
#9 特集:メロクロ〜My Melody & Kuromi Summer〜
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このコンテンツについて
今回の特集は、先日Netflixで配信が開始されたストップモーションアニメ作品『My Melody & Kuromi』です。2025年はマイメロディが50周年、クロミが20周年のアニバーサリーイヤー。そんな長年親しまれてきた「メロクロ」の2人を描いた本作ですが、皆さんはもうご覧になられましたか?「どうせ子供向けアニメでしょ?」などと高を括ってらっしゃる方々、是非とも今すぐ観てください。
今作「メロクロ」の素晴らしいポイントは、優しく朗らかな性格のマイメロディと、自分の心に正直なクロミのふたりの性格と関係性をそのまま忠実に取り入れながら、その上で現代の我々がまさに直面している社会の問題や病理についてもきちんとと描いているところです。脚本を担当した根本宗子はインタビューで「今作ではマイメロとクロミの二人の関係性をもとに、"対立の先にある優しさ”を描いた」と語っています。他者を見てつい欲望や嫉妬を抱えてしまうこと、そんな欲望や嫉妬にここぞとばかりに漬け込んでくる存在がいること、その結果、思いもしなかった誰かを傷つけてしまうこと。そんな幾度も繰り返し続ける失敗を、果たして我々はどうやって乗り越えていけばよいのか。混沌を極めるいま、改めて考え直さねばならない非常に重要なテーマを、わかりやすく簡潔に、しかしどこまでも深く描いているのが本作なのです。
株式会社サンリオの創始者である辻信太郎は「人々がお互いに思いやりを持ち、仲良く暮らせるコミュニティ(集団)を作りたい」と語ります。第二次世界大戦時中、甲府空襲を経験した辻は、その悲惨な経験をもとに、「みんなが仲良くなるにはどうしたらいいだろう?」「どうしたら平和な世界になるんだろう?」と考え続け、その願いや祈りのもとに、サンリオは今日まで様々なキャラクターやコンテンツを生み出してきました。みんなが少しでも楽しく仲良く暮らすために、サンリオから、そしてこの「メロクロ」から学ぶべきことがいくつもあると思うわけです。
日本の夏は暑くなりすぎて、最近では日中にあまり蝉が鳴かなくなりました。当たり前だったことは当たり前じゃなくなり始めていて、我々は少しずつ何かを忘れていきながら、そのくせ大して大事でもないことを一生懸命に頭に詰め込み、せっせせっせと日々を生きています。人間として本当に大切な何かを失ってしまう前に、かけがえの無い喜びや悦楽とは何か?それを「メロクロ」から教わることにしましょう。
※サンリオHPより『いちご新聞8月号|いちごの王さまからのメッセージ』https://www.sanrio.co.jp/news/goods/strawberrynews-message-202508/