• 第59回 「重層支援」って、なぁに?|ゲスト:新開千世(福祉業界の看護師)
    2026/07/17
    この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第59回は、2026年7月17日(金)16時30分から17時に放送されたものです。今回のテーマは「重層支援」って、なぁに?ゲストには、福祉業界の看護師として活動する新開千世さん、そして新開さんのご家族である旦那さんと娘さんをお迎えしました。「重層支援」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。医療・介護・福祉の現場では少しずつ耳にする機会が増えてきた言葉ですが、一般の方にとっては、まだ少し難しく、距離のある言葉かもしれません。制度上は「重層的支援体制整備事業」と呼ばれることが多く、高齢者、障害のある方、子ども、生活困窮、ひきこもり、孤立、家族関係、住まい、就労、教育など、分野ごとに分かれていた支援を、本人や世帯の状況に応じて横断的につなげていく考え方です。たとえば、ある家庭で高齢の親の介護、子どもの不登校、親の失業、経済的な不安、家族の病気が重なっていたとします。このような場合、「介護の相談はここ」「子どもの相談はここ」「生活費の相談はここ」と窓口が分かれていると、本人や家族はどこから相談すればよいのかわからなくなってしまいます。ひとつの困りごとだけを見ても、本当の課題にはたどり着けないこともあります。重層支援は、そうした複雑で複合的な困りごとを、ひとつの制度やひとつの専門職だけで解決しようとするのではなく、関係する人や機関がつながりながら受け止めていくための考え方です。大切なのは、相談に来た人を「それはうちの担当ではありません」と断るのではなく、まず受け止めること。そして、必要な支援につなぎ、場合によってはつながり続けることです。今回の番組では、福祉業界の看護師として活動する新開千世さんに、現場で感じる“困りごとの重なり”や、医療・福祉・地域の連携の大切さについてお話しいただきます。看護師という仕事は、病気や身体の状態を見るだけではありません。特に福祉の現場では、その人がどのような生活をしているのか、家族との関係はどうか、地域の中で孤立していないか、日々の暮らしにどのような不安があるのかといったことも大切になります。薬を飲めているか、食事がとれているか、安心して眠れているか、相談できる人がいるか。そうした一つひとつの生活の要素が、その人の健康や安心につながっています。また、今回は新開さんお一人ではなく、旦那さんと娘さんも一緒に出演されています。ここが今回の大きな特徴です。重層支援というテーマを、専門職の制度論としてだけではなく、家族や生活者の視点から考えることができます。福祉や看護の仕事は、人を支える仕事です。しかし、人を支える人にも生活があり、家族があり、日常があります。支援者が安心して働き続けるためには、その支援者を支える家族や周囲の理解も大切です。家族の会話の中で福祉の話が出ること、子どもが親の仕事を通じて「人を支える」ということを自然に感じること。それもまた、地域共生社会の土台になっていくのではないでしょうか。番組では、難しい制度用語としての重層支援ではなく、「困っている人をどう受け止めるか」「一人で抱え込まないために、どうつながるか」「家族や地域の中で、どんな支え合いができるか」という身近な視点から話が広がっていきます。重層支援の背景には、現代の困りごとが一つの分野だけでは解決しにくくなっているという現実があります。高齢の親を介護する子ども世代が、自分自身の仕事や子育てにも悩んでいる。障害のある方が、就労や住まい、人間関係にも不安を抱えている。子どもの問題だと思っていたことが、実は家庭全体の孤立や経済的な困難とつながっている。こうしたケースは、決して珍しいものではありません。だからこそ、医療、介護、福祉、教育、就労、地域活動などが分断されず、必要に応じてつながることが求められています。支援する側も、すべてを自分だけで抱えるのではなく、「この人にはどんな支援が必要か」「誰とつながればよいか」「どのように伴走していくか」を考えることが...
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  • 第58回 「日本在宅ケア・サミットに行こう!」|ゲスト:矢澤正人(一般社団法人日本在宅ケアアライアンス)
