エピソード

  • Vol.96 広島 植物で島の時間を描く
    2025/01/26
    東京出身の斉藤茉莉さんは武蔵野美術大学大学院日本画コース2年時、全国の美術大学生が夏の約1か月間、丸亀市の塩飽諸島に滞在し、島の人々と交流しながら作品制作を行う「HOTサンダルプロジェクト」に参加。 東京では人の作る社会的な時間やリズムに合わせないといけない、なんにもない時間や場所がないことにストレスを感じていたのが、島ではNOストレス!自分の体内リズムと島のリズムが合っているなーと感じたそう その「HOTサンダルプロジェクト」内のワークショップに参加した時に、卒業したはずの大学の後輩と再会。 島に住んでいると聞き、島に住むことができるんだ!という選択肢ができ、東京に帰って卒業制作を作りながら、島に帰りたいなー、住みたいなーと言っていると、「HOTサンダルプロジェクト」を立ち上げた恩師が島の方と繋いで下さり、あれよあれよと移住が決まり、卒業した翌月、2016年4月に移住。今年4月で移住10年目になります。 植物を描く斉藤さん。東京時代は、まずモチーフを探すことに時間がかかっていましたが、島だと植物を探さなくても一歩家から出たら植物だらけ!描きたいものだらけの幸せな日々。 「青木石」が採れる石の産地である広島。 地元の石材会社の方から「石に描いてみてよー」と素材をいただくことも。 また、加工する時に出た粉をいただき、岩絵具のように使って絵を描いたり。 広島での生活と自分の絵が繋がった瞬間でした。 丸亀市の特産品である丸亀うちわに思い思いの絵を描いた作品を紹介する毎年恒例のイベント「うちわに描こう絵画展」で斉藤さんが描いた「島の風景」がきっかけとなり、丸亀うちわの職人さんとコラボ作品を作ることに。 表は「つばめが見た塩飽諸島の風景」、裏は「人間が見た島の風景」 普段描いている日本画だと、なかなか購入していただくことにハードルがあるかもしれませんが、うちわという別の形になることで気軽に手に取ってもらえるように。工芸品としても素晴らしい作品なので、夏はうちわとして、それ以外の季節は壁に飾るなどして楽しんでもらえれば 斉藤さんのうちわなど島の特産品は、昨年2月にリニューアルオープンした「江の浦港待合所」で販売されています。 待合所には斉藤さんをはじめ、塩飽諸島に住む作家さん達の絵が飾られています。 また、齋藤さんはこちらの待合所のスタッフとしても活躍。 ぜひ島を訪れた際にはお立ち寄りいただき、島のこと、作品のこと、色々お話してみてくださいね ☆広島へのアクセス情報☆ 丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。 時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。 丸亀市では今年度から毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、丸亀~広島航路、本島~丸亀航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。 広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。 ぜひ、この機会に丸亀市の離島に足を運んでみてください。 3/22に市制施行20周年を迎える丸亀市。 そこで、3/20(木・春分の日)の航路運賃無料デーでは、丸亀港合同待合所にて乗船者に記念グッズを配布します。数量限定、午前の便に乗って島を訪れる方にお渡しする予定です。 広島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。 この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。 また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。 あなたの島旅のお供に。。。 <
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  • Vol.61 女木島 めきめき女木
    2024/05/26
