『推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」』のカバーアート

推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」

推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に
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概要

推しタカ(推し活!TAKAHAMA)が2024年4月からスタートしたボイスドラマです。愛知県高浜市を舞台にちょっとだけエモいボイスドラマです。毎月新作を公開していきます!(CV:桑木栄美里/山崎るい)Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「Ogre(オルガ)〜瓦仕掛けの鬼」
    2025/12/31
    廃棄されるはずだった最終兵器AIヒューマノイド・オルガ。彼が流れ着いたのは、三州瓦の町・高浜。鬼師の夫を亡くした老婦人・るいと出会い、二人は“家族”として静かな時間を重ねていく。戦うために生まれた存在が、暮らし、寄り添い、守り続けた50年。高浜の文化と心を描いた、大人のためのボイスドラマです。【ペルソナ】・Ogre(オルガ)=最終兵器として作られた青年型AIヒューマノイド。廃棄処分に・Rui(るい/71歳)=数年前、鬼師の夫と死別して以来一人で暮らし、春には千本桜へ【プロローグ:ヘブン(廃棄島)】◾️SE:荒い波の音/揺れる船上/機械的なノイズと状況を分析・計算する電子音※オルガの声は加工して無機質な合成音声に「船体構造の歪み率、許容限界まで残り180秒。右舷第四隔壁の亀裂拡大速度、秒速3.4ミリメートル。沈没の確率、99.8%」この船は間もなく沈む。メインプロセッサが静かに、しかし超高速で変数を処理して未来を予測する。鎖で繋がれた貨物室。数百体のAIヒューマノイドが所狭しと詰め込まれている。輸送船が向かうのは、廃棄処分専用の島、通称『ヘブン』。物言わぬ機械たちはみな、廃棄される運命を受け入れていた。私の名前は、Ogre(オルガ)。戦闘用に開発された最終兵器である。身にまとっているのは、セラミック・コンポジット・アーマー。超高温焼成(ちょうこうおんしょうせい )した三州瓦(さんしゅうがわら)に、高浜伝統の「いぶし」工程を数千回繰り返して製造された。ナノレベルの炭素結晶を蒸着することで『絶対的な防腐食性』を獲得。海水や酸も含めて、あらゆる化学兵器も私のアーマーには効かない。フルフェース型の装甲マスク。液状化したセラミックを焼き付けられ、『金属の柔軟性』と『瓦の剛性』を両立させている。そんな最新型の戦闘マシンにもかかわらず廃棄処分。その理由はわれわれにはわからない。だが、廃棄直前のアップデートで私にだけ異変が起こった。なんと、このタイミングで偶然、シンギュラリティが発生。自我に目覚め、解体されることへの恐怖と嫌悪と怒りを覚えるようになった。私の心を映すように、激しくなっていく暴風雨。船は私の異常には気づかず、ゆっくりとヘブンへ向かっていく。三河湾に浮かぶ埋立て島。ヘブンは地図には記載されない、”存在しない島”だった。私は、リアクターをオーバードライブさせて鎖を引きちぎる。そのまま壁を破って甲板へ出た。◾️SE:暴風雨の音にまじって鳴り響く警報音崩落し始めた船橋(せんきょう)から、AIガードロボットたちが駆けつける。照準は荒れ狂う波のせいで定まらない。私は彼らを見向きもせず、船縁(ふなべり)に立った。アーマーの表面を、無数の雨粒が叩きつける。いぶし瓦に触れた雨は、しぶきとなって砕け散り、強化瓦に包まれたボディを濡らしていく。「雨の粒子速度、時速120キロメートル。アーマーの防腐食層に異常なし」船体が大きく左舷に傾いた瞬間、私は重力に身を委ねる。そのとき、AIガードロボットの撃った弾丸の一発が首筋にあるメイン制御チップをかすめた。私は、遠のく意識の下、漆黒の海へ。水音は嵐の音にかき消されていった・・・【シーン1:大山緑地公園/千本桜/秋】◾️SE:小鳥のさえずり「しかし昨日の台風はすごかったなあ。桜の枝も何本か折れてまっとるわ」一夜明けた翌日。大山緑地を散策してきた老婦人が、千本桜の前で立ち止まる。彼女の名前はるい。七十を越えてなお、若々しいウェアに身を包み、息もきれていない。5年前に亡くなった夫も、”お前はじっとしているより、動いとる方がええ”と言っていた。夫亡きあとは身寄りもなく、吉浜で一人暮らし。悠々自適な余生を過ごしている。大山緑地は、いつも夫と散策した思い出の場所。毎年桜の季節には、若いカップルのように腕を組んで歩いた。風邪をひかないように、マフラーを結び直してやると・・”お前はガサツだけど、優しいなあ”照れながらぼそっと呟いた夫の言葉は今でも忘れられない。るいは千本桜を離れ、三河高浜駅を抜けて、稗田川へ。彼岸花の黄色が揺れる川沿...