    2026/07/10
    この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第58回は、2026年7月10日(金)16時30分から17時に放送された回です。今回のテーマは「日本在宅ケア・サミットに行こう!」ゲストには、一般社団法人日本在宅ケアアライアンスの事務局長である矢澤正人さんをお迎えしました。日本在宅ケア・サミットは、在宅医療や在宅ケアに関わる専門職、団体、関係者が集まり、これからの在宅医療・介護のあり方を考える場です。医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション職、ケアマネジャー、介護職、行政、研究者、地域の支援者など、在宅ケアを支える多様な立場の人たちが、それぞれの専門性や実践を持ち寄り、学び合い、語り合い、つながっていく機会です。今回の放送では、その日本在宅ケア・サミットを主催する日本在宅ケアアライアンスの矢澤正人さんに、団体の活動やサミットの意義、2026年開催の見どころについて伺いました。日本在宅ケアアライアンスは、在宅医療・在宅ケアに関わる多職種の関係団体が集まり、在宅ケアの質の向上、普及、連携課題の共有、団体間のネットワークづくりに取り組む組織です。在宅医療や介護は、ひとつの職種だけで完結するものではありません。病気を診る医師だけでなく、生活を支える看護、薬の管理、食支援、リハビリテーション、介護、ケアマネジメント、地域資源との連携など、多くの人の協働によって成り立っています。在宅ケアの現場では、「その人らしく暮らす」ことを支えるために、医療と介護、生活と人生を一体として考える視点が求められます。病気や障がい、加齢によって支援が必要になっても、本人の希望や価値観、家族との関係、住み慣れた地域での暮らしを大切にしながら、どのように支えていくのか。それは、専門職だけでなく、地域全体で考えるべき大きなテーマです。日本在宅ケア・サミット2026のテーマは「紡ぎ・つなぎ・結ぶー夢と人生を織りなすケアー」です。この言葉には、在宅ケアが単なるサービス提供ではなく、一人ひとりの人生を支える営みであるという考えが込められています。本人の思いを紡ぎ、家族や専門職、地域の支援をつなぎ、その人らしい暮らしや人生へと結んでいく。そこには、医療の知識や介護の技術だけではなく、人と人との関係性、対話、理解、連携が欠かせません。番組では、日本在宅ケア・サミットがどのような場なのか、なぜ今このような対話と学びの場が必要なのかを、矢澤さんのお話を通じて紹介しています。在宅医療・介護の現場では、日々さまざまな課題が起こります。患者さんや利用者さんの状態変化、家族の不安、医療と介護の情報共有、地域資源の不足、職種間の連携、看取りへの向き合い方、食べることをどう支えるか、医療的ケアが必要な子どもや若い世代への支援など、テーマは多岐にわたります。こうした課題に向き合うには、それぞれの現場だけで悩むのではなく、全国の実践や知見に触れ、他職種・他地域の経験から学ぶことが大切です。日本在宅ケア・サミットは、まさにそのための場です。専門職が自分の職種の枠を越えて学び、現場で感じている課題を共有し、これからの在宅ケアの方向性を一緒に考えることができます。学会のような専門的な学びの要素を持ちながらも、より幅広い職種や関係者が参加しやすく、在宅ケアの未来をともに考える開かれた場であることが、大きな魅力です。また、今回のテーマは、専門職だけでなく、一般の方にとっても身近なものです。親の介護をどう考えるか、自分自身が年を重ねたときにどこで暮らしたいか、病気になっても家で過ごすことはできるのか、最期まで自分らしく生きるとはどういうことか。こうした問いは、誰にとっても無関係ではありません。在宅ケアは、「医療者や介護職のためのもの」ではなく、「暮らす人すべてのためのもの」です。だからこそ、専門職が学び合うことはもちろん、地域の中で在宅医療や介護について知る人を増やしていくことも重要です。必要になってから初めて調べるのではなく、元気なうちから知っておくこと、...
