エピソード

  • #32 価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側に(2025年5月20日版)
    2025/05/20

    【内容】

    • 「goo辞書」がサービスを終了する理由は?
    • 仮説1:ゼロクリックが直撃して広告収入が減った (02:20)
    • 仮説2:AI企業にデータを食われるのを出版社が嫌った (09:59)
    • 「情報の価値」あるいは「情報の値段」について (14:42)

    【参考記事】

    • 「goo辞書」、6月25日にサービス終了 1999年開始の老舗オンライン辞書〈ITmedia NEWS(2025年5月14日)〉
      https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2505/14/news153.html
    • goo辞書
      https://dictionary.goo.ne.jp/
    • Zero Click Searches - Two Thirds of Google Searches Ended Without a Click(ゼロクリック検索――2020年、Google検索の3分の2はクリックなしで終了した)〈SparkToro(2021年3月22日)〉
      https://sparktoro.com/blog/in-2020-two-thirds-of-google-searches-ended-without-a-click/
    • 本と広場 共助から知が生まれる〈本の惑星(2025年2月25日)〉
      https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1792099907?i=1000695702169
    • Wikipediaが生成AIからのbot急増に悲鳴、インフラに過大な負荷〈Media Innovation(2025年4月10日)〉
      https://media-innovation.jp/article/2025/04/10/142353.html

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    【BGM】

    中条和丈「Relax Cafe Music~ピアノジャズ 2nd night~」より「Looking for Love」(※著作権フリー音源)

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    22 分
  • #31 本の即売会(2025年5月13日版)
    2025/05/13

    【内容】

    • 文学フリマ東京40に出店しました
    • 即売会の出店は最近からだけど、本の手売りは以前からやっていた (04:32)
    • 肝心の販売実績は…… (08:21)
    • 本の商売の原点は、自分で作って自分で売るだったはず (12:58)

    【参考記事】

    • 文学フリマ
      https://bunfree.net/
    • BCCKS
      https://bccks.jp/
    • Square
      https://squareup.com/jp/ja

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    19 分
  • #30 情プラ法施行で指定されなかったプラットフォーム(2025年5月6日版)
    2025/05/06

    【内容】

    • もともとプロバイダ責任制限法(通称プロ責法)
    • プロ責法を改正して名前を情プラ法に変えた (05:51)
    • 大規模事業者として指定されたのは5社だけ (08:58)
    • LINEヤフーは指定されたのに、Yahoo!ニュース(コメント)は外れた (13:16)
    • 大規模事業者の指定はもっと増えるかもしれない
    • お便り「翻訳の未来」 (18:10)
    • 結局「ニーズがあるか?」と「発見されるか?」次第?
    • ファンサブとかスキャンレーションみたいな海賊版が減る?
    • マイナー言語も平等に扱われる未来?

    【参考記事】

    • メタやXに中傷投稿への対応義務付け 情プラ法施行で総務省が指定〈日本経済新聞(2025年4月30日)〉
      https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA30BF70Q5A430C2000000/
    • 報道資料|情報流通プラットフォーム対処法第20条第1項に基づく大規模特定電気通信役務提供者の指定〈総務省(2025年4月30日)〉
      https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000435.html
    • ファンサブって何だろう〈窓の杜(2016年8月2日)〉
      https://forest.watch.impress.co.jp/docs/shseri/copyright/1012480.html
    • 海外に日本マンガを届けた人々番外編Ⅰ MANGA Plus by SHUEISHA〈メディア芸術カレントコンテンツ(2020年4月6日)〉
      https://mediag.bunka.go.jp/article/article-16143/
    • もうすぐ消滅するという人間の翻訳について〈平野暁人(2025年1月1日)〉
      https://note.com/aki0309/n/n1f05cb496913

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    33 分
  • #29 生成AIは新刊の要約を出力できるか?(2025年4月29日版)
    2025/04/29

    【内容】

    • ふつうに売ってる本の内容を生成AIが正確に要約できるのはどういう場合か? (06:36)
    • 生成AIに本のデータを渡しているわけではなかった (10:31)
    • 公開情報を元に推測・捏造したなら、なぜ正確な要約が出力されたのか? (17:34)

