白
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ナレーター:
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斉藤 範子
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著者:
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芥川 龍之介
才気にあふれ、世話好きな性格は周りの人々を惹きつけ、たくさん悩みながらもよく笑い、よくしゃべる人だったそうです。
そんな芥川は、東京帝国大学に入学した翌年、高校の同級だった久米正雄らと共に第三次「新思潮」を創刊し、小説や翻訳を発表しました。
次いで第四次「新思潮」を創刊の際に掲載した『鼻』が夏目漱石に認められ、文壇に登ることとなりました。
その後新聞社に入社し、記者としてではなく専業作家として意欲的に執筆活動を続けました。
芥川は、漱石や森鴎外から文体や表現の影響を受けたり、キリシタンもの、江戸を舞台にしたものなど題材に応じて文体を変えたりと、意識的な小説の書き方をしていました。
また、鈴木三重吉により創刊された児童雑誌「赤い鳥」には、初となる童話作品『蜘蛛の糸』を発表、その後も同雑誌を中心に童話作品を相次いで発表し、幅広く作品を世に残しています。
ある春の午過ぎです。白と云う犬は土を嗅ぎ嗅ぎ、静かな往来を歩いていました。狭い往来の両側にはずっと芽をふいた生垣が続き、そのまた生垣の間にはちらほら桜なども咲いています。白は生垣に沿いながら、ふとある横町へ曲りました。が、そちらへ曲ったと思うと、さもびっくりしたように、突然立ち止ってしまいました。
それも無理はありません。その横町の七八間先には印半纏を着た犬殺しが一人、罠を後に隠したまま、一匹の黒犬を狙っているのです。しかも黒犬は何も知らずに、犬殺しの投げてくれたパンか何かを食べているのです。けれども白が驚いたのはそのせいばかりではありません。見知らぬ犬ならばともかくも、今犬殺しに狙われているのはお隣の飼犬の黒なのです。毎朝顔を合せる度にお互の鼻の匂を嗅ぎ合う、大の仲よしの黒なのです。
白は思わず大声に「黒君! あぶない!」と叫ぼうとしました。が、その拍子に犬殺しはじろりと白へ目をやりました。「教えて見ろ! 貴様から先へ罠にかけるぞ。」――犬殺しの目にはありありとそう云う嚇しが浮んでいます……©2022 PanRolling
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よかったです
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犬が主人公となって人のようにお話しするのが面白くて、グイグイ引き込まれてしまいました。
白の正体
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それを押し殺してまで己と戦わないと世界は自分を認めてくれないのだろうか…
と思いました。
美談の様だが…
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自分の弱さと戦える白は強いなと思いました。
しかし、見殺しにした後も身体が白いままであったなら、話は変わるのではないかと考えています。
自分と戦う
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我が祖母にも雑種の愛犬がおり、ひとり暮らしのお婆さんの心の支えでしたが、庭を脱走して…保健所の犬殺しに捕まり殺処分となりました。息子達や甥達が探し回りましたが手遅れでした。
気を落とした祖母は、数年後に同居し始めた5歳の私からよく似た犬のぬいぐるみを問答無用、手に入れ、死ぬまで大事にしていました。
祖母の亡くした犬の名は「クロ」でした。
著者に是非、聴いて欲しい話です。
著者に聴いて欲しい実話続編あり…
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