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  • 第57回 「日本探訪!在宅医療・介護 第2回:沖縄県石垣市」|ゲスト:川崎文香・今村昌幹・城所望・川崎恭兵(ぬちぐすい診療所)
    2026/07/03
    この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第57回は、2026年7月3日(金)16時30分から17時に放送された回です。今回のテーマは「日本探訪!在宅医療・介護 第2回:沖縄県石垣市」。日本各地の在宅医療・介護の現場を訪ね、その地域ならではの課題や取り組みを紹介していくシリーズの第2回として、沖縄県石垣市にある「ぬちぐすい診療所」の皆さんをゲストにお迎えしました。ご出演いただいたのは、ぬちぐすい診療所の川崎文香さん、今村昌幹院長、城所望先生、川崎恭兵理事長です。石垣市は、沖縄本島からさらに南西に位置する八重山地域の中心地です。美しい海や豊かな自然、独自の文化に恵まれた地域である一方、医療や介護の面では、離島ならではの課題もあります。専門医療へのアクセス、移動距離、天候の影響、限られた医療資源、そして高齢化が進む中での在宅療養の支え方。都市部とは異なる条件の中で、地域の医療・介護は日々どのように成り立っているのでしょうか。今回の番組では、石垣島で在宅医療に取り組むぬちぐすい診療所の皆さんに、診療所の成り立ちや、在宅医療への思い、島で暮らす方々を支えるうえで大切にしていることを伺います。在宅医療とは、病気や障がい、加齢などにより通院が難しくなった方のもとへ医師や看護師が訪問し、住み慣れた自宅や施設で療養を続けられるように支える医療です。単に診察を行うだけではなく、本人の生活、家族の思い、介護の状況、住まいの環境、地域のつながりまで含めて考える必要があります。特に石垣島のような離島では、「病院に行く」「専門的な検査を受ける」「緊急時に対応する」といったことも、都市部とは違った意味を持ちます。移動に時間がかかること、台風など自然環境の影響を受けること、医療資源が限られていること。その一方で、地域の中で顔の見える関係性があり、人と人との距離が近いことも、離島の医療・介護を考えるうえで大切な要素です。ぬちぐすい診療所は、病院に通いにくい島の方々のもとを訪問し、生活の場に医療を届ける診療所です。診療所の名前にある「ぬちぐすい」は、沖縄の言葉で「命の薬」といった意味を持つ言葉として知られています。単に薬や処置だけで人を支えるのではなく、食べること、暮らすこと、安心すること、家族や地域とつながることも含めて、人の命を支える。そうした考え方が、今回のお話から伝わってきます。番組では、今村昌幹院長が長年にわたり八重山地域の医療に関わってこられた経験、城所望先生の総合診療医としての視点、川崎文香さんの経営・事務の立場から見た診療所づくり、そして川崎恭兵理事長の地域医療への思いが重なり合いながら、石垣市の在宅医療の姿が浮かび上がっていきます。在宅医療は、医師だけで完結するものではありません。看護師、ケアマネジャー、介護職、薬局、行政、地域の支援者、そしてご家族との連携があって、はじめて本人の生活を支えることができます。病気を診るだけではなく、「どこで、誰と、どのように暮らしたいのか」を一緒に考えること。それは、在宅医療の大きな役割です。また、離島の医療には「限られているからこそ工夫する」という側面があります。すべてを一つの場所で完結させるのではなく、必要に応じて島内外の医療機関と連携し、地域の介護資源とつながり、患者さんやご家族の希望を確認しながら、現実的で納得感のある選択肢を探していく。その積み重ねが、石垣島での在宅医療を支えています。今回の放送は、沖縄県石垣市という地域の医療を知る回であると同時に、「地域によって在宅医療・介護のあり方は違う」ということを考える機会でもあります。都市部には都市部の課題があり、地方には地方の課題があり、離島には離島の課題があります。しかし、どの地域にも共通しているのは、本人が自分らしく暮らし続けるために、医療や介護がどのように寄り添えるかという問いです。在宅医療に関心のある方、介護に関わる方、地域医療に携わる方はもちろん、将来の自分や家族の暮らしについて考えたい方にも聴...
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  • 第56回 「介護とラジオ」|ゲスト:エフエム茶笛「ふだんのくらしのしあわせ」パーソナリティー 近野英一さん
