『生命科学の冒険者』のカバーアート

生命科学の冒険者

生命科学の冒険者

著者: あき、とみー
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生命科学に魅了され、最先端の知識を探求する研究者たちがどういった人生をたどり、どんな発見に辿り着いたのか不思議に思いませんか?
大発見をした科学者の人生と関わりながら細胞の不思議やバイオテクノロジーの未来まで、「生命とは何か」「人類の未来」「科学と社会の関わり」を解き明かす知的エンタメ満載のキュレーション番組です!

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個人的成功 生物科学 社会科学 科学 自己啓発
エピソード
  • 091.【普仏戦争】皇帝の失脚、息子の従軍、故郷の喪失――科学者が10か月で失ったすべて『ルイ・パスツール07』
    2026/09/06

    前回、5年越しでカイコの病気と格闘し、フランスの養蚕業を救ったパスツール。皇帝ナポレオン3世は終身上院議員の勅令に署名までしましたが、それが公表されることは二度とありませんでした。わずか数日後、フランスとプロイセンの間に「普仏戦争」の火蓋が切られたからです。

    18歳の一人息子ジャン=バティストは、東部方面軍に志願入隊。47歳・半身不随の父パスツールにできることは、戦況をただ聞くことだけでした。戦況はやがてフランスにとって悲惨なものとなり、セダンの戦いで皇帝ナポレオン3世は捕虜に。パスツールを終身上院議員に任命したはずの帝国は、わずか数日で崩壊してしまいます。

    戦火はパスツール個人にも牙を剥きます。名誉あるドイツ・ボン大学の博士号はみずから送り返し、化学者として、そして一人の夫として歩み始めた思い出の地ストラスブールは、講和条約により異国の領土となってしまいました。

    そして極めつけは、行方の分からない息子を探して、雪の中を最後の一台の馬車で走らせた家族の物語。栄光の絶頂にいたはずのパスツールは、わずか10か月ですべてを失ってしまったかのようでした。

    【今回のハイライト】
    ・皇帝が用意した「終身上院議員」の勅令、ついに公表されなかった理由
    ・18歳の息子は従軍、47歳・半身不随の父にできた”たったひとつのこと”
    ・セダンの戦いと帝国崩壊――一夜で消えた皇帝の地位
    ・ドイツの名誉博士号を送り返した男
    ・吹雪の中、最後の馬車で敗走する息子を探しに
    ・ドイツへ復讐したいパスツールが、次にとった意外な一手とは

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    28 分
  • 090.【虫に触れたこともない】化学者が挑んだ、原因不明の”カイコの死”『ルイ・パスツール06』
    2026/08/30

    前回、白鳥の首フラスコの実験で自然発生説に決着をつけたパスツール。しかし同じ時期、彼は”カイコの病気の原因”というまったく畑違いの依頼に頭を悩ませていました。化学者がなぜ、虫の病気に挑むことになったのでしょうか。

    パスツールを待っていたのは、一筋縄ではいかない病でした。原因を突き止めたはずなのに、なぜかカイコは死に続ける。さらに調べると、実は病気は一つではなかったことが見えてきます。

    追い打ちをかけるように、研究の最中パスツールは相次いで家族を失い、自身も45歳で病に倒れ、半身不随に。それでも彼は歩みを止めませんでした。

    フランスの絹産業の命運を握った5年間、パスツールは何を見つけ、そして何を失うことになるのか——。

    【今回のハイライト】
    ・化学者なのに「虫に触れたことがない」と語った男が引き受けた依頼
    ・皇帝夫妻からの厚遇と、ある申し出をきっぱり断った理由
    ・原因を突き止めたはずなのに、なぜかカイコが死に続けた謎
    ・相次ぐ家族の悲劇、そして45歳で襲った突然の異変
    ・5年間の努力の果てに待っていた、皮肉な結末

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    25 分
  • 089.【自然発生説】”白鳥の首フラスコ”が証明した「生命は生命からしか生まれない」『ルイ・パスツール05』
    2026/08/23

    ラセミ酸の合成成功で有頂天になったパスツール。妻マリーが父親宛に「ルイはニュートンやガリレオ並みの実験をしている」と誇らしげに書き送るほどでしたが、次に彼が没頭したのは、なんとも奇妙な実験でした。「宇宙の力を人工的にひっくり返せば、植物は左利きの分子を作るはずだ」と信じ、逆回りの太陽光を模した鏡装置や巨大電磁石、回転装置まで動員する”オカルトすれすれ”の挑戦。結果はまさかの全滅でした。

    しかし迷走の後、31歳という異例の若さでリール理学部の初代学部長に大抜擢されたパスツールは、地元の酒造業者から届いたSOSをきっかけに人生を変える転機を迎えます。「お酒が酸っぱくなる」という謎の異常を顕微鏡で調べたところ、正常なタンクと腐ったタンクとで”住人”がまったく違うことを発見。この発見が「発酵は生き物の仕業だ」という科学史に残る大発見へとつながり、化学者だったパスツールは”微生物学の父”へと進化します。

    パリへの栄転後も苦難は続き、劣悪な屋根裏部屋を自腹で改装しての研究、有機化学の大御所リービッヒとの激しい論争。そして1859年、研究の渦中で最愛の長女ジャンヌを感染症で亡くすという最大の悲劇に見舞われます。この深い悲しみが、パスツールをより一層”見えない敵”への執念へと駆り立てていきました。

    そんな中、パスツールが挑んだのが2000年以上信じられてきた大迷信「生命は無生物から勝手に生まれる(自然発生説)」との対決でした。彼が作り出した天才的な実験装置が、白鳥の首のようにS字に曲がった”白鳥の首フラスコ”。空気は通すのに菌だけは入れないというこの発明が下した判定は?そして決着したはずの論争が、その後15年にもわたって蒸し返されることになった意外な顛末にも迫ります。

    【今回のハイライト】
    ・鏡仕掛けで太陽の動きを逆転させ、磁石や回転装置で分子の”利き手”を変えようとした大迷走
    ・31歳、異例の若さで大学の初代学部長に大抜擢
    ・顕微鏡が暴いた「お酒が酸っぱくなる」謎の正体
    ・化学者から”微生物学の父”へ――発酵論文で科学界に宣戦布告
    ・研究の渦中で襲った最愛の娘を失う悲劇
    ・”白鳥の首フラスコ”が証明した衝撃の結末
    ・決着したはずの論争が15年蒸し返された意外な顛末

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