『昭和の音旅 #93 奄美のシマ唄「節田まんかい節」』のカバーアート

昭和の音旅 #93 奄美のシマ唄「節田まんかい節」

昭和の音旅 #93 奄美のシマ唄「節田まんかい節」

無料で聴く

ポッドキャストの詳細を見る

このコンテンツについて

音で楽しむ、ふるさとの風景…鹿児島県内に伝わるお祭りや民謡など懐かしい音を季節ごとに紹介します。


MBCラジオは1953年(昭和28年)に開局しました。MBC資料センターには、開局当時からの貴重なラジオの音源が多数保存されています。なかでも、昭和30年代~50年代の鹿児島県内各地のお祭りや民謡などの貴重な音源が大量に残されています。

市町村合併により地名が変わる中、過疎化・少子化で消滅の危機にあるお祭りや、唄い手継承の危機にある民謡なども多くあると思われます。鹿児島に古くから伝わる習俗を保存した当時のラジオの音源は、まさに文化遺産ともいえる貴重なものです。 これらを発掘してデジタルアーカイブ化するとともに、再び電波に乗せることにより、脈々と繋いできた鹿児島の文化の継承に努めてまいります。

当時を知る人々を郷愁に誘い、若い世代には古き良きふるさとの文化と出会う機会になることを願います。


昭和30年の音源から、奄美のシマ唄「節田まんかい節」をお届けします。


「節田まんかい」は奄美市笠利町の節田集落に伝わる伝統行事で、旧正月に行われています。かつては、笠利町東海岸の複数の集落で伝承されていたといわれますが、現在では節田集落でのみ行われています。

「まんかい」とは福や人を招くという意味。娯楽の少ない昔は、貴重な男女の出会いの場でもあったといいます。男女が向き合って一列に並んで座り、招くような手振りをしながら、唄の掛け合いを続けていきます。伴奏として奄美の三線とチヂンと呼ばれる太鼓も加わります。


奄美のシマ唄・唄遊びの核というべき掛け合い(唄問答)を昔のままの形で現代に伝える貴重なもので、2008年(平成20年)4月22日に鹿児島県指定文化財(無形民俗文化財)に指定されています。

まだレビューはありません