    2026/06/26
    この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第56回として、2026年6月26日(金)16時30分〜17時に放送された内容のアーカイブ配信です。今回のテーマは、「介護とラジオ」 です。ゲストには、エフエム茶笛「ふだんのくらしのしあわせ」パーソナリティーであり、ケアマネジャーとしても活動されている近野英一さんをお迎えしました。「介護」と「ラジオ」一見すると少し離れたテーマのように感じるかもしれません。しかし、今回のお話を通じて見えてくるのは、そのどちらにも共通している“人の暮らしに寄り添う”という姿勢です。ケアマネジャーは、介護が必要になった方やそのご家族の相談を受け、必要なサービスにつなぎ、その人らしい暮らしを支える役割を担っています。制度やサービスの調整だけではなく、本人がどのように暮らしたいのか、家族は何に困っているのか、地域の中でどのような支えがあるのかを丁寧に聴き取りながら、日々の生活を整えていく仕事です。一方、ラジオもまた、人の暮らしに寄り添うメディアです。テレビやインターネットとは違い、ラジオは声を通じて、聴く人の生活のそばに静かに届きます。家事をしながら、車を運転しながら、仕事の合間に、あるいは一人で過ごす時間に、誰かの声がそっと入ってくる。その距離感の近さが、ラジオならではの魅力です。近野さんがパーソナリティーを務める番組「ふだんのくらしのしあわせ」というタイトルにも、介護や地域づくりを考えるうえで大切な視点が込められています。介護というと、どうしても大変さや不安、負担のイメージが先に立つことがあります。しかし、介護が必要になっても、日々の暮らしの中には変わらず大切にしたい時間があります。食事をすること、誰かと話すこと、好きな場所で過ごすこと、なじみのある地域で暮らし続けること。そうした“ふだんのくらし”の中にある幸せを見つめ直すことは、介護を考えるうえでとても大切です。今回の番組では、近野さんのケアマネジャーとしての視点と、ラジオパーソナリティーとしての視点が重なり合いながら、介護の情報をどのように地域へ届けていくか、また、声のメディアが持つ可能性について話が広がっていきます。介護や医療の情報は、本当に必要になったときにはじめて探し始める方が多いものです。しかし、その時点では本人も家族も不安が大きく、何から調べればよいのかわからないことも少なくありません。だからこそ、日頃から地域の中で、介護や医療の話題に自然に触れられる場があることは大切です。ラジオは、専門的な情報を堅苦しく伝えるのではなく、生活者の言葉に近い形で、やわらかく届けることができます。また、ラジオには「声」だからこその温度があります。文章だけでは伝わりにくい人柄や雰囲気、安心感が、声を通じて届きます。介護の話題は、ときに重く受け止められがちですが、声で語られることで、少し身近に感じられたり、「自分にも関係のあることかもしれない」と受け止めやすくなったりします。ケアマネジャーの仕事も、ラジオの仕事も、基本にあるのは「聴くこと」です。相手の話に耳を傾け、その人の背景を知り、必要なことを言葉にしてつなげていく。近野さんのお話からは、介護の現場で大切にされている姿勢と、ラジオで地域に向けて発信する姿勢が、自然につながっていることが伝わってきます。介護は、誰か特別な人だけのものではありません。親の介護、自分自身の将来、地域で暮らす身近な人との関わりなど、誰にとってもいつか向き合う可能性のあるテーマです。だからこそ、難しい制度の話としてだけではなく、日々の暮らしの延長線上にあるものとして、少しずつ知り、考え、話していくことが大切です。今回の「介護とラジオ」は、介護の専門職の方はもちろん、家族の介護に関心がある方、地域でのつながりづくりに関心がある方、そしてラジオというメディアの可能性に興味がある方にも聴いていただきたい内容です。「ふだんのくらしのしあわせ」とは何か。介護が必要になっても、その人らしく暮...
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  • 第55回「介護美容」って、なあに?|ゲスト:介護美容まき家 長内麻紀穂さん
    2026/06/19
