エピソード

  • 80. 【番外編・大人の寝かしつけ】「方丈記」
    2025/10/05

    千年前の日本に生きた人の声を聴く。
    鴨長明『方丈記』を、現代の語りで。
    無常を語ることばが、静かな眠りへ。

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    1 時間 22 分
  • 79. 「産女が来りて祟り為す─胎児分離埋葬事件」
    2025/10/01

    1950年、会津の山村で妊婦の遺体から胎児を取り出して埋葬するという「胎児分離埋葬事件」が起きた。

    警察が動いたこの奇怪な事件の背景には、「祟り」を恐れる村の信仰と、妊婦の死を“穢れと罪”と見なす民俗的世界観があった。

    産女伝承から水子供養まで、「命」が人になる前に抱えていたものとは何かをたどる民俗学エピソード。


    参考文献

    『怪異と身体の民俗学: 異界から出産と子育てを問い直す』安井 眞奈美 2014

    『山口弥一郎の東北研究再考』内山大介 2022『堕胎・中絶・間引きに見る生命観と倫理観』松崎憲三 2000


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    28 分
  • 78. 「夢か現か、刻まれた死の予兆」 遠野物語⑨
    2025/09/28

    遠野物語に現れる数々の「死のしるし」をめぐる回。
    大病の人が最後に外出して人々に会う臨終外出譚、火事を予言した芳公馬鹿の奇妙な力、臨死体験として描かれる芥子の花畑、津波で妻子を失った福二の再会、そして夢の中で妻の魂が狐に憑いて現れた物語。
    これらの話は、死を「突然の終わり」ではなく、共同体の中に現れる予兆や魂の外出として捉えていたことを示している。

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    キーワード:遠野物語/柳田國男/民俗学/死後

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    30 分
  • 77. 「“鬼”は誰が決めるのか?」*長野県安曇野市・長野市*
    2025/09/24

    民を守ったとされる安曇野の八面大王は、朝廷からは鬼とされた。善光寺に封じられた物部守屋の記憶。戸隠に伝わる鬼女紅葉の伝説。本エピソードでは、「鬼」と「信仰」が交錯する伝説ををめぐり、三層レイヤーで掘り下げ。

    地域に残る史跡と人々の記憶を辿る。「鬼」とはなにか?

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    34 分
  • 76. 「光る黒石と黒の城」 *長野県長和町・松本市*
    2025/09/21

    黒曜石の産地として知られる長野・星糞峠と、戦国大名の夢が刻まれた国宝・松本城
    古代の交易と城下町の歴史をつなぐ「石」と「城」の物語を、民俗学と歴史の視点から掘り下げ。
    旅好き・歴史好きに向けた知的エンタメPodcast。旅の臨場感と、文献からの学びを一緒にどうぞ。

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    27 分
  • 75. 「仏像を愛でる」
    2025/09/17

    【仏像ビギナーも安心】
    東京国立博物館で開催中の特別展「運慶 祈りの空間─興福寺北円堂」をきっかけに、如来・菩薩・明王・天部の分類、弥勒信仰の歴史、運慶作の仏像の見どころ、無著・世親兄弟像、四天王像まで、しっかり初心者ガイド。
    「仏像ってどう見ればいいの?」という疑問から、「鎌倉時代の運慶仏はなぜ迫力があるのか」まで、初心者にも分かりやすく語る。

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    26 分
  • 74. 「家の盛衰」 遠野物語⑧
    2025/09/14

    遠野の家には、ただの住居以外の意味が宿ってた。
    L字の家「曲がり家」、キノコの毒で全滅した長者の家、正月の門松にまつわる不思議な風習、狼に襲撃された家、そして幻の家「マヨイガ」。


    今回のエピソードでは、遠野に伝わる家と運命の物語をめぐる。
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    25 分
  • 73. 「瑞巌寺の謎」*宮城県松島町*
    2025/09/10

    今回の旅の舞台は、日本三景・松島。その中心にある瑞巌寺には、知られざる“謎”がいくつも眠っている。

    ①本当に円仁は開山したのか?
    ②源義経を呪った?
    ③北条政子の手紙と仏舎利容器
    ④天台宗から禅宗へスイッチの真相
    ⑤伊達政宗の野望

    ⑥荒廃を乗り越えて明治に復活
    ⑦境内に佇む謎の石碑「鰻塚」

    時代とともに「語られ方」が変わっていく寺の歴史は、まるでパズルのようである。

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    28 分