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サマリー
あらすじ・解説
教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第70回目はヨーロッパ世界の形成「封建社会の成立4」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇オリジナル基本文
11世紀後半になるとクリニュー修道院で教会の腐敗を改革する活動が始まり、ローマ教会全体へと広がっていく。教皇グレゴリウス7世は聖職売買や妻帯(さいたい)を禁止、堕落した聖職者を追放。さらにカロリング朝以来続く、皇帝や国王による聖職叙任権が腐敗の原因であるとした。
これが後の神聖ローマ皇帝であるドイツ王ハインリヒ4世との間に叙任権闘争を引き起こす。教皇はドイツ王を破門し、国内の諸侯の離反を恐れた王は、教皇に謝罪する。これをカノッサの屈辱という。
1122年のヴォルムス協約で教皇の叙任権が確立、13世紀初めのインノケンティウス3世のころには教皇権は絶頂期を迎えた。