    この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第55回として、2026年6月19日(金)16時30分〜17時に放送された内容のアーカイブ配信です。今回のテーマは、『介護美容』って、なあに? です。ゲストには、介護美容まき家 代表の長内麻紀穂さんをお迎えしました。「介護美容」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。美容というと、髪型を整える、メイクをする、ネイルをする、肌を整えるといった、外見をきれいにするものというイメージがあるかもしれません。もちろん、それも美容の大切な役割です。しかし、介護美容が届けているものは、単なる“見た目の変化”だけではありません。年齢を重ねたり、病気や障がい、介護が必要な状態になったりすると、外出の機会が減ったり、人と会う時間が少なくなったり、自分の身だしなみに意識を向ける余裕がなくなってしまうことがあります。介護を受ける生活の中で、「自分らしさ」や「おしゃれを楽しむ気持ち」が少しずつ遠のいてしまうこともあります。そんな方々に対して、美容を通じてもう一度、自分の表情に目を向ける時間、自分を大切にする時間、人と笑顔で向き合う時間を届けるのが、介護美容の大きな役割です。番組では、長内さんに「介護美容とは何か」という基本的なところからお話を伺いました。たとえば、髪を整える、手に触れる、爪をきれいにする、肌をケアする、メイクをする。そうした一つひとつの関わりは、利用者さんの気持ちに働きかけます。鏡を見たときに少し表情が明るくなる。周りの人から「素敵ですね」と声をかけられる。家族との会話が増える。介護職や医療職とのコミュニケーションが生まれる。美容は、見た目だけではなく、心や関係性にも変化をもたらす力を持っています。介護の現場では、どうしても「安全」「清潔」「食事」「排泄」「服薬」「移動」といった生活を支えるケアが中心になりがちです。もちろん、それらはとても大切なケアです。一方で、人は生活するだけでなく、自分らしくありたい、誰かに会いたい、きれいでいたい、気持ちよく過ごしたいという思いも持っています。介護美容は、そのような気持ちに寄り添うケアです。「もう年だから」「介護を受けているから」「外に出ないから」「誰に見せるわけでもないから」そうした理由で、美容や身だしなみが後回しになってしまうことがあります。しかし、誰かに見せるためだけではなく、自分自身が心地よく過ごすために美容はあります。自分の手がきれいになる、髪が整う、顔色が明るく見える。それだけで、気持ちが前を向くことがあります。番組の中では、介護美容が利用者本人だけではなく、家族や介護者にも影響を与えることについても触れています。ご本人の表情が明るくなると、家族も安心します。会話のきっかけが生まれます。介護職にとっても、いつもとは違う利用者さんの一面を知る機会になります。美容をきっかけに、その人の過去の仕事、好きだった服、若い頃の思い出、家族との思い出などが語られることもあります。つまり介護美容は、身体に触れるケアであると同時に、その人の人生に触れるケアでもあります。今回のゲストである長内麻紀穂さんは、介護美容まき家の活動を通じて、地域の中で高齢者や介護が必要な方に美容の時間を届けています。番組では、長内さんがこの活動に込めている想いや、現場で大切にしている姿勢についても伺いました。介護美容は、医療や介護の制度だけでは十分に届きにくい「その人らしさ」や「気持ちの豊かさ」に光を当てる取り組みです。病気や介護が必要な状態になっても、きれいでいたい、笑顔でいたい、人とつながっていたいという思いは消えるものではありません。むしろ、そうした思いに寄り添うことが、日々の暮らしの質を高めることにつながります。今回の放送は、介護美容という言葉を初めて知る方にも、介護や医療の現場で働く方にも、家族を介護している方にも聴いていただきたい内容です。「美容は、元気な人だけのものではない」「介護が必要になっても、自分らしさは大切にできる」「...
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  • 第54回 「訪問看護がある暮らしとは」――98歳の利用者と家族が語る、住み慣れた自宅で過ごす日々