    毎年6月、女木島では島の食材や体験を楽しむイベント「MEGIめきめき」が開催されています。2017年の初回からこのイベントに参加している「UMIYADO鬼旬」の松内千帆さんを訪ねました。 写真:「UMIYADO鬼旬」の松内日出男さん・千帆さんご夫妻   女木島海水浴場前にある「UMIYADO鬼旬」さんは日本料理の料理人 松内日出男さんが大阪から地元の女木島にUターンし、ご家族で営んでいる民宿&海の家。取材の日は漁師さんが獲れたばかりの立派なサワラを運んできたり、千帆さんが畑で収穫した大きな新玉ねぎが並んでいたり。ここは常に女木島のおいしいものが集う場所。 近年の暑さのせいで目の前の海水浴場では5月でも海遊びをする人が。海の家もオープンしており、波の音が届く軒先で1日のんびり休憩する人やソフトクリームを食べにくる方も。 そんななか今年は6月16日(日)に「MEGIめきめき」が開催決定。女木島のことをもっと知ってもらおう!という気持ちから2017年より始まったイベントで、島内を巡りながら島の魚や野菜を使った料理を食べられたり、釣り体験やお茶会、ワークショップが楽しめます。今年は漁師さんが船を出して女木島・男木島をぐるっと一周するガイドツアーも。女木島の新しい一面も見られるそうですよ。 「UMIYADO鬼旬」さんでは近くで獲れたハモと女木島のキクラゲを使った天丼や、畑のとうもろこしをその場で焼いて食べられる焼きとうもろこしを販売。魚のふれあい体験やコーヒー・紅茶を飲みつつお茶時間も楽しめます。千帆さんが大好きな台形の屋島が眺められるこの風景とともに、島時間を楽しんでみてくださいね。 ■UMIYADO鬼旬(民宿・海の家・バーベキュー) 場所/香川県高松市女木町453(女木港より徒歩5分) 営業日時/11:00~15:00 定休日/水曜 お問い合わせ・予約/087-873-0880 ■「MEGIめきめき」 開催日時/2024年6月16日(日) 会場/女木島各所 参加費/有料(体験や飲食にはチケットが必要です) チケット販売/参加店舗・参加団体・各席先生が販売中 お問い合わせ先/090-2787-4647・090-3030-3729・090-3785-7223(MEGIめきめき実行委員会) ■女木島へは雌雄島海運の「めおん」で高松港から20分! 雌雄島海運 https://meon.co.jp ※ご注意:ご紹介したイベントなどは終了している場合があります
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  • Vol.55 女木島 鬼ヶ島としてお馴染みの女木島は「桜の島」
    2024/04/14
    鬼ヶ島としてお馴染みの女木島は、春になると『桜の島』に大変身! 約3000本の桜が開花するのを毎年見守り続けている「鬼ヶ島さくらの会」元会長の川井芳清さんと島のお花見スポットを巡りました。 この時期になると山肌がピンク色に染まるのが船からも見える女木島。 昔から洞窟観光に来てくれる人のために植えられてきた桜の木。 2002年からは「女木島に桜を植える会」が発足し、10年間で約2000本の植樹が行われました。2013年には「鬼ヶ島さくらの会」へと転身。その後も島の桜を守る活動が現在も続いています。   港から岬の白灯台~日蓮上人坐像~鬼ヶ島大洞窟をつなぐ桜の並木道。 結構な斜面や山の中で育つ桜のために、草を刈り、水を運び、人海戦術で桜を守り続けてきたと川井さん。   高松よりも1週間ほど遅めにピークを迎える女木島のソメイヨシノも今年は早めに開花。 4月11日に訪れると散り始めていましたが、大島桜は見ごろ、ボタン桜は咲き始めでした。   川井さんが案内してくださった島の方にとっての花見スポットは「鬼ヶ島大洞窟」上の桜馬場と鷲ヶ峰展望台。桜越しに島や瀬戸内海を眺めながらのんびり過ごすのが女木島流。 ぜひあなたも同じ場所で春の女木島しまびよりを体験してみてくださいね。 ■女木島の観光情報は鬼ヶ島観光協会のサイトをご覧ください https://www.onigasima.jp ■女木島へは雌雄島海運の「めおん」で高松港から20分! 雌雄島海運 https://meon.co.jp
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  • Vol.54 小手島 自由に今を生きる師匠と弟子
    2024/04/07
