心身の揺らぎは悪じゃない。漢方でそっと「真ん中」へ引き戻す知恵/2026年10月12日MROラジオ放送分
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中医学における治療の目的は、症状をただ抑え込むのではなく、ズレてしまった体を「中庸(ちゅうよう)」、つまり過不足なくバランスが取れている状態に整えることです。
同じ「だるい」という症状でも、エネルギー不足なのか疲労物質が溜まっているのかで、補うべきか排出するべきかアプローチが異なります。今の自分がどちらに偏っているかに気づき、毎日の生活や漢方薬で真ん中に引き戻すことが重要です。
人間の体は環境の影響を受けて常に揺らいでおり、中庸とは固定された状態ではなく「揺らぎながら真ん中に戻り続ける力」を指します。イライラしたり暴飲暴食してしまったりしても、自分を責める必要はありません。偏った分だけ、そっと真ん中へ戻してあげれば良いのです。
このバランスを取り続けるために不可欠なのが「自分の体を知る」ことです。例えば「水を1日2リットル飲むと良い」とよく言われますが、胃腸が弱く水を巡らせる力が弱い人(冷え性、むくみやすい、雨の日にめまいがする等のタイプ)にとっては、かえって体調を崩す原因になります。水分を多く摂る前に、まずは水分の巡りを良くすることが先決です。
水はけが悪い体質には、余分な水分を排出し循環を促す漢方薬が有効です。このように、中医学はあらゆる方向から体質を見極めて整える「オーダーメイド医療」です。漢方薬は自己判断でなんとなく使うのではなく、専門家に相談して正しく活用することで、心と体をニュートラルな位置に保つための大きな助けとなります。
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