    2026/06/12
    在宅医療や介護について、医療・介護の専門職だけでなく、実際にサービスを利用している方やご家族の声を通して考えるラジオ番組「おうちde医療 in 立川」。第54回のテーマは、「訪問看護がある暮らしとは」です。今回は、むさし国分寺訪問看護ステーションの訪問看護を利用されている、98歳の大谷清さんと、同居して日々の生活を支えている息子の大谷俊一さんをゲストにお迎えしました。これまで番組では、医師、訪問看護師、薬剤師、ケアマネジャーなど、医療・介護を提供する側の方々から、在宅医療の仕組みや現場での取り組みについてお話を伺ってきました。一方で、在宅医療や訪問看護の本当の価値を知るためには、サービスを受けている本人や、そばで生活を支えている家族の声に耳を傾けることも欠かせません。訪問看護師が自宅に来ることによって、利用者本人の暮らしはどのように変わるのでしょうか。そして、家族にとって訪問看護師は、どのような存在なのでしょうか。今回の放送では、大谷清さんの穏やかで飾らない言葉と、息子の俊一さんの視点を通して、「訪問看護がある日常」の実際をお届けします。病院や施設ではなく、住み慣れた自宅で生活を続けること。そこには、自分の好きな場所で過ごせる安心感があります。一方で、体調の変化に対する不安や、日々の健康管理、介護する家族の負担など、自宅で暮らすからこそ生まれる心配もあります。訪問看護師は、血圧や体温などを確認し、病状や服薬状況を見守るだけの存在ではありません。本人の表情や会話、食事、睡眠、排泄、身体の動きなど、日々の小さな変化に目を配りながら、その人がその人らしく生活できるように支援します。また、利用者本人だけでなく、家族の話を聞き、困っていることや不安に感じていることを一緒に考えることも、訪問看護の大切な役割です。高齢の家族を自宅で支える生活では、「この状態で様子を見てよいのだろうか」「病院を受診したほうがよいのだろうか」と迷う場面が少なくありません。身近に相談できる医療専門職がいることは、家族にとって大きな安心につながります。大谷さん親子のお話から伝わってくるのは、訪問看護が特別な医療行為として存在しているのではなく、毎日の暮らしの中に自然に溶け込んでいるということです。訪問看護師が定期的に自宅を訪れ、体調を確認し、会話を交わす。その時間の積み重ねが、本人の安心だけでなく、家族の安心にもつながっていきます。今回、98歳のきよさんは、ご自宅での生活や訪問看護師との時間について、ご自身の言葉でお話しくださいました。高齢になると、周囲が本人に代わって気持ちを説明してしまうこともあります。しかし、年齢を重ねても、一人ひとりに希望があり、好きなことがあり、心地よいと感じる時間があります。本人が何を大切にしているのか。どこで、誰と、どのように過ごしたいと考えているのか。在宅医療や訪問看護を考える際には、医療的な安全性だけでなく、本人の思いや生活のあり方を尊重する視点が重要です。一方、息子の俊一さんからは、同居する家族としての日常や、訪問看護を利用することで感じている安心について伺いました。家族による介護は、外から見ただけでは分からない細かな判断や気遣いの連続です。大切な家族だからこそ、「できるだけ自宅で過ごしてほしい」と願う一方で、介護する側がすべてを抱え込んでしまえば、生活を長く続けることが難しくなる場合もあります。在宅療養は、家族だけで支えるものではありません。訪問診療、訪問看護、訪問介護、ケアマネジャー、薬剤師、リハビリテーション職など、さまざまな専門職とつながり、それぞれの力を借りながら生活を支えていくことが大切です。訪問看護を利用することは、家族が介護を手放すことではなく、本人と家族が無理なく生活を続けるために、支えてくれる仲間を増やすことでもあります。「訪問看護」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような人が利用し、看護師が自宅で何をしてくれるのか、具体的にイメージできない方も多...
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    29 分
  • 第53回「食べることは、生きること― 在宅医療における“食支援と判断”の考え方」新田國夫さん(日本在宅ケアアライアンス理事長)
    2026/06/05