    1年ぶりに会いに行ってきました! 師匠:岡田薫夫さんと弟子:安井敏孝さん。 お二人はユニークなアート作品を作ったり、一本の木に紅白の花を咲かせる珍しい花桃「源平桃」を植樹するなど、島を盛り上げる活動をしています。 岡田さんの生活の中心となっている畑。 種から苗づくりをして、自分で食べる野菜は何でも作るそうです。 小手島を訪れた人が必ず立ち止まって観る「道沿いのロボットアート」 これを作ったのは、安井さんなんです! 所ジョージさんの「世田谷ベース」をイメージして作っているという安井さんの「小手島ベース(仮)」 様々な工具がズラ―っと並びます。 工具に興味のなかった私も見始めると、これは何に使うの?どうやって使うの?と気になってきます。 アート作りは卒業かな。。。と語る安井さんが新たに始めたこととは。 (写真は昨年の源平桃) お二人が管理している「源平桃」が、今まさに見頃を迎えているそうです。(4月上旬) ゆったりとした時間が流れる島でのお花見、いかがでしょうか? 小手島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。 ☆小手島へのアクセス情報☆ 丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。広島経由で約40分から90分。 時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。 この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。 また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。 あなたの島旅のお供に。。。
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  • Vol.53 瀬戸内海歴史民俗資料館
    2024/03/31
    この日のゲストは五色台の中腹にある「瀬戸内海歴史民俗資料館」元館長の田井静明さん。 1年間の有人島での取材を振り返りながら、専門家として調査を進めて来られた田井さんの思う『島の文化の魅力』や『これからの島文化』についてお聞きしました。   個性的な石積みの建物が特徴の「瀬戸内海歴史民俗資料館」は、2023年11月に開館50周年を迎えました。館内には瀬戸内の島を含むくらしや産業の資料が多く展示されています。学芸員のみなさんも積極的に島へ調査に出られ、お祭り・行事を中心に消えつつある民族文化を記録されています。 3月にサンポート高松で開催された「せとうち島フェスタ」では過去の有人島調査についてのパネル展示が。中でも衝撃的だったのは、島の人口推移。ほとんどの島でかなりの人口減となっています。 昔の行事・風習が受け継がれにくくなっていますが、新しい人たちによる新しい行事ができている島も。それも含めて島の民族文化であり、暮らしであると田井さん。移住者と島民がうまく化学変化を起こして新たなものを生み出していく今後に期待したいという気持ちがあるそう。 むしろ島の方が新しい文化を持ち合わせていることも。来年は取材を進めている粟島の外国航路の船員さんの持ち帰ったお土産を展示する企画展も企画されています。『ちょっと中に入ると自分たちが知らない広がりがある。知れば知るほど深い。それが島の文化の魅力!』とおっしゃる田井さんの言葉が印象的でした。 瀬戸内海国立公園指定90周年記念の今年、田井さんがおすすめするのは『国立公園の展望地から見る瀬戸内の多島美』。昭和10年前後は、景勝地としての役割以外に健康増進のためのスポットとされており、国立公園内展望地へのハイキングが推奨されていたそう。今年は香川県内にある展望地までハイキングして、その上からの多島美を楽しんでみてくださいね。「瀬戸内海歴史民俗資料館」の屋上もおすすめの展望地です。 ■瀬戸内海歴史民俗資料館 場所/高松市亀水町1412-2(五色台山上) 開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日/月曜(月曜が休日の場合は翌日火曜が休館) 観覧料/無料 アクセス/JR高松駅から車で約25分 お問い合わせ先/087-881-4707 公式サイト https://www.pref.kagawa.lg.jp/kmuseum/setorekishi/index.html
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  • Vol.52 小豆島町・小豆島 春、卒業遍路
    2024/03/24
