• 株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20250423

  • 2025/04/22
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株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20250423

  • サマリー

  • 関連リンク AIエージェントのおかげでdbt開発の大部分を自動化した話 この記事は、データ分析基盤で使われる「dbt」というツールを使ったデータモデル開発において、AIエージェントを活用して多くの定型作業を自動化した事例を紹介しています。 データを使って分析やレポートを作る際、元データを使いやすい形に加工する作業が必要です。dbtは、この加工(データモデル開発)を効率的に行うための人気ツールですが、開発するデータモデルが増えると、「ファイルの置き場所や名前のルールを守る」「データのチェック(テスト)を書く」「どんなデータか説明するドキュメントを更新する」「分析ツールで使いやすくするための設定(メタデータ定義)をする」といった、定型的な作業がたくさん発生し、開発者の負担になってしまいます。もっとSQLを書くことや分析そのものといった、頭を使う本質的な作業に集中したい、というのがエンジニアの本音です。 この課題を解決するために、筆者らは「Cursor Editor」というAI搭載の開発エディタの「Agent機能」と「Project Rules」を活用しました。 Cursor EditorのAgent機能は、指示を与えるとAIがタスクをステップごとに実行してくれる機能です。Project Rulesは、プロジェクト特有の開発ルール(命名規則、コーディング規約、標準手順など)をAIに教え込むための設定です。 dbtモデル開発には通常、SQLを書く以外にも、ファイルのテンプレート作成、ローカルでの実行確認、メタデータやテストの更新、ドキュメント作成、プルリクエスト作成など、複数のステップがあります。 これらのステップをAIエージェントに任せるために、開発チームはProject Rulesを丁寧に整備しました。具体的には、以下のようなルールを定義しました。 命名規則: BigQueryのテーブルとdbtモデル名の対応関係や、データが加工される段階(層)ごとの名前の付け方。コーディング規約: SQLの書き方や、他のデータモデルを参照する際のルール。開発手順: dbtモデルの加工段階(層)ごとに、ステップ1からステップnまで何をどのように進めるかを細かく定義。使用するコマンドや、エラー発生時の対応方法まで含めました。 Project Rulesを整備し、AIにプロジェクト固有のルールをしっかり教え込んだ結果、AIエージェントはプロジェクトのやり方に沿って正確にタスクを実行できるようになりました。SQLを人間が準備すれば、それ以降の多くの定型作業(テンプレート作成、実行確認、メタデータ・テスト・ドキュメント更新、プルリクエスト作成)をAIが自動で行ってくれるようになり、ほぼ人間が最終確認するだけでGitHubにプルリクエストが作成されるレベルに達したとのことです。 もちろん、AIに任せる上で工夫も必要です。例えば、複雑なタスクは最初にAIに計画だけ立てさせる、AIに必要なルール情報を明示的に伝える、そして絶対に守りたいルールは昔ながらの自動チェックツール(静的解析、自動テスト)で間違いがないか確認する、といった「AIのための安全策(ガードレール)」を設けることが重要だと感じているそうです。 この取り組みにより、開発者はSQLの設計・実装といったクリエイティブな作業に集中できるようになり、社内からは開発効率が向上したという声があがっています。データモデル開発量も増加したという定量的な成果も出ています。 まとめとして、AIエージェントはまだ完璧ではありませんが、プロジェクト固有のルール(Project Rules)を整備し、継続的に改善していくことで、開発プロセスを大幅に自動化し、生産性を向上させることが可能です。AIにどこまで任せるか、人間とAIのより良い役割分担を考えていくことが今後の課題であり楽しみでもある、と筆者は述べています。 引用元: https://zenn.dev/ubie_dev/articles/d97c5ece4660bd 営業AIエージェント「アポドリ」のつくりかた この記事は、営業AIエージェント「アポドリ」を開発する過程で得られた経験や学びを共有するSpeaker Deckの資料に基づいています。新人エンジニアの皆さんにも、AIエージェント開発の現実や考え方を理解してもらうことを目指します。 「アポドリ」は、人の代わりに...
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あらすじ・解説