    「おうちde医療 in 」立川」第53回(6/5 16:30~17:00@エフエムたちかわ)

    ゲスト

    新田國夫さん(日本在宅ケアアライアンス理事長)

    テーマ:「食べることは、生きること― 在宅医療における“食支援と判断”の考え方」

    内容:昨年6月6日にスタートしたこの番組も、本日でちょうど1周年🎉
    今回は、第53回目の放送となります。

    1周年の節目にお迎えするゲストは、番組初期の第3回にもご出演いただいた、新田國夫先生です✨

    新田先生は、日本在宅ケアアライアンス理事長として、長年にわたり在宅医療・地域包括ケアの現場を牽引されてきた先生です。

    今回のテーマは、

    🍽️ 「食べることは、生きること― 在宅医療における“食支援と判断”の考え方」

    高齢になっても、病気があっても、「食べること」は単なる栄養摂取ではなく、その人らしく生きることそのものだと感じます🌿

    一方で、在宅医療の現場では、食べられなくなったとき、むせるようになったとき、胃ろうや点滴、経腸栄養をどう考えるかなど、ご本人・ご家族・医療介護職が悩む場面も少なくありません。

    今回は新田先生に、在宅医療における食支援の考え方、そして「どう判断していくのか」について、じっくりお話を伺います🎙️

    ぜひお聴きください😊

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    29 分
  • 第52回「バーチャル事務長って、なあに?」林達朗さん(合同会社エイチコンサル)
    2026/05/29

    「おうちde医療 in 」立川」第52回(5/29 16:30~17:00@エフエムたちかわ)

    ゲスト

    林達朗さん(合同会社エイチコンサル代表)

    テーマ:「バーチャル事務長って、なあに?」

    内容:今回の「おうちde医療 in 立川」は、合同会社エイチコンサル代表の林達朗さんをゲストにお迎えし、「バーチャル事務長って、なあに?」をテーマにお届けします。

    在宅医療や訪問診療の現場では、医師や看護師だけでなく、医療事務、レセプト、電子カルテ運用、採用、経営管理、地域連携など、目には見えにくい多くの業務が日々の診療を支えています。特に小規模なクリニックやこれから訪問診療に取り組む医療機関にとって、院内に十分な管理部門を置くことが難しいケースも少なくありません。

    そこで注目されるのが、外部から医療機関の運営を支える「バーチャル事務長」という考え方です。単なる事務代行ではなく、現場の課題を整理し、電子カルテやレセプト、スタッフ間の情報共有、診療体制づくりなどを伴走型で支援する存在として、在宅医療の質と継続性を下支えします。

    番組では、林さんご自身の医療業界での経験や、訪問診療の現場で感じた課題、そして「医療を支える側」の仕事の重要性についてお話を伺いました。医療機関の運営に関わる方はもちろん、在宅医療を利用する患者さんやご家族にとっても、普段は見えにくい“医療の裏側”を知るきっかけになる内容です。

    在宅医療は、医師一人、看護師一人だけで成り立つものではありません。患者さんが安心して自宅で過ごし続けるためには、診療を支える仕組みや人の力が欠かせません。今回の放送を通じて、在宅医療を支える多職種の役割、そしてこれからの医療機関運営のあり方について、一緒に考えていただければ幸いです。

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    29 分