• ベンヤミン「歴史の概念について」を小森岳史が読む 3K Podcast: Love & Peace! pt.5
    2025/08/03

    3人のK(カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史)による3K Podcast、ラブ&ピース第5回をお送りします。

    今回は、小森岳史さんがワルター・ベンヤミンの「歴史の概念について」のテーゼ8、現代語訳を朗読します。

    虐げられてきた人たちの歴史を振り返ると分かるんだけどさ、俺らが今生きてるこのやばい状況って、実はレアケースなんかじゃなくて、いつもの通常運転なんだよね。

    まず、世の中ってそういうもんだっていうこの現実をちゃんと分かった上で歴史を見ないとだめだ。

    そうすれば、今度はこっちからマジのやばい状況を仕掛けてやることが俺たちの役目だってはっきり分かる。

    それができればファシズムみたいなやつらと戦う時にこっちが有利に立てるんだ。

    そもそもファシズムみたいなのがのさばる理由の 1 つって、それに反対している人たちでさえ、世の中は進歩してるんだからなんて言って、ファシズムを歴史の進歩からちょっと外れた一時的なバグみたいに軽く見ちゃってるからなんだよ。

    21 世紀にもなって、こんなひどいことがまだ起こるなんて信じらんないみたいな驚きって、全然クールじゃないし、本質を付いていない。そんなことで驚いてたって何も分かりはしない。

    まあ、その驚きのおかげで、もしかして歴史はどんどん良くなるって俺らが信じてたこと自体がもう時代遅れの考え方だったんじゃねって気づけたんなら、それが本当のスタートだけどね。

    (ベンヤミン 歴史の概念について テーゼ8より)

    来週も、もう少しだけ話は続きます。

    リクエストや御感想、お待ちしています。3k.reading@gmail.comまで。

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    19 分
  • Robert WyattのShipbuildingを究極Q太郎が朗読する 3K Podcast: Love & Peace! pt.4
    2025/07/27

    3人のK(カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史)による3K Podcast、新しいエピソード第4回をお送りします。今回は、ロバート・ワイアットの「Shipbuilding」を、究極Q太郎さんが英語と自らの翻訳で朗読しています。

    究極: なんかいろんな人にこういう歌があったんだよみたいな感じで伝えられたらいいかなみたいな感じで、取り上げました。

    (この歌を)好きなところは、船乗りに、兵隊になったら、海に飛び込むのっていうのは船から逃げ出す時。だけど、本当はね、海に潜るっていうのは、例えば真珠を取りに潜るっていうことだってできるのにとかっていう歌詞があって。なんかね、これを聞くとすごい涙が出てくるんですよね。何か悲しさがあるというか、戦争の悲しさっていうものがこの真珠を取りに潜るっていうふうに我々が本当ならばそういうことができるのに、もう命からがらにこうやって船に飛び込まざるを得ないみたいな目にあってしまうというね、こういう世界に生きている我々の悲しさみたいなものをね、なんかよく歌ってるなあっていう。

    あと、このルーモアって要は噂。町の噂、だから戦争が始まるっていう噂なんですよね。この造船所の町って要するに軍艦作ったりとかして、その戦争に加担させられる。けれども、その戦争に加担させられているって言った人が袋叩きにあっちゃったりとか。息子が兵隊に取られたりとか、なんかそういうなんていうかな、あの、噂の中に、カワグチさんがね、ハラハラとかって言ってましたっけ?

    カワグチ: ざわざわ。

    究極: ざわざわね。なんかざわざわするっていうなんか、なんかそういったあの、ざわつきみたいなことがなんかこの歌の中に、直接的に、描かれてるわけじゃない。なんかこのざわついた感じっていうのが、この歌ってそういう雰囲気もよく捉えている。だから、ちょっとなんか普通の反戦歌よりもこれ、この方、こういう、えっと、もう直接的な表現の、あの、反戦じゃなくて、何かこのトータルでのなんかこの、あの、感情に訴えかけるものがあるような気がします。

    来週は、小森さんの朗読です。リクエストや御感想、お待ちしています。3k.reading@gmail.comまで。

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    24 分
  • 社会とか詩とか 3K Podcast: Love & Peace! pt.3
    2025/07/20

    3人のK(カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史)による3K Podcast、新しいエピソード第3回。前回の「スターズ&ストライプス」(カワグチタケシ)の朗読から話は続いています。

    一部を紹介します。

    究極:割と批判的な眼差しというか、社会に対して。子供の頃からあったんだけど、今、とりわけ、介護の仕事とかもやっていると、この社会に対する違和感というか。

    子供の頃に社会に対して違和感を持っていたからこそ詩に出会って。詩っていうものに活路を見出して、その延長線上に障害者と出会ったっていうね。なんかそんな感じがするんですよね。

    障害者と出会ったっていうことの結果として、社会が設けている建前というか価値規範みたいなことに対する反感みたいなこともあるけれど、自分はなんかこのアナキストとかって人から言われてるけれど、あんまりなんかアナキストかなとかって思ってるところもあるんだけど。

    カワグチ:デストロイとか言わないですもんね。

    究極:言わないですね。好きですけどね。でも、そこまで言わないっていうか。

    むしろ今こうやってなんか起きている出来事っていうものを、社会のニュースを読んだり新聞を読んだりするのが好きっていうのが大きいかもしれないですね。

    そうするとね、この社会の中で起きているこの現象、出来事っていうものの背後に、何かある方向に進ませているような権力者達っていうのがいて、人々っていうのは権力者の扇動みたいなものに乗せられて動いているっていうように見えるわけですよ。

