エピソード

  • 第一章 炭焼きのむこ
    2026/04/07

    こんにちは、アキラです。

    今日も「新聞」を読んでいきます。

    今回のテーマは「炭焼きのむこ」です。

    ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです


    ※ジル編集・無加工の録音です。

    朗読を続けることで、自分の成長を比較・確認するために記録しています。


    愛媛県の石鎚山に、大きな天狗がいたという話があります。
    昔、炭を焼いて生活している若い男がいました。男は村の庄屋の娘が好きで、結婚したいと思っていました。どうすればいいか、いつも考えていました。
    ある日、男は山に行ってフクロウを捕まえました。そして、庄屋の家に行って、高い木の上に上がりました。
    庄屋が帰ってくると、男は「石鎚山の大きな天狗だ」と言いました。そして、「娘と男を結婚させると、商売がよくなる」と言いました。男はフクロウを飛ばして、天狗のように見せました。庄屋はびっくりしました。
    男と娘は結婚しました。そして、仲よく生活して、家はだんだん大きくなりました。

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    3 分
  • 第15章 新しい部屋
    2026/04/06

    東京駅に着いたのは、昼の十二時だった。僕は新幹線を降りて、スーツケースを引きながら、出口へ向かった。それから、ホテルの場所を確認した。スマホはホテルまでの道を、わかりやすく教えてくれる。これはIMCが他社と協力して開発したものだ。

    ホテルはもう予約してある。安いビジネスホテルで、ここから歩いて十分ほどの所にあるはずだ。


    スマホのおかげで、ホテルはすぐに見つけられた。フロントでキーをもらってから、自分の部屋へ向かった。部屋に入ると、僕はすぐベッドに横になった。


    また新しい生活が始まる。大阪を離れるのは少し寂しかった。でも今はそれ以上に、これからの生活が楽しみだ。


    僕は横になったまま、部屋の中を見回した。狭いけど、値段のわりにきれいだし、必要な物も全部そろっている。新しい部屋が決まるまで、しばらくここに泊まるつもりだ。


    僕のおなかがぐうと鳴った。まだ昼ごはんを食べていない。疲れたから、ちょっと寝ようと思っていたんだけど……そういえば

    “小説 ミラーさん ―みんなの日本語初級シリーズ―”


    Excerpt From

    小説ミラーさんII -みんなの日本語初級シリーズ-

    横山悠太


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    14 分
  • 第14章 東京へ行くこと
    2026/04/05

    こんにちは、アキラです。

    今日も「みんなの日本語初級シリーズ」を続けていきます。

    今回のテーマは最後の「東京へ」です。ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。

    日本へ来て、もうすぐ一年になる。

     アメリカへ帰りたい気持ちもあるけど、まだこの場所に残っていたい気持ちもある。

     大阪の生活にも慣れて、友達もたくさんできて、この場所が好きになり始めたところだから。

     ある日、僕は松本部長に呼ばれて、会議室に入った。

     僕と部長のほかにはだれもいない。

    「どうぞ、座ってください」

     と部長が優しい声で言った。ちょっといつもと様子が違う。

     部長は窓の近くに立って、外の景色を見ながら、

    「ミラーさんは、東京へ行ったことがありますか」

    と僕に聞いた。


    “それから一週間後、僕は東京へ行くことを決めた。どうして決められたのか、僕の日本語では説明できない。英語でも難しいかもしれない。

     何かの力が、僕をそうさせたのだ。東京が僕を呼んでいるから、と言ったら、人に笑われるかな。

     みんなが僕のために、パーティーを開いてくれた。


    「皆さんも、どうぞお元気で」


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    12 分
  • 第13章 神社へ行く
    2026/04/04

    “僕は友達と四人で、京都の神社へ行った。

     友達というのは、カリナさんとタワポン君とワンさんのことだ。

    「雨が降りそうですね」

     僕は空を見て言った。

    「天気予報は曇りだったから、たぶん降らないんじゃない?」

     とタワポン君が言った。

     僕は最近、天気予報を聞いていない。

    「人が多いですね。この人たち、みんな神社へ行くのかな」

     カリナさんが周りを見ながら言った。

    「カリナさんは、京都は初めてですか」

     と僕は聞いた。”

    “わたしは一度、祇園祭を見に来たことがありますが、そのときはもっと人がいましたよ。タワポン君は来たことあるの?」

    「うん。マンガミュージアムへ行ったんだ」

    「君はほんとうに好きなんだね。ワンさんは?」

    「わたしは国際医学会議に参加するために、何度か来たことがあります」

    「そうですか。中国にも神社がありますか」

    「中国には神社はありません。でも、お寺はたくさんありますよ」

     神社へ向かう人の中には、着物の人もいた。”


