小学館の名作文芸朗読

【小学館の名作文芸朗読】栗原という中年男性が、浅草公園で田中三良という若者と出会う。二人は見覚えがあるように感じるが、どこで会ったか思い出せない。後日、田中が栗原を訪ね、亡くなった姉の遺品の懐中鏡から栗原の写真を見せる。

【小学館の名作文芸朗読】作家の大江蘭堂は取材のため、人形師である伴天連爺の自宅を訪ねた。伴天連爺は親切に蝋人形の製作方法を説明し、死体や病理の蝋人形など自慢のコレクションを次々と披露する。

汽車の中での「A」と「B」の会話。ある日、汽車に乗っていた貴婦人から、泥棒である「B」はダイヤの指輪を盗んだ。

【小学館の名作文芸朗読】語り手である主人公が独白する形式で書かれた短編作品。主人公は古切手の収集家であり、ある日、自宅に押し入った泥棒に、コレクションの中でも最も価値のある切手を盗まれてしまう。

【小学館の名作文芸朗読】江戸川乱歩初期の名作。目の見えない天才博士である富田が妻殺しの犯人として逮捕された。しかし事件現場に居合わせた大学生の左右田は、尊敬する博士の無罪を信じていた。

【小学館の名作文芸朗読】森の中を迷子になった「私」は長い間歩き続けていた。すると、どこからともなく差し込む光に導かれて、やがて沼に出た。

【小学館の名作文芸朗読】五～六人が集まって怖い話や珍しい話をしていた時、私は友達のKが語る話に異様に心を打たれた。

【小学館の名作文芸朗読】眼下に渓流を臨む断崖の上にある自然石のベンチに肩を並べる男女。

【小学館の名作文芸朗読】 私を含め七人の男たちが入会する「赤い部屋」の会。退屈屋が怪異な物語を披露するのだが、ある晩、新入会員のT氏が人殺しという遊戯を語り始める。これまで九十九人の命を奪

【小学館の名作文芸朗読】一座の軽業師たちがテントで祝宴をしている場面から物語は始まる。とても背が低い緑は飲めない酒をすすめられ、一同からいじめられていた。

【小学館の名作文芸朗読】

大隈重信の演説・談話をまとめた作品。青年たちに向けた大隈の経験と人生哲学が語られる。佐賀藩の弘道館で学んでいた17歳の時に学制改革を主張して放逐された話。明治維新前夜に藩主に時勢を説く話や、明治維新後に刺客に狙われる話など。乱世での経験が語られるが、乱世でなくとも大人物になれると説く。

【小学館の名作文芸朗読】

ある朝、夫を見送った小夜子のもとに、一通の奇妙な手紙が届く。差出人の名もなく、ただ「牛込区富久町」とだけ書かれた封書。中には、「九年前、小夜子の夫との間に子をもうけた」と語る“花”という元小間使からの、切実で長い告白が綴られていた。彼女は、嫡男として育てられている達也と、自らの子・松吉をすり替えたのだという――。

【小学館の名作文芸朗読】

大倉燁子の探偵小説。女流探偵桜井洋子は、富豪有松武雄から至急の依頼を受け沼津へ向かう。列車内で不審な会話を耳にし、二人の男が途中下車するのを目撃する。沼津到着後、有松邸に着くと、養女の美和子が父の死を告げる。有松は書斎で心臓を短刀で刺され、死亡していた。美和子は父の遺体を発見し、刺さっていた短刀を抜いたと語るが……。

【小学館の名作文芸朗読】明治期から昭和期に活動した女流探偵小説家が江戸川乱歩について語る随筆。もう二十年近くも前、池袋のお宅のお座敷で待つ間、私の心は好奇心と不安が交錯していた。

【小学館の名作文芸朗読】明治期から昭和期に活動した作家の随筆。私は来る年毎に、今年こそは勉強して、恥ずかしくないものを書きたいと考える。

【小学館の名作文芸朗読】本庄は既婚者でありながら、同僚の桃子と密会を重ねていた。一方、妻の安子は独特の霊的能力を持ち、本庄の行動を全て見抜いているようだった。

【小学館の名作文芸朗読】本庄恒夫は友人の辰馬久と共に賭場からの逃走中、偶然乗り込んだタクシーで若い女性の遺体を発見する。

【小学館の名作文芸朗読】母から至急相談したい重大事件があるとの伝言を受け、私立探偵の私（日名子）は友達の東山春光の邸へ急ぐ。

【小学館の名作文芸朗読】フランスの片田舎に住む孤独な科学者は、若い女の絵を描くことが趣味。しかし、彼に雇われたモデル女が次々に姿を消すので、家宅捜査が行なわれ、ストーヴから女の長い髪の毛が見つかる。

【小学館の名作文芸朗読】

ある日、博士は集まった人々に語り始める。ある霊媒から五億万円相当の金塊が洞窟に隠されているという情報を得た博士は、自ら探検に出かけた、と。その金塊は武田信玄が隠した軍用金であり、三百年以上もの間、多くの人が探索を試みた。しかし洞窟に入ったきり出てこなかったり、発狂して死んだりしたという。その付近は魔の岩とよばれ、土地の人々から恐れられていた。