒に“ブランコのむこう”の世界を旅しているような気持ちになれるんです。小林沙苗さんの声のトーンが場面ごとに変化して、キャラクターの感情や雰囲気までしっかり伝わってくるのも魅力的。

この物語を聴いて思うのは、「今ここにある日常の不思議さ」に気づけること。自分の中のもうひとりの自分、いつか置いてきた夢や希望、でもって「本当の自分」って何だろう?っていう問い――それらが静かに心の中に浮かび上がってきます。

大人になると、つい見落としがちな「子どもの頃の純粋なまなざし」。それをもう一度思い出させてくれる、やさしくて懐かしい物語。聴き終えたあとには、きっとちょっと心があったかくなって、「また明日もがんばってみようかな」って、そんなふうに思えます。

忙しい日常のなかで、ふと立ち止まって自分を見つめ直したくなったとき。そんなときこそ、この作品を聴いてみてください。あなたの心にも、きっと“ブランコのむこう”の風が吹いてきますよ。

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懐かしい!

昔、文庫本というものに憧れてた小学生の頃。お小遣いを握りしめて本屋へ行き、小1時間迷って買って帰ったのがこの本でした。まだSFも、星新一という名前も知らなかった頃です。
audibleで聴くことができて、あの頃の感動がよみがえりました。
とても聴きやすいナレーションで、情景がありありと浮かびました。これから何度も聴かせていただきます。ありがとうございます。

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