天から降下した、翼を持った小動物。天使か、悪魔か？善と悪、益と害との区別がつかないまま、人びとは「妖精」を肩に乗せた――。

神さまはおせっかい! 金もうけの夢を叶えてくれた“笑い顔の神"の正体は?スマートなユーモアあふれるショートショート集。全40編。

植民地獲得に地球からやって来た宇宙船が占領した惑星は 気候温暖、食糧豊富、保養地として申し分なかったが……。表題作等35編。

薄よごれた場所、落ちぶれた中年、そして感じのいい椅子ひとつ。ユーモアとサプライズがちりばめられた36編の物語。

にぎやかな街のなかに男と女が出現した。彼らは突然そこへ出てきたのである。しかも裸で。ただ腰のあたりだけを葉っぱでおおっていた。警察の取調べに、男はアダム、女はイブと名のった。目立ちたがりやの芸術家かぶれか、すこし頭がおかしいのか？

人間の妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は大繁盛!しかし博士は、彼を思う女からとった妄想を、自分の愛する女性にと……。32編のショートショート。

脳波を調べ、食べたい料理を作る自動調理機、眠っている間に会社に着く人間用コンテナなど、未来社会をのぞくショートショート集。

時代が変れば、話も変る! 語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかるとこんなお話に……。楽しい笑いで別世界へ案内する33編。

なんだと思う。ぼくさ、ぼくが歩いているのをみつけたんだよ……。ショートショートの巨匠による、長編ファンタジー

「人生をやり直したい」一念発起した青年がたどり着いた場所とは――。不思議な余韻を残すショートショート12編。

超現代にあっても、退屈な日々にあきたりず、次々と新しい冒険を求める人間……。その滑稽で愛すべき姿をスマートに描き出す11編。

事件は扉の向こうからやってきた――。サスペンス、スリラーからコメディまで。「ノックの音がした」から始まる15のショートショート。

領土とはこの家、国民とはわたし、政府もわたし。小さいといえども、立派な国家だ――。マイホームを“マイ国家”として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。

お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買入れた。オールマイティのロボットだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言ったが……。

祝! 宇宙進出。地球によく似た、ステキな星を見つけたけれど……。奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。

犯罪も事故も病気もない、平穏な社会。たったひとつの必要悪を除いては――。ようやく実現した〈すばらしい社会〉を描く「生活維持省」をはじめ、肩にとまったインコが面倒な会話を担ってくれる「肩の上の秘書」など、５編のショートショートを収録！

長年にわたる宇宙での仕事を終えて地球へ帰還する途中の老人と青年。しかし、ふいに激しい衝撃に襲われて……。味わい深い余韻を残す「宇宙の男たち」をはじめ、未来の暮らしを描く「ゆきとどいた生活」など傑作ショートショート５編を収録！

ある日、ケイ氏が完成させたカゼの薬。飲めばたちまちカゼが治る……のではなく、カゼをひくことができる――。抜群のユーモアと皮肉が利いた「へんな薬」をはじめ、何の役に立っているのか分からない「なぞのロボット」など、ショートショート集『きまぐれロボット』から５編を収録！

別荘地でくつろぐ経営者を待ち受ける若い女。自分は殺し屋で、商売がたきを殺してくれるという……。鋭い切れ味の「殺し屋ですのよ」をはじめ、行く先々で善行を施す青年を描く「なぞの青年」など、ショートショートの名作５編を収録！

「わたしは長いあいだ、その壺のなかに押しこめられていた者です」――。すぐそこにいる悪魔、その「活躍」を描くショートショート。

バーのマスターが趣味で作った、美しいロボット。見た目は人間そっくりだが、できるのは簡単なうけ答えと、酒を飲む動作だけ――。

怖い話です。小酒井不木の作品ではないかと再確認してしまいました。しかし不木よりも怖いです。蒐集家は「手に入れたいものは命と引き換えでも手に入れたい」と言いますが、この話を聴くと男性蒐集家は命を差し出したほうがまし、という気持ちになるでしょう。怖いです。

世界怪談名作集より、ホフマンの「廃宅」を読んでみました。怪談ものは本を読むよりオーデイオブックで聴くほうが没入感があると思います。岡本綺堂の訳でお楽しみ下さい。

「スタジオ録音の怪異談」 四代目 桂文我 スタジオ録音で「怪異談」を収録する作業は、毎月開催の猫間川寄席の会場となる、玉造・さんくすホールで行われていますが、収録が深夜に及ぶことも

世の中、全く予想のつかない展開が起こることも多々ありますが、悪いことばかりではなく、良い方へ転がる場合も多いだけに捨てたものではありません。『佐野山』という落語は、将に象徴的な展開と言えるのではないでしょうか。