    小豆島には、八十八ヶ所霊場があります。 お四国とはまた違う風習があり、毎年の様に小豆島を巡礼するお遍路さんが多く、島の日常にお遍路文化が根付いています。とは言え・・・島に住む皆さんは??となりますと、意外に機会は多くはないようです。 小豆島をぐるりと巡る遍路道は山あり谷あり海辺あり!素晴らしい島の景色との出会いは特別な体験なると言います。 子供たちに「この素晴らしい体験をしてほしい!」「ふるさとである小豆島のをより一層知ってほしい!」との思いからスタートしたのが 『卒業遍路』 学校卒業で島外に出る前に、人生の節目に、と企画され、今年令和6年は、3月18日に行われました。 発起人の小豆島霊場第8番札所常光寺・副住職の大林慈空さんにお話し伺いました。
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  • Vol.51 粟島 惜しまれつつ…ピリオド。いせや海上タクシー
    2024/03/17
    三豊市粟島は、詫間町の須田港から定期船で15分の島。 午前6時代から午後7時代まで往復8便運航されていて島民は勿論、観光などで来島する人たちが利用する定期航路ですが、都合によって、または急用時などに、頼りになるのが『海上タクシー』です。 粟島港の目の前で民宿を営む山北光夫さんは、合わせて営業する「いせや海上タクシー」で島民の生活をサポートしてきました。 急患を乗せ、粟島から須田港へ急ぐ・・・、そこでは救急車が待っていて病院に搬送してくれる。。。28年に及ぶ海上タクシーの運行の中で約300件の急患に対応してきました。 現在は、粟島診療所で診察を担当するお医者さんの通勤もサポートしています。 無くてはならない存在として、粟島の皆さんから信頼を寄せられてきた「いせや海上タクシー」ですが、山北さんご自身の年齢や、複雑になった運営上の決まり事への対応の難しさもあり、令和6年3月末をもって、営業にピリオドを打つことになりました。 取材時など、幾度となくお世話になった「いせやさん」の海上タクシー、山北光夫さんにお話し伺いました。
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  • Vol.50 土庄町・豊島 豊島で25年間いちごを栽培し続けるいちご農家「多田農園」
    2024/03/10
    豊島で25年間いちごを栽培し続けるいちご農家「多田農園」の多田初さんにお話をおききしました。実は関東で生まれ育ったという多田さん。小学校の時に喘息の療養のために訪れた豊島での日々を思い出し、子育てをきっかけに移住。シェフの経験を活かし、家浦港ちかくの「いちご家」さんでいちごスイーツ専門のカフェ「いちご家」もされています。   1600m2の大きなハウスで育てられている品種はすべて「女峰」。酸味が強め・実がしっかりとした品種ですが、多田さんの作る「女峰」はとっても甘くてジューシー! いちご狩りで食べるような美味しいいちごを目指して日々研究し、洗わずにそのまま食べられるよう農薬を使わずに栽培されています。 農業の島とも言われる豊島でのいちご栽培の歴史はまだ浅く、始まったのは25年前。きっかけは産業廃棄物問題による風評被害からの復興でした。香川ならではのらくちん栽培方式と女峰の苗を手に、多田さんをはじめとする4軒の農家さんが立ち上がり、現在では5軒のいちご農家さんが栽培を続けています。港では豊島に帰省した人や瀬戸芸に来た人の手に豊島いちごの箱が見られることも。立ち上げ当初に目指した「豊島の産品になれたら」という願いが形になりつつあります。 多田さん直営の「いちご家」でもいちごを買うことができますので、ぜひ豊島に行った際には立ち寄ってみてくださいね。自家製のイチゴソースやジャムを使ったソフトクリームもおいしいですよ~! ■いちご家(多田農園) 場所/香川県小豆郡土庄町豊島家浦2133-2 営業時間/平日12:00-17:00・土日祝11:00-17:00定休日/火曜日 ※臨時休業あり アクセス/豊島家浦港から徒歩5分 公式Instagram https://www.instagram.com/teshima_ichigoya/ ■豊島の情報はこちら! 豊島フェリー https://www.t-ferry.com 土庄町ホームページ(豊島のページ) https://www.town.tonosho.kagawa.jp/kanko/about_teshima/1077.html 小豆島観光協会 https://shodoshima.or.jp
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