『こちょう堂のちょこっと漢方』のカバーアート

こちょう堂のちょこっと漢方

こちょう堂のちょこっと漢方

著者: ブヘサ中村固腸堂
無料で聴く

石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください! 「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。 中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。 身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。ブヘサ中村固腸堂 衛生・健康的な生活 身体的病い・疾患
エピソード
  • 病院の漢方と専門店の漢方、何が違う?賢い使い分けのポイント/2026年10月19日MROラジオ放送分
    2026/10/19

    漢方薬をもらう際、病院と漢方専門店のどちらを選ぶべきか迷う方は多くいらっしゃいます。この二つの最も大きな違いは、「保険が適用されるか・自由診療か」という点と、それによる「選択肢の幅とアプローチ」です。

    病院の漢方(日本漢方ベース)は、医師の診察に基づき、保険適用の148種類のエキス剤から処方されます。風邪の初期や明確な症状があり、低コストでスピーディーに対処したい場合に非常に頼りになります。ただし、保険適用には「西洋医学的な病名診断」が必要というルールがあります。

    一方、漢方専門店(中医学ベース)は自由診療となりますが、保険のルールに縛られないため、病名がつかない「未病」や、複数の不調が絡み合った慢性的な症状に幅広く対応できるのが強みです。中医学の「弁証論治(体のSOSの根本原因を探る)」という考えに基づき、一人ひとりの体質や季節の変化に合わせて細かく漢方を組み合わせるオーダーメイドの提案が可能です。カウンセリングから日々の生活養生まで、手厚く伴走して根本改善を目指します。

    さらに、選択肢の数にも大きな違いがあります。当店(中村固腸堂)の場合、約450〜500種類の漢方薬や生薬を扱っています。例えば、妊活の体づくりに欠かせない「動物生薬」や、老化予防に必須の「補腎薬」などは、保険適用の枠組みにはほとんど存在しません。そのため、より深いアプローチが必要な場合は専門店の力が不可欠になります。

    コスパを重視して明確な症状を抑えたい時は「病院の漢方」、長年の不調を根本から整えたい時や、自分だけの処方で手厚いサポートを求める時は「漢方専門店」といったように、目的や自身の状態に合わせて上手に使い分けるのがおすすめです。

    続きを読む 一部表示
    6 分
  • 心身の揺らぎは悪じゃない。漢方でそっと「真ん中」へ引き戻す知恵/2026年10月12日MROラジオ放送分
    2026/10/12

    中医学における治療の目的は、症状をただ抑え込むのではなく、ズレてしまった体を「中庸(ちゅうよう)」、つまり過不足なくバランスが取れている状態に整えることです。

    同じ「だるい」という症状でも、エネルギー不足なのか疲労物質が溜まっているのかで、補うべきか排出するべきかアプローチが異なります。今の自分がどちらに偏っているかに気づき、毎日の生活や漢方薬で真ん中に引き戻すことが重要です。


    人間の体は環境の影響を受けて常に揺らいでおり、中庸とは固定された状態ではなく「揺らぎながら真ん中に戻り続ける力」を指します。イライラしたり暴飲暴食してしまったりしても、自分を責める必要はありません。偏った分だけ、そっと真ん中へ戻してあげれば良いのです。

    このバランスを取り続けるために不可欠なのが「自分の体を知る」ことです。例えば「水を1日2リットル飲むと良い」とよく言われますが、胃腸が弱く水を巡らせる力が弱い人(冷え性、むくみやすい、雨の日にめまいがする等のタイプ)にとっては、かえって体調を崩す原因になります。水分を多く摂る前に、まずは水分の巡りを良くすることが先決です。

    水はけが悪い体質には、余分な水分を排出し循環を促す漢方薬が有効です。このように、中医学はあらゆる方向から体質を見極めて整える「オーダーメイド医療」です。漢方薬は自己判断でなんとなく使うのではなく、専門家に相談して正しく活用することで、心と体をニュートラルな位置に保つための大きな助けとなります。

    続きを読む 一部表示
    7 分
  • 不調は突然やってこない!日々の小さな選択で引き出す自然治癒力/2026年10月5日MROラジオ放送分
    2026/10/05

    中医学(東洋医学)の考え方が私たちの感覚に「腑に落ちる」のは、それが西洋医学のように細胞を顕微鏡で見るミクロな視点ではなく、「人間の身体の反応と自然現象」を何千年も観察し続けたマクロな視点から体系化された医学だからです。「胃腸の調子が悪いと気力が落ちる」といった心と体の密接な繋がりも、中医学は明確に説明してくれます。

    中医学では、不調や病気はある日突然起こるのではなく、「自然界のリズムから体がズレてしまった結果(システムエラー)」だと捉えます。夜更かしや冷たいものの飲みすぎなど、自然の摂理を無視した生活を続けると、体内でエネルギー(気)が削られ、老廃物(痰湿)が溜まります。これが自律神経や胃腸に負担をかけ、「だるさ」「イライラ」「不眠」といった不調として現れるのです。

    そのため、中医学の治療は症状を無理やり抑え込むのではなく、ズレてしまった体を本来の自然なリズムである「真ん中(中庸)」へと引き戻すことを目指します。

    ここで大切なのが「養生」の考え方です。養生とは、完璧な健康を目指して自分を厳しく縛ることではありません。心身が揺れ動くのは当たり前と受け止め、「今は冷えているな」「ストレスが溜まっているな」と自分の体のサインに気づいてあげること。そして、飲み物を温かくする、早く寝るといった日々の小さな選択で自分をそっと真ん中に連れ戻し、時には漢方薬の力も借りながら、本来持つ自然治癒力を発揮できる体を作っていきましょう。

    続きを読む 一部表示
    6 分
adbl_web_anon_alc_button_suppression_t1
まだレビューはありません