    【参考記事】

    • 本を全て読むか、生成A Iが作った要約で読むか?〈岩佐 文夫(2025年4月23日)〉
      https://note.com/f30103/n/n4df8ff993a4a
    • 標的は「生成AI汚染」、年360万件超のプロパガンダを量産するロシア影響工作ネットのインパクトとは?(平和博) - エキスパート〈Yahoo!ニュース(2025年3月10日)〉
      https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1b68e56dba9a74fd679ab0654b40fa2d4465d39f

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    25 分
  • #28 またサイトブロッキングが検討(2025年4月22日版)
    2025/04/22

    【内容】

    • 今回はオンラインカジノのブロッキング検討
    • 日本では賭博が違法だけど、合法な国からの越境取引 (07:04)
    • 2024年にはオンラインカジノ利用で279人が摘発 (10:27)
    • 海賊版サイトブロッキング検討の経緯 (18:38)

    【参考記事】

    • 日本からのオンラインカジノ利用、強制遮断は可能か 総務省が検討会--「通信の秘密」どうなる〈CNET Japan(2025年4月17日)〉
      https://japan.cnet.com/article/35231902/
    • 報道資料|「オンラインカジノに係るアクセス抑止の在り方に関する検討会」の開催〈総務省(2025年4月16日)〉
      https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban18_02000387.html
    • 揺れる「通信の秘密」、ブロッキング問題の根幹〈日経クロステック(2018年8月10日)〉
      https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/00857/

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    23 分
  • #27 自分の作品が勝手に利用される(かもしれない)制度(2025年4月15日版)
    2025/04/15

    【内容】

    • 「未管理著作物裁定制度」について、番組で取り上げて欲しいというお便りが届いた
    • 反発しているクリエイターがけっこう観測できる
    • 簡単に触れるだけで終わる簡単な話ではないため、今回はまるごとこの話題に
    • 新制度の改正著作権法は2023年(令和5年)の通常国会で成立済み
    • 従来の裁定はなんのための制度なのか? (05:06)
    • 従来の裁定はどんな感じで使われているのか? (13:19)
    • 従来の裁定ではどんなトラブルが起きたか? (17:39)
    • 新制度「未管理著作物裁定制度」はどうやって成立した? (21:14)
    • 文部科学大臣はなぜ新制度を諮問をした? (26:53)
    • 従来の制度と新制度の共通点は? (29:53)
    • 従来の制度と新制度の違いは? (36:25)
    • 新制度の対象となる著作物は? (39:13)
    • まとめ (44:20)

    【参考記事】

    • 未管理著作物裁定制度〈文化庁(2025年4月10日公開)〉
      https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/tyosakubutsu/index.html
    • 2026年度から始まる「未管理著作物裁定制度」、文化庁に批判が多数寄せられているが、どうも誤解されている気がする「著作権の理念に適う制度」〈Togetter [トゥギャッター](2025年4月11日)〉
      https://togetter.com/li/2537221
    • 令和5年通常国会 著作権法改正について〈文化庁〉
      https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/r05_hokaisei/
    • 【ネット著作権】 そろそろ本気で「孤児作品」問題を考えよう〈INTERNET Watch(2013年3月12日)〉
      https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/fukui/591351.html
    • 著作権者不明等の場合の裁定制度〈文化庁〉
      https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/1414110.html
    • 本当に使えるアーカイブに必要なことは? 権利者・実務者による活発な議論〈INTERNET Watch(2016年6月24日)〉
      https://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/1006931.html
    • 電子書籍版・小説『ダークエルフ物語』シリーズの全作品の一時配信停止のご報告とお詫び〈KADOKAWA(2023年4月24日)〉
      https://www.kadokawa.co.jp/topics/9731/
    • 著作権保護期間が延長された世界でも、できることはたくさんある #著作権延長後〈HON.jp News Blog(2019年1月11日)〉
      https://hon.jp/news/1.0/0/14964
    • 「簡素で一元的な権利処理」意見募集について〈青空文庫(2022年1月1日)〉
      https://www.aozora.gr.jp/houkokusyo/publiccoment2021.html
    • 著作権等管理事業者の登録状況〈文化庁〉
      https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/kanrijigyoho/toroku_jokyo/

