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野分により設立間もない人足寄場が壊滅的な被害を受けた。

牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す（「妻恋坂」）。

造酒額厳守の触が出されているなか、天領の村から手に入れた二升の酒によって窮地に立たされてしまった高岡藩井上家。

灘の酒蔵から、訳あって江戸の酒蔵・山屋に修業に出された小次郎は、着いて早々に意気投合した浪人・龍之介とともに働きはじめる。ところが山屋は不注意から酒を腐らせてしまい、杜氏や蔵人たちが離反、江戸っ子からの信用も失った。

隠し事を探っては、金に換えて飯を喰う――。江戸に初雪が積もる中、影聞きの伝次は頬を腫らして、「山伏の井戸」を目の前に立ちすくんでいた。

“犬”と嗤われながらも平氏に仕えて清盛の信頼をも勝ち得た源頼政、その悲願は源氏の再興であった。後白河の皇子・以仁王をはたじるしに得てついにというまさにそのとき、あえなくも平氏の知るところとなった。頼政は挙兵を決行する―。 一方、行家はようやく伊豆にたどりつき、以仁王より降された令旨を頼朝にさずけた。(全11/24巻)(毎月第3水曜配信予定)

生まれ故郷の村に帰った小萩は、姉の婚礼の祝い菓子を作る。江戸でもっともっと菓子作りを学びたい。あらためてその思いを強くする小萩だった。ようやく戻った牡丹堂に、ある日颯爽と現れた一人の男。

Setting out from New Bedford in 1878, the crew of the Esther is confident the sea will be theirs: in addition to cruising the Pacific for whale, they intend to hunt the teeming northern grounds before the ice closes. But as they sail to their final destination in the Chukchi Sea, where their captain Arnold Lovejoy has an urgent directive of his own to attend to, their encounters with the natural world become more brutal, harrowing, ghostly, and strange.

Italia, 1943. Tras participar en el bombardeo aliado de Roma, un avión americano es abatido y cae sobre el viñedo de una bodega. La familia logra salvar la vida del piloto, gravemente herido, rescatando asimismo un diario que llevaba consigo y que relata sus vivencias en su Nueva York natal. La hija de los propietarios, Valeria, verá en ese joven un claro contraste con su prometido, Carlo, alto cargo del régimen fascista. Un régimen que Valeria detesta después de que llamaran a filas a su hermano, que permanece desde entonces luchando en el frente.

とびきりの季節の菓子と人情と――続々重版！　大好評シリーズ
見世の跡取り・幹太が恋をした！？客の求めに応じてさまざまな菓子を考案する小萩庵。

人手の足りない牡丹堂に口入屋が連れてきた少年、清吉。体が小さく働き手としては頼りないが、いたいけな様子に同情して引き取ることになった。素直で働き者。でもなにやら訳ありの様子なのだが……。

中越・永生藩の山村から、奇妙な男が江戸に送り込まれた。無垢な心を持ち、鷹のように一瞬に獲物に止めを刺す、森で育った忍びの者、西上幻影。北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は相次ぐ豪商の不審死を調べるうち

注文に応じて新しい菓子を考案する〈小萩庵〉にも客が増え、牡丹堂は忙しい毎日だ。そんな折、職人の伊佐が仕事の合間に見世を抜けることが増えていた。行く先は、病に倒れた母親が身を寄せる寺だ。

日本橋の袋物屋のおかみが、隠居した父親を案じ牡丹堂に相談にやって来た。女房に先立たれて半年、ふさぎ込んだままだという。茶話会を開いて元気づけてやりたい。ひいては、甘い物が好きな父のために菓子を作ってほしいというのだ。小萩は、ご隠居の望みを知ろうと、三日にあげず通うことになるのだが――。季節の菓子と人の情。切なくて温かい好評シリーズ第三弾。

When his closest friend, Benjamin Sachs, accidentally blows himself up on a Wisconsin road, Peter Aaron attempts to piece together the life that led to Sachs' tragic demise and determine the reason for his death.

牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄二十二歳。武家からの依頼を受け切腹の介錯を務めることもある。

都に近くて、都に遠い東山は如意嶽の山ふところ鹿ケ谷に “反平家窟”があった。俊寛僧都の別邸であるそこに、なんと後白河法皇そのひとまで通っていた。そうそうたる面子が額をよせ院宣の主旨、軍兵の糾合、編制、作戦などを練り、また酔ってますます覇気を昂ぶらせる。瓶子ひとつたおれても「さん候う。――平氏がたおれました」と、手を打ち、ひざをたたく。　＜監督/吉田純子・編集/三好達也＞(全9/24巻)(毎月第3水曜配信予定)

亀之助の一件を機に、加賀百万石の前田家と縁を結んだ尾張一門。反定信派の勢いが増すなか、公儀は『造酒額厳守』の触を出す。

美男美女のあり得ない心中は幽霊の仕業か化け物か。大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。次々に起こる怪異の行方は？

医者が尽くすべき本分は不治の病に苦しむ人々に希望を与えることだ！江戸市井に暖かな灯をともす看取り医にして馬庭念流の遣い手・独庵が一刀のもとに悪を両断する。現役の神経内科医が挑む痛快書き下ろし