エピソード

  • 武ちゃんと昔話 著者:小川 未明 読み手:田中 淑恵 時間:8分4秒
    2026/02/09

    武ちゃんと昔話

    著者:小川 未明 読み手:田中 淑恵 時間:8分4秒

     この夏休みに、武ちゃんが、叔父さんの村へいったときのことであります。

     ある日、村はずれまで散歩すると、そこに大きな屋敷があって、お城かなどのように、土塀がめぐらしてありました。そして、雨風にさらされて古くなった門が、しめきったままになって、内には、人が住んでいるとは思われませんでした。

    「どうしたんだろうか。」と、武ちゃんは、不思議に思いました。門のすきまからのぞくと、家のほかに土蔵もあったけれど、ところどころ壁板がはずれて、修繕するでもなく、竹林の下には、枯れ葉がうずたかくなって、掃くものもないとみえました。あたりは、しんとして、ただすずめの鳴き声が、きこえるばかりです。

    「この家の人は、どこへいったんだろう?」

     武ちゃんは、家へ帰ると、さっそくそのことを叔父さんにたずねたのであります・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    8 分
  • 小説の面白さ 著者:太宰 治 読み手:なべさん 時間:4分27秒
    2026/02/08

    小説の面白さ

    著者:太宰 治 読み手:なべさん 時間:4分27秒

     小説と云うものは、本来、女子供の読むもので、いわゆる利口な大人が目の色を変えて読み、しかもその読後感を卓を叩いて論じ合うと云うような性質のものではないのであります。小説を読んで、襟を正しただの、頭を下げただのと云っている人は、それが冗談ならばまた面白い話柄でもありましょうが、事実そのような振舞いを致したならば、それは狂人の仕草と申さなければなりますまい。たとえば家庭に於いても女房が小説を読み、亭主が仕事に出掛ける前に鏡に向ってネクタイを結びながら、この頃どんな小説が面白いんだいと聞き、女房答えて、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」が面白かったわ・・・



    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    4 分
  • サルト サムライ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分1秒
    2026/02/07

    サルト サムライ

    著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分1秒

     五ニンノ サムライガ タビヲ シテ アル ヒ ヤマミチヲ トホリカヽルト、木ノ 下ニ 一ピキノ サルガ ヰマシタ。

    「アノ サルヲ キラウ。」

    「サウダ、ワタシガ キル。ワタシハ モウ 一ツキアマリ カタナヲ ヌカナイノデ、ウデガ ムヅムヅスル。」

    「イヤ、ワタシガ キル。ワタシノ カタナハ ヨク キレル。」

    「ダメダ ダメダ、キミラノ ウデデハ サルヲ トリニガシテ シマフ。ワシガ キル。」・・・



    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    3 分
  • 心は大空を泳ぐ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:7分26秒
    2026/02/06

    心は大空を泳ぐ

    著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:7分26秒

     いまごろ、みんなは、たのしく話をしながら、先生につれられて、知らない道を歩いているだろうと思うと、勇吉は自分から進んで、いきたくないと、こんどの遠足にくわわらなかったことが、なんとなく残念なような気がしました。

     しかし、家のようすがわかっているので、このうえ、父や母に、心配をかけたくなかったのでした。

    「おまえがいきたいなら、お父さんは、なんとでもして、つごうをつけてやるから。」と、父はいいました。けれど、彼は、頭を強く横(よこ)にふりました。

     そのとき、これを見た母は、なんと感じたか、目に涙をためていました・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    7 分
  • 女の学校 著者:宮本 百合子 読み手:宮崎 文子 時間:11分2秒
    2026/02/05

    女の学校

    著者:宮本 百合子 読み手:宮崎 文子 時間:11分2秒

     女学校しか出ていない日本の女性に、「学生生活」の思い出というようなものがあるだろうか。女学校というところは、中学校とさえもちがって、いかにも只少女時代という大ざっぱな思い出の中にくり入れられてしまうような気がする。卒業してからの生活も、私たちの時代の娘たちはみんな夫々親の選択による結婚で、すっかり事情がちがってしまうから、友情さえも永くもち越される場合が少いように思える。まして、同級生の中で、いくらか違った生きかたをしたものは、まるで別ものになって、たとえば私は、自分の卒業した女学校の会友名簿からは除名になるという名誉をになっているらしい。らしい、というのは、はっきりそういう通知さえよこさないから・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    11 分
  • 茄子畑 著者:片山 廣子 読み手:齋藤 こまり 時間:6分30秒
    2026/02/04

    茄子畑

    著者:片山 廣子 読み手:齋藤 こまり 時間:6分30秒

     はがきを出さうと思つて、畑道を通つて駅前のポストの方に歩いて行つた。まだこの辺は家が二三軒建つただけで以前のままの畑である。夕日が真紅く空をそめて、高井戸駅の方から上り電車が走つてくる音がする。いつも通るうら道なのだが、今日はどうしたはづみか五年前のある夕方を思ひ出してしまつた。

     昭和二十一年ごろの初秋であつたらうか、茄子の畑の出来事である。まだ今のやうに物資が出そろはず、たべることのためにみんなが苦労してゐる時で、疎開先から帰つて来た人たちは殊にひどいやうであつた。その夕方ちやうどこの畑を通りかかると、・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    7 分
  • 期待と切望 著者:宮本 百合子 読み手:福井 一恵 時間:4分59秒
    2026/02/03

    期待と切望

    著者:宮本 百合子 読み手:福井 一恵 時間:4分59秒

     音楽に対しては全く素人であって、しかも音楽についてはある興味をもっているものの一人として、私は日本の将来の音楽的発達について少なからず希望を抱い ております。音楽上の創造力も技術も、これから十五年の後はおどろくべき進歩があるでしょう。然し、この期待の一面には、今日の音楽のおかれている複雑な 社会の事情や音楽界の伝統習慣が、既に十分その困難性や多難性をも示し語っているように見えます。

     作曲家達が逢着している所謂日本的なものの再発見の問題には、進歩的な文学者がそれにぶつかって最も健全な人間的芸術的解決を見出そうと努力していると同じ努力が要求されている・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    5 分
  • ならずもの 著者:グリム/矢崎 源九郎 訳 読み手:水野 久美子 時間:9分23秒
    2026/02/02

    ならずもの

    著者:グリム/矢崎 源九郎 訳 読み手:水野 久美子 時間:9分23秒

     オンドリがメンドリにいいました。

    「もうクルミがうれる時期になったよ。どうだい、いっしょに山へいって、思いきり食べてこようじゃないか。まごまごしていると、リスのやつにみんなもっていかれちまうからね。」

    「けっこうね。」

    と、メンドリがこたえました。

    「いきましょうよ。ふたりでたのしんできましょうね。」

     そこで、ふたりはいっしょに山へでかけました。とてもいいお天気でしたので、ふたりは夕がたまで山にいました。

     ところがですよ、ふたりがあんまり腹いっぱい食べすぎたせいか、それとも、高慢ちきになってしまったためか、そのへんのところはよくわかりませんけど、とにかく、ふたりとも歩いてかえるのがいやになってしまったのです・・・



    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

    https://aozoraroudoku.jp


    【青空朗読ご支援のお願い】

    ★企業および団体の皆様へ

    青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。

    CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。


    ★個人の皆様へ

    ご寄付のお願い

    継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。


    ★振込先

    三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872

    口座名義:一般社団法人 青空朗読


    こちらからもご寄付いただけます。

    https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku

    続きを読む 一部表示
    9 分