『棄てる金(小学館の名作文芸朗読)』のカバーアート

棄てる金(小学館の名作文芸朗読)

小学館

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棄てる金(小学館の名作文芸朗読)

著者: 若杉 鳥子
ナレーター: 松田 佳恵
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10月19日まで。※適用条件あり
【小学館の名作文芸朗読】

師走の二十五日、女は真宗の寺へ永代経料を納めるため、亡くなった祖母が残した百円を持って向かっていた。この金は親戚間を巡った末に彼女の手に渡ったものだった。寺の本堂の前には蘇鉄があり、境内は静寂に包まれている。本堂の広間には檀家たちの寄附の額が並び、金額の高低順に貼り出されていた。やがて車夫の声とともに現れた住職は、法衣こそ纏っているが金縁の眼鏡の下には欲望を感じさせる贅肉が盛り上がっていた。©2025 Public Domain (P) (P)2025 エイトリンクス
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