• 昨日、あなたは幸せでしたか?
    2026/06/27

    問いから始まる今回のお話です。

    私たちは、仕事やお金、人間関係など、外側の出来事に幸せを求めがちです。あるいは「考え方次第」と、自分の心の中に幸せを探そうとすることもあります。

    しかし仏教は、外の世界も、私たちの心も、どちらも常に揺れ動くものだと見つめています。

    風に揺れる風船。暴流のように変化する心。そして、波一つない湖のような「寂静」という世界。

    仏教が語る「福」や「徳」とは何を意味するのでしょうか。

    幸せを追い求める人生から、揺れる私を見つめる人生へ。

    そんな仏教の視点を、一緒に味わってみませんか。

    続きを読む 一部表示
    14 分
  • 悲しみが残っていて欲しい -表現しきれなかった愛について-
    2026/06/19

    今回は「悲しみが残っていてほしいと思う心」について考えます。

    考えるきっかけは、俳優アンドリュー・ガーフィールドさんの言葉でした。

    「この悲しみは、表現しきれなかった愛なんです。」

    大切な人との別れの中で生まれる後悔や寂しさ。
    それは愛が足りなかった証ではなく、

    愛が終わらない証なのかもしれません。


    仏教では「愛別離苦(あいべつりく)」という言葉で、

    愛する人と別れなければならない苦しみを説きます。
    考えてみたいと思います。

    続きを読む 一部表示
    9 分
  • 便利だけど危ないもの
    2026/06/12

    日曜学校で子どもたちと焼き芋を作っていた時のこと。

    「便利だけど危ないものって何があるかな?」

    そんな問いかけに、子どもたちは


    「火!」

    「水!」

    「ハンマー!」

    と次々に答えてくれました。


    そんな中、一人の子が言ったのです。

    「仏さま!」

    思わず聞き返してしまったその答え。

    日曜学校が終わった後も、私はずっとその言葉について考えていました。

    仏さまは便利なのでしょうか。

    仏さまは危ないのでしょうか。


    そして、私たちが普段当たり前のように使っている「便利」「役に立つ」という物差しは、本当に命を見つめるための物差しなのでしょうか。


    後半では、お釈迦さまの

    「私たちは口の中に斧を持っている」

    という言葉にも触れながら、「言葉」という便利だけれど危ういものについても考えてみます。


    子どもの何気ないひと言から教えられた、仏教のまなざしについてのお話です。

    続きを読む 一部表示
    10 分
  • 支え合って生きる私たち - 森の神々の友情 -
    2026/06/05

    今回はジャータカ物語から、「森の神々の友情」というお話をご紹介します。

    私たちはつい、「もっと力があれば」「もっと能力があれば」と思いがちです。

    しかし、この物語は、人を支えるのに必要なのは力の大きさだけではないことを教えてくれます。

    誰かを思う心。友を大切にする心。そして、その人のために知恵を働かせること。

    そんな温かな友情の物語です。

    【今回のお話のポイント】

    ・大きな力よりも大切な「知恵」・友を思う心が生み出す行動・それぞれが持つ違った良さ・「お互いさま」で生きるということ・支え合いの中で生かされている私たち

    一人で頑張りすぎてしまう時。誰かに頼ることが苦手な時。この物語が、少し肩の力を抜くきっかけになれば幸いです。

    続きを読む 一部表示
    10 分
  • “いい感情”じゃなくてもいい
    2026/05/22

    大切な存在を失った時、
    「こう感じなければならない」

    と思ったことはありませんか。


    悲しまなければいけない。
    感謝しなければいけない。
    いい思い出を語らなければいけない。


    でも本当は私たちの思いは複雑で、
    ”いい感情”じゃないものを抱くこともあります。

    でも、それでいいのです。


    今回はグリーフケアの観点から、
    “それぞれでいい”ということについてお話しします。


    ある方の言葉を通して、
    「自分の感情を、自分のものとして大事にする」

    ということを考えてみたいと思います。

    続きを読む 一部表示
    10 分
  • 誰かのまなざしに触れること -父の写真から気づいた見えないはたらき-
    2026/05/15

    父のパソコンに残されていた写真フォルダを開いたとき、

    そこには父が見ていた世界がそのまま残っていました。

    誰かの視点に立つことは難しい。

    けれど、写真はその人の“まなざし”をそっと教えてくれます。

    今回は、父の写真から気づかされたこと、

    そして仏さまの智慧と慈悲のまなざしについてお話しします。

    続きを読む 一部表示
    10 分
  • 自信がなくなったとき、どうすればいい?
    2026/05/08

    「ちゃんとしなきゃ」
    「前向きにならなきゃ」
    そう思えば思うほど、苦しくなる時があります。


    大切な人との別れ。
    人間関係。
    仕事や家庭の悩み。


    人生の中では、「自分は大丈夫だ」と思えなくなる瞬間があります。


    今回は、グリーフケアの視点から、
    “自信を失うこと”についてお話しします。


    仏教は、強い人になることよりも、
    「弱さを抱えたまま、どう生きるか」を見つめてきた教えでもあります。


    自信が持てない日。
    立ち止まってしまう日。
    そんな時にこそ思い出したい、
    「ひとりで頑張らなくていい」というお話です。


    どうぞ、ゆっくりお聴きください。

    続きを読む 一部表示
    10 分
  • 移り変わる心 - 甲虫になった王妃 -
    2026/05/01

    今回はジャータカ物語から、
    「甲虫になった王妃」
    という少し不思議で、どこか切ないお話をご紹介します。


    愛する王妃を失い、深い悲しみに沈む王。
    「もう一度会いたい」
    その願いによって、王は生まれ変わった王妃と再会します。


    しかし、そこで王が見たものは、あまりにも予想外の姿でした。


    仏教では、「すべては移り変わっていく」と説かれます。
    愛情も、悲しみも、関係も、そして私たち自身も。


    だからこそ、今ここにいる誰かとの時間は、かけがえのないものなのかもしれません。


    悲しみの中にいる時。
    手放せない思いを抱えている時。
    このお話が、そっと寄り添う時間となれば幸いです。


    【今回のお話のポイント】
    ・大切な人を失った悲しみ
    ・「もう一度会いたい」という執着
    ・仏教の教える「無常」
    ・移り変わる心と関係
    ・悲しみもまた、変わっていくということ


    どうぞ、ご無理なくお過ごしください。

    続きを読む 一部表示
    10 分