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    49 分
  • #26 パブリッシャーとプラットフォーマー(2025年4月8日版)
    2025/04/08
    【内容】「出版社」と「パブリッシャー」はイコールでは結べない「出版社」に「新聞社」「通信社」「テレビ局」は含まれない「パブリッシャー」だと「“書籍の”出版社」や「ウェブメディア」も含まれる自前でコンテンツを制作・配信しているところが「パブリッシャー」「パブリッシャー」からコンテンツ提供を受けてるところが「プラットフォーマー」もとはアメリカの通信品位法230条、日本だとプロバイダ責任制限法での区別「パブリッシャー」は、発信した情報に責任を負う「プラットフォーマー」は、情報発信の場を提供してるだけなので免責される「パブリッシャー」を兼ねている「プラットフォーマー」もあるヤフーニュースは9割くらいが「ニュース提供社」つまり「パブリッシャー」「ヤフーニュースの記事はぜんぶヤフーの人が書いてると思ってました!」という学生もどこから提供されてる記事というのを意識しづらい状態「パブリッシャー」と「プラットフォーマー」には確執がある (9:19)「パブリッシャー」は「プラットフォーマー」に、記事を安く買い叩かれているという思いがある経済情報誌「ZAITEN」2022年5月号で「ヤフー『ニュース支配』横暴の果て」という特集1ページビューあたり、新聞全国紙クラスで0.21円、それに次ぐ有力紙で0.1円、地方紙とか週刊誌系だと0.025円、とのこといまは「記事リアクションボタン」が押された回数が加味されているはずでも日本新聞協会からはその後「記事対価 算出基準説明を」なんて声明が講談社がYahoo!ニュースから切られるという噂話 (12:52)ヤフーニュースでも、現代ビジネスプレミアムの記事一覧には「当社都合により4月24日に記事配信を終了します」という編集部からのメッセージKODANSHAtechの方が配信しているニュースレターでも言及前から言ってるけど、そろそろプラットフォーマーに依存するの止めません?仮に本当だったとしても、むしろプラットフォームに依存しない骨太な自社メディアを育てるチャンスもし多くのパブリッシャーが「もうニュースを配信しません!」とプラットフォーマーに宣告したら?少なくともそのプラットフォーマーを利用しているユーザーは困るはずオールドメディアと揶揄されるが、やっぱり信頼性はそれなりに高いもしプラットフォーマーにある記事が信頼性の低いゴミみたいなのばかりになったら?アメリカのAmazon Kindleに要約機能 (21:05)英語の電子書籍のうちベストセラーシリーズ数千冊のみ、購入または借りた本に限定データはあるから、その気になれば購入前の本にも要約は表示できるはず要約がAIで生成されるという話も、Amazonのプレスリリースには載っていなかったパブリッシャーをあんまり刺激しないよう慎重になってる?同じデータを「開発・学習段階」でも使おうと思えば使えちゃういまのところ、Amazonが本のデータをAIの学習用データセットに用いたという情報は無いはずでも、やろうと思えばできちゃうことを、パブリッシャーに再認識させている気がするパブリッシャーとAmazonの契約はどういう文言になってるか気になる【参考記事】ユーザーによる記事へのフィードバックを媒体各社へ還元──Yahoo!ニュースの「記事リアクションボタン」開発の舞台裏〈news HACK by Yahoo!ニュース(2022年2月15日)〉 https://news.yahoo.co.jp/newshack/inside/reaction.html記事対価 算出基準説明を IT大手に協議求める 公正取引委報告書巡り新聞協会見解〈日本新聞協会(2023年10月5日)〉 https://www.pressnet.or.jp/news/headline/231005_15170.htmlイーロン・マスクのxAIが、「X」を買収、広告収入も回復した要因とは Publidia #203〈Publidia(2025年4月5日)〉 https://ayohata.theletter.jp/posts/2e844720-0fb5-11f0-9346-470c3dc5a3e1米アマゾン、Kindleに要約機能〈ASCII.jp(2025年4月3日)〉 https://ascii.jp/elem/000/004/261/4261326/【おたより投稿(Googleフォーム)】⁠https://forms.gle/GnCpvxTfFVC1LW8m9
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    26 分
  • #25 生成AIと本の未来(2025年4月1日版)
    2025/04/01