    そういうことに対して、自分は何がしか、起きている出来事に対して働きかけができないかなっていうのが、根のところにあるんですよ。もしかしたら詩を書くことも、そん中で、自分の戦闘モードみたいなものの中で、ひとつの手段というか、武器として詩があるみたいなことはあるんじゃないかなと思って。

    来週は、Qさんの朗読です。

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    21 分
  • カワグチタケシの「スターズ&ストライプス」を朗読する 3K Podcast: Love & Peace! pt.2
    2025/07/13

    3人のK(カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史)による3K Podcast、新しいエピソード第2回。

    政治とか社会とか、世界とかっていうのは、それを詩で表現することは、あまり自分の場合は目的にしてはないんですよ。ただ、生きてる以上、必ず影響は受ける。良い意味でも悪い意味でも。やっぱそれが、現れてしまうものなんだなって、結果的にね。そういうのはあって。それが濃く現れてる作品もあれば薄く現れてる作品もあるんだけど、ゼロってことは、まずなくて。そういうような、接点の仕方で書いてますっていう。

    朗読した作品「スターズ&ストライプス」はこちらで読むことができます。

    来週は、この話の続き。

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    19 分
  • 3K Podcast: Love & Peace! pt.1 長めのイントロダクション
    2025/07/06

    3人のK(カワグチタケシ、究極Q太郎、小森岳史)がお送りしている3K Podcast、新しいエピソードの第1回をお送りします。

    60歳になったカワグチさんをお祝いしつつ、木を切る話、身体をいたわる話など。今回は笑いのたえない、長めのイントロダクションです。

    来週は朗読するぞォ〜。

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    18 分
  • 佐藤わこの「通りにて」をカワグチタケシが朗読する Beat Generation Yeah! pt.4
    2025/06/15

    3K Podcast更新です。ウィリアム・バロウズ原作、映画「Queer」公開記念。ビート・ジェネレーション・イエー!をお送りしています。

    今回は、佐藤わこの「通りにて」をカワグチタケシが朗読しています。

    先ほどはカール・サンドバーグ、ビート以前の詩を聴いていただきましたが、ビートは現代、21世紀において、どのように継承されているのか、もしくは影響を与えているのか。それを非常に客観的で、かつビート愛のある描き方をしている詩があります。「通りにて」という作品で、1997年か98年頃に書かれたものだと思います。この詩を聴いてもらって、今日は終わりにしようと思います。

    作者の佐藤わこさんとは本当にしばらくお会いできていないのですが、いつも元気かなと思っております。この詩には、何人かのビート詩人と、その後の世代の人たち、例えばパティ・スミスや、『マンハッタン少年日記』を書いたジム・キャロルも登場します。彼もビートのフォロワーのような人物だと思います。

    それでは、聴いてください。佐藤わこで「通りにて」。

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    22 分
  • ケルアックの「路上」を小森岳史が朗読する Beat Generation Yeah! pt.3
    2025/06/08

    3K Podcast更新です。ウィリアム・バロウズ原作、映画「Queer」公開記念。ビート・ジェネレーション・イエー!をお送りしています。

    今回は、ケルアックの「路上」を小森岳史が翻訳・編集して朗読しています。

    これは第1章の一番最後の章なんですよ。それまで散々色んな所へ行ってきて、最後、金もなくなってどうしようもなくなって、家に帰ろうと思って帰るチャプターなんですけれども、そこの文章の中から、地名の入っている文章と、この印象的なゴースト、幽霊って訳されてるんですけれども、この老人ですね、放浪者の老人のところだけを抜き出して短くしたのがこれです。だから、色んな地名がいっぱい出てきて、あっち行ってこっち行ってっていうのがすごく出てるかなとは思います。

    地名って面白いんですよ。地名の出てくる詩が好きなんです。名詞が出てくるのも好きだし、地名が出てくるのが好き。

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    ※次回も日曜日の午後に更新予定です。



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    23 分
  • ギンズバーグ「ハウル(吠える)への脚注」を究極Q太郎が朗読する Beat Generation Yeah! pt.2
    2025/06/01

    3K Podcast更新です。ウィリアム・バロウズ原作、映画「Queer」公開記念。ビート・ジェネレーション・イエー!をお送りしています。

    今回は、究極Q太郎さんがアレン・ギンズバーグの詩「ハウル(吠える)への脚注」を英語と、自分での翻訳を朗読しています。

    究極: これね、アレン・ギンズバーグ『コレクテッド・ポエムズ』ってやつがあって、たくさん入ってるんですよ。なんか色々ペラペラ見てて、なんか短いやつだったら読みやすいかなとかって思ってたんですけど。

    カワグチ: 長い。

    究極: ちょうどいいぐらいの長さで、あと読むのに、これはなかなか面白いというか。あの読み応えがある作品として。この音がね、やっぱり音楽みたいじゃないですか。あとやっぱり、メッセージ性がなんかはっきりとあるっていうか。

    カワグチ: うん。

    究極: それもなんていうか、聖なる物っていうものがだから例えばペニスとか、なんかこのいかにもだから、その聖なるっていう言葉とはちょっと、かけ離れたようなイメージをこうやって取り付けてるような、いかにもビート的な詩っていう感じ。

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    ※次回も日曜日の午後に更新予定です。



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    21 分