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青空朗読

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著者: 一般社団法人 青空朗読
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このコンテンツについて

インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。一般社団法人 青空朗読 アート 文学史・文学批評
エピソード
  • ムジナモ発見物語り 著者:牧野 富太郎 読み手:福井 一恵 時間:9分26秒
    2025/10/09

    ムジナモ発見物語り

    著者:牧野 富太郎 読み手:福井 一恵 時間:9分26秒

     じつとしていて静かに往時を追懐してみると、次から次に、あの事この事と、いろいろ過去の事件が思い出される、何を言え九十余年の長い歳月のことであれば、そうあるべきである筈なのである。

     しかし、ふつうのありふれた事柄は、たとえ実践してきた自身のみには、多少の趣きはあるとしても、他人には別にさほどの興味も与えまいから、そこで私はその思い出すものが、広く中外の学界に対して、いささか反響のあつたことについて回顧し、少しくその思い出を書いて見ようと思う。それは、時々思い出しては忘れもしないムジナモなる世界的珍奇な水草を、わが日本で最初に私が発見した物語りである・・・

    【青空朗読】とは

    青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。


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    #朗読 #青空文庫 #青空朗読 #アナウンサー

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    9 分
  • 「の」の字の世界 著者:佐藤 春夫 読み手:池戸 美香 時間:4分44秒
    2025/10/08

    「の」の字の世界

    著者:佐藤 春夫 読み手:池戸 美香 時間:4分44秒

     うたちゃんは、三人兄弟の末で、来年からは幼稚園へ行こうというのですが、早くから、自分ではお姉ちゃん気どりで「えいちゃん」「えいちゃん」と、自分をよんでいます。「えいちゃん」とは、ねえちゃんのかたことなのです。

     うたちゃんは、「えいちゃん」だけに、二つ上のなき虫の兄がなくと、すぐ手ぬぐいを持って行って、なみだをふいてやったり、頭をさすったり、まことによく気のつく、りこうな子なのです。それだのに、どうしても字をおぼえません。なき虫の兄さんの方は、うたちゃんの年ごろには、だれも少しも教えないのに、野球かるたで、平がなはすっかり読み書きをおぼえ、それからは、すもうの名まえといっしょに、その本字までたくさんおぼえていたものです。兄弟でも、これほどちがうものか・・・

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    5 分
  • ある男の死 著者:岡本 かの子 読み手:西村 文江 時間:4分28秒
    2025/10/07

    ある男の死

    著者:岡本 かの子 読み手:西村 文江 時間:4分28秒

     A! 女学校では、当時有名な話でありました。それは

    『二時間目事件。』

     といふのでした。

     新学期がはじまつてから二ヶ月程後のある日、朝から二時間目の歴史の時間に起つたこと。と書きたてるほど大げさなことでもないのに、それをそれほど有名にしたのは、まつたく、その男の――つまり、その歴史の時間での先生である溝口文学士の性格によるのでした。

     やんちや盛りの、何かことあれかしと、いつも何事かまちかまへて居るやうな女学生の――それがまして、四年生頃の十六七を揃へて何処かにヱロチシズムなおもくるしさを交へながらのやんちやは、どうもたまらなく或る、不快と快感をごつちやに、若い男の先生などに与へると見えまして、その溝口先生も四月の新学期に始めて、その教室に現はれた時から、何となくおびえてでも居るやうに常に度の強い眼鏡の奥の眼ぶちを赤くふるはして居るやうに見えて居ました・・・


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