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    小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-


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    11 分
  • 第12章 アキックスの牧野さん&みんなの日本語初級シリーズ-
    2026/04/03

    “もしもし、佐藤さんですか」

    「はい、佐藤です」

    「ミラーですが、今、会議室にいます。アキックスの牧野さんがいらっしゃったら、教えてください」

    「はい、わかりました」

    「それから、資料をコピーしたら、会議室へ持って来てください」

    「はい」

    「まだグプタさんから、電話がありませんか」

    「ええ」

    「わかりました。じゃ、よろしくお願いします」

     そう言って、僕は電話を切った。”


    “居酒屋での日本人は、会社にいるときと全然違う。一人で飲んでいると、よく声をかけてくる。

     アキックスの牧野さんも、そんな中の一人だった。牧野さんはおなかが大きくて、年は四十歳ぐらいの男の人だ。”


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    小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-

    横山悠太



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    9 分
  • 第11章 元気ちゃと馬に観に行く
    2026/04/02

    僕はうそをついた。恥ずかしくて言えない。佐藤さんは木村さんの友達だし……。

    “帰りの電車の中で、佐藤さんは僕にお茶をくれた。

    「これは、わたしが毎日飲んでいるお茶です。『元気茶』といって、飲むとほんとうに元気になるんですよ」

    「佐藤さんは、これを飲まなくても、いつも元気でしょう?」

     と僕は笑いながら言った。僕は元気な佐藤さんしか見たことがない。

    「いいえ、そんなことはありません。これを飲んでいるから、いつも元気なんです”


    ##馬を見に行く

    “サントスさんに誘われて、北海道へ旅行に行った。

     飛行機のほうが速いけど、僕たちは新幹線で行くことを選んだ。新幹線のほうが、日本を旅行している気分になれるから。

     旅行のいちばんの目的は、スキーでも温泉でもなくて、馬を見ることだ。北海道には広い牧場がいくつもあって、馬や牛や羊がたくさんいるそうだ。

    「ブラジルには馬がいますか」

     東京で乗り換えて、北へ向かう新幹線の中で、僕はサントスさんに聞いた。

    「田舎にはたくさんいますよ。わたしは子どものころ、よく馬に乗っていました。馬を一頭飼っていたんです”


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    小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-

    横山悠太

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    14 分
  • 第10章 髪を切ると交差点
    2026/04/01

    “日本の美容院に入ったのは初めてだ。日本へ来てから、ずっと髪を切っていなかった。僕は、いつもと同じ髪型にするつもりだった。でも待っている間、何もすることがなかったから、棚に置いてあるカタログを手に取った。アメリカでは見たことがない髪型がたくさんあった。”

    ## 交差点

    “僕はカリナさんに『THE BOOK OF TEA(茶の本)』という本を紹介してもらって、図書館で借りて来たばかりだった。これは百年以上まえに書かれた本で、岡倉天心という日本人が外国人に日本の文化を紹介するために、英語で書いたものだ。

     木村さんは返事に困っている僕を見て、今度は、喫茶店に入りませんか、と英語で言った。とてもきれいな発音だった。”


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    15 分
  • 第9章 皆のかいとつるや
    2026/03/31

    “山田さんは時々、僕をご飯に誘ってくれる。でも、山田さんが僕を誘うときは、いつも何か僕に話したいことがある。

    「どこへ行きますか”

    “つるや」の料理は、どれもおいしい。きょうはてんぷらにした。僕は時々、てんぷらが食べたくなる。日本人みたいだ。山田さんは「つるや」へ来ると、いつも牛どんを注文する。

    「てんぷら定食と牛どんですね。少々お待ちください」

     お店の人が向こうへ行ってから、僕は山田さんに聞いた。”

    ##みんなの会

    “みんなの会は、「あすか」という店で行われた。

    「あすか」は日本料理のお店だ。「つるや」よりメニューが多くて、刺身やすき焼きも食べられる。いろいろなお酒も飲める。僕は、日本料理のお店だったら、どこでも刺身やすき焼きが食べられると思っていた。

     みんなの会に参加したのは、山田さん、佐藤さん、サントスさん、マリアさん、テレーザちゃん、カリナさん、ワンさん、タワポンさん、そして、木村さん。グプタさんも誘ったけど、用事があるからと言って、来なかった。”


    小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-



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    18 分