『年賀状(小学館の名作文芸朗読)』のカバーアート

年賀状(小学館の名作文芸朗読)

小学館

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年賀状(小学館の名作文芸朗読)

著者: 寺田 寅彦
ナレーター: 小川 秀和
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このコンテンツについて

【小学館の名作文芸朗読】

科学的小説家である鵜照(うてる)は、子供の頃から「新年」に恐怖を抱いていた。晴れ着を着せられ親類を訪問させられたり、意味のない祝詞を暗唱させられたりしたのが原因だった。26歳で年賀状を初めて作った時は満足したが、それが常習化すると苦労の種となり、「同じ文句を印刷して交換するなら、最初から交換しなくても同じ」と年賀状全廃説を唱えるようになってしまった。我儘な彼には休みを奪われることが苦痛だったのである。©2025 Public Domain (P) (P)2025 エイトリンクス
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