関連リンク AIエージェントのおかげでdbt開発の大部分を自動化した話 この記事は、データ分析基盤で使われる「dbt」というツールを使ったデータモデル開発において、AIエージェントを活用して多くの定型作業を自動化した事例を紹介しています。 データを使って分析やレポートを作る際、元データを使いやすい形に加工する作業が必要です。dbtは、この加工(データモデル開発)を効率的に行うための人気ツールですが、開発するデータモデルが増えると、「ファイルの置き場所や名前のルールを守る」「データのチェック(テスト)を書く」「どんなデータか説明するドキュメントを更新する」「分析ツールで使いやすくするための設定(メタデータ定義)をする」といった、定型的な作業がたくさん発生し、開発者の負担になってしまいます。もっとSQLを書くことや分析そのものといった、頭を使う本質的な作業に集中したい、というのがエンジニアの本音です。 この課題を解決するために、筆者らは「Cursor Editor」というAI搭載の開発エディタの「Agent機能」と「Project Rules」を活用しました。 Cursor EditorのAgent機能は、指示を与えるとAIがタスクをステップごとに実行してくれる機能です。Project Rulesは、プロジェクト特有の開発ルール(命名規則、コーディング規約、標準手順など)をAIに教え込むための設定です。 dbtモデル開発には通常、SQLを書く以外にも、ファイルのテンプレート作成、ローカルでの実行確認、メタデータやテストの更新、ドキュメント作成、プルリクエスト作成など、複数のステップがあります。 これらのステップをAIエージェントに任せるために、開発チームはProject Rulesを丁寧に整備しました。具体的には、以下のようなルールを定義しました。 命名規則: BigQueryのテーブルとdbtモデル名の対応関係や、データが加工される段階(層)ごとの名前の付け方。コーディング規約: SQLの書き方や、他のデータモデルを参照する際のルール。開発手順: dbtモデルの加工段階(層)ごとに、ステップ1からステップnまで何をどのように進めるかを細かく定義。使用するコマンドや、エラー発生時の対応方法まで含めました。 Project Rulesを整備し、AIにプロジェクト固有のルールをしっかり教え込んだ結果、AIエージェントはプロジェクトのやり方に沿って正確にタスクを実行できるようになりました。SQLを人間が準備すれば、それ以降の多くの定型作業(テンプレート作成、実行確認、メタデータ・テスト・ドキュメント更新、プルリクエスト作成)をAIが自動で行ってくれるようになり、ほぼ人間が最終確認するだけでGitHubにプルリクエストが作成されるレベルに達したとのことです。 もちろん、AIに任せる上で工夫も必要です。例えば、複雑なタスクは最初にAIに計画だけ立てさせる、AIに必要なルール情報を明示的に伝える、そして絶対に守りたいルールは昔ながらの自動チェックツール(静的解析、自動テスト)で間違いがないか確認する、といった「AIのための安全策(ガードレール)」を設けることが重要だと感じているそうです。 この取り組みにより、開発者はSQLの設計・実装といったクリエイティブな作業に集中できるようになり、社内からは開発効率が向上したという声があがっています。データモデル開発量も増加したという定量的な成果も出ています。 まとめとして、AIエージェントはまだ完璧ではありませんが、プロジェクト固有のルール(Project Rules)を整備し、継続的に改善していくことで、開発プロセスを大幅に自動化し、生産性を向上させることが可能です。AIにどこまで任せるか、人間とAIのより良い役割分担を考えていくことが今後の課題であり楽しみでもある、と筆者は述べています。 引用元: https://zenn.dev/ubie_dev/articles/d97c5ece4660bd 営業AIエージェント「アポドリ」のつくりかた この記事は、営業AIエージェント「アポドリ」を開発する過程で得られた経験や学びを共有するSpeaker Deckの資料に基づいています。新人エンジニアの皆さんにも、AIエージェント開発の現実や考え方を理解してもらうことを目指します。 「アポドリ」は、人の代わりに...

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