大地の子 三
文藝春秋
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ナレーター:
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岩崎 了
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著者:
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山崎 豊子
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Audible制作部より
「ONLY FROM audible」とは、Audibleのみが提供・販売するデジタル音声作品です(オリジナル作品や、独自ナレーション作品等)。
例えば、「ラオポンユウ」と耳で聞いて、即座に「老朋友」とう漢字が頭に浮かぶ人が日本にどれだけいるか。
また、2巻には「ルー」という人物がでてくる。陸(ルー)のことかと思ったら、それは呂という別人のこと。
確かに原作を読むと中国語そのまんまの単語に中国語の読みかたでカナが振ってあり、続いて日本語の意味が書いてある。しかしこれは紙で読む通常の読者を念頭において作者がこう書いているのであって、朗読となると音声が頼りであることを考慮し、ここはもう一工夫ほしかった。
たとえば、あえて「ろうほうゆう」と読むとか、呂は特別に(中国語の発音とは異なっても)「ロー」と読むとか。
原作を尊重するのは当然のことだろうが(また、安全なのであろうが)、しかしそのせいで読者に混乱をきたすのであれば、そこは一歩踏み込んだ工夫というか、配慮がほしかった。
中国語の読みに工夫がほしい
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祖母が残留孤児だったのもあり、感情移入して自然と涙がこぼれました。
残された残留孤児を思うと心が痛みます。
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「昭和枯れ薄」の頃の話なのか。。。
物語が佳境に
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妹との出会い
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ナレーターの岩崎了さんは、静かな語り口で幕を開けつつ、物語が深まるほどに声の温度や響きが変化していきます。
その丁寧な演じ分けで、一心の痛み、あつ子の弱々しい息づかい、中国の大地に息づく生活のざらついた質感まで、あたかも目の前に広がるようでした。
本作の中心は、兄妹が三十六年ぶりに再会する場面から動き出します。
あらすじだけでも胸を締めつけられる内容ですが、Audible版で聴くことで、文字だけでは拾いきれない「沈黙」や「ため息」、「声の震え」が物語に奥行きを与えてくれます。
特に、張玉花として生きてきた妹の細い声を岩崎さんがどう表現するか──その繊細さが本当に秀逸で、思わず息をのみました。
物語とナレーションをしっかり堪能できる構成です。
倍速再生も聴き取りやすく、通勤時間や家事の合間に少しずつ聴いても内容が頭に入ってきます。
1.2倍速~1.3倍速で聞くのがおすすめ。
章ごとに区切りが良く、Audibleアプリとの相性も良い作品だと感じました。
聴きながら特に強く残ったのは、岩崎さんが演じる“間”の取り方です。
悲しみの余韻を残す沈黙が長すぎず短すぎず、心にじんと染みわたります。
声を張らず、静かに語られるからこそ、中国の厳しい生活の風景がより現実味を帯び、登場人物の心の深さが自然に伝わってきました。
重厚なテーマの作品なので、ながら聴きよりは「少し集中して聴く時間」を確保すると、より堪能できます。
このときはデフォルト1.0倍速で聞くのを推奨します。
夜の落ち着いた時間にイヤホンで聴くと、物語の陰影がよりくっきりと浮かび上がりました。
まとめると、原作の圧倒的な筆致を損なわない、非常に完成度の高いオーディオブックです。
山崎豊子さんの作品が好きな方はもちろん、良質なナレーションで物語を味わいたい方に強くおすすめしたいAudible体験でした。
耳で味わう重厚な物語──Audible版『大地の子(三)』が胸を揺さぶる理由
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