    【内容】

    • 生成AIが身近なものになったのは2022年11月「ChatGPT」登場から?
    • 2016年11月にGoogle翻訳のアルゴリズムがニューラルネットワークを利用したものに変更
    • 機械翻訳の精度が飛躍的に向上した
    • 同じく2016年にはGoogleの囲碁対戦用AI「AlphaGo」が人間のプロ囲碁棋士に勝利
    • 翌2017年に深層学習モデル「Transformer」をGoogleの研究者などが発表
    • 生成AIの多くがこの Transformer を使っている
    • OpenAIのChatGPTはGoogleを出し抜いて有名になった
    • GPTはGenerative Pre-trained Transformersの略
    • Transformerの発表から5年でChatGPTが登場
    • MicrosoftがOpenAIと資本提携
    • Copilot(副操縦士)をWordやExcel、Windowsにも組み込み
    • MetaやX(旧Twitter)も追随
    • Apple Intelligence今日から日本でも展開開始
    • 中国のスタートアップ企業「ディープシーク」
    • などなど毎日のように生成AI関連のニュース
    • 先週は「ジブリ風画像の生成」が話題に
    • ちょっとうんざりするような状態
    • 弁護士・福井健策さんによる解説記事は読むべし
    • 従来型画像生成AIで使われている「拡散モデル」とは異なる
    • 技術的な話はさておき
    • これから生成AIが当たり前の存在として世間一般に普及していく (09:29)
    • 5年後とか10年後に、本を取り巻く環境はどんな状態になっているだろうか?
    • 希望的観測を2つ
    • 多くのメディアがAIボットをアクセスできないようにする
    • (1)価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側になる (12:39)
    • サブスク契約が増える
    • 情報格差が大きくなる
    • 無料でアクセスできる範囲はゴミのような情報がそびえ立つことになる
    • (2)生成AIによって本が発見されやすくなる (19:46)
    • ジョン・B・トンプソン『ブック・ウォーズ:デジタル革命と本の未来』(みすず書房)を読んでいる
    • 原著は2018年くらいまでの状況
    • 最近のこの生成AIの隆盛は踏まえていない
    • Googleが2004年に始めた紙の本をスキャンしてインデックスする「Googleブックス」
    • 検索アルゴリズム強化・検索結果の質向上だけが目的?
    • ハーバード大学が昨年末に公開した約100万冊のパブリックドメイン書籍を含む高品質なデータセット
    • Googleブックス・プロジェクトの一環でスキャンされもの
    • 国立国会図書館でも同じことをやっている
    • デジタル化が終わった20世紀の本が国立国会図書館デジタルコレクションで全文検索できる
    • 古い本のほうが中に書かれたことを発見しやすい逆転現象
    • いずれすべての本が中身を読む前に検索して探せるようになる
    • Google検索アルゴリズムの基礎「バックリンク」が本の世界でも可能に
    • 中身の薄い本は読まれる前にバレる
    • 本当に重要な読む価値のある本が選びやすくなる

    【参考記事】

    • 生成AIで“ジブリ風”画像生成しSNS投稿 疑問や懸念の声も|生成AI・人工知能〈NHK(2025年3月27日)〉
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250327/k10014762331000.html
    • ChatGPT「トトロそっくり」画像も生成 著作権にリスク〈日本経済新聞(2025年3月27日)〉
      https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN273EP0X20C25A3000000/
    • ChatGPTで「ジブリ風」イラスト作って問題ないの?福井健策弁護士が「著作権のポイント」解説〈弁護士ドットコム(2025年3月29日)〉
      https://www.bengo4.com/c_23/n_18630/

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