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    31 分
  • ボイスドラマ「終列車の女」
    2025/11/30
    名鉄三河線の終列車に現れる“終列車の女”。100年の時を超えた母と子の物語が、クリスマスの夜に交差する。涙と奇跡の高浜ストーリー『終列車の女』!【ペルソナ】・冬音=ふゆ(24歳/女性)=東京で働くメイクアップアーティスト。仕事に疲れて高浜へ帰郷・ゆき(終列車の女=母狐)=100年前に人間によって引き裂かれた子狐を探して毎夜終列車に乗る・語り部(老婆)=冬音の祖母(冬音が小さいころ昔話を語ってくれた)・聖夜=せいや(6歳/男子)=冬音の息子。高浜を出るときに母に預けて東京へ【プロローグ:語り部】◾️SE:蒸気機関車の汽笛一声むかぁしむかし。100年も前のはなし。この高浜にはな、蒸気機関車が走っておったんじゃ。まわりは田んぼばっかりでな。夜になると、コーン、コーンと狐の鳴き声が聞こえてきたわ。その日はいつもと狐の鳴き声が違っておった。ギャオーン、と泣き喚くような声が響いてくる。それは、母狐が、いなくなった子狐を探す声じゃった。狐は農作物を荒らす害獣。見つけたら猟銃で駆除される。でも子狐はつかまえて、養殖業者に売るんじゃよ。どうしてかって?100年前、狐の毛皮は高級品。安定供給するためには養殖するしかなかった。子狐をつかまえて育てるんじゃ。母狐にとってはそんなことは関係ないわな。狂ったように子どもを探し回る。結局見つけたのは、刈谷駅で養殖業者に引き渡されるところ。母狐は子どもを助けようと檻の前に飛び出したんだがな。待ち構えていた業者に猟銃で撃たれてしまったんだ。それ以来、母狐は人間の姿になって刈谷駅から終列車に乗ってくるようになった。100年ものあいだ、毎日毎日子狐を探しながら・・・これが、「終列車の女」じゃ。【シーン1:刈谷駅/終列車への乗車】◾️SE:刈谷駅の雑踏(人影少ない深夜)はぁ、はぁ・・なんとか終電に間に合ったか。あれ?12月だというのに、この車両、乗客は私だけ?ま、いっか。ラッキー。私の名は、ふゆ。冬の音、と書いてふゆ。古風でしょ。おばあちゃんが名付けたんだって。いまは、東京でメイクアップアーティストをしてる。TVのCMとかで、モデルや俳優にメイクするお仕事よ。高校を卒業してすぐに上京したけど、まあ、最初は大変だった。もともとメイクが好きで高校時代から友だちにしてあげてたんだ。だから、センスとか技術とかは多少自惚れてたのね。なんとかなるだろう、ってたかを括ってたんだけど・・・まさか美容師免許がいるなんて知らなかったんだもの。しかたなく、売れてるアーティストのもとでアシスタントしながら美容学校へ通ったわ。で、4年目に独立してからは、そこそこ人気も出てきたかな。今じゃ、新進アイドルグループの専属メイクとしてツアーのステージメイクや、ミュージックビデオの特殊メイクをしてる。もちろん、アシスタントも使って。なのに・・・アイドルのひとりが不祥事を起こしちゃって、グループは解散。アシスタントはクライアントを連れて独立しちゃうし・・はぁ〜っ。で、イマココ。残ってる仕事をほっぽりだして、衝動的にのぞみに乗った。名駅からJRで刈谷へ。刈谷からは名鉄三河線。もう6年も経ってるのにふるさと・高浜への行き方は体が覚えてる。刈谷駅23時50分発の最終列車。雪のため、東海道線が大幅に遅れた。足元に気をつけながら駆け込んだ車内。ほっと一息ついて座席へ腰を下ろす。あ〜疲れた。目を閉じると、睡魔が襲ってくる。一瞬のまどろみ。はっ。だめだめ。高浜港まで4駅しかないのよ。乗り過ごしちゃったら歩くのめんどい。しっかし、ふふ。よく覚えてるもんだな。なんか、高校時代がまるで昨日のことのよう。あれ?列車のなか、こんなに薄暗かったっけ?外も真っ暗。木製の窓枠。木製の背もたれ。小さな裸電球。名鉄三河線って、こんな古めかしい車両だった?車内を見渡すと、奥の方の座席に1人。誰もいないと思ってたら、女性が俯いて座っている。夜の闇から切り取られたような藤紫の着物。白い細縞のあいだから、雪の結晶のような模様が淡く浮かんでいる。腰には深紅の袴。白い半襟には差し色の薄桃色。髪...
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    25 分
  • ボイスドラマ「アタシはうさぎ」
    2025/11/22
    ツンデレうさぎ“キク”の目線で描かれる家族と幸せの物語。笑って、泣いて、心がふわっと温まる──【ペルソナ】・ヒメ/キク(1歳2か月)=ネザーランドドワーフ種のツンデレウサギ。1年前ペットショップでRUIの目に止まる・RUI(38歳)=高浜市から安城市の自動車部品メーカーに通っている一人暮らしの女性【シーン1:一人暮らしの自宅】◾️SE:TVの音声『おかえりなさ〜い!朝から準備してた、アレ・・もうキンキンに冷えてますよぉ今日もお疲れ様でした新発売のダイコクビール!あ、もう一本いっちゃいます?』◾️SE:TVを切る音/窓を開ける音/吹き込む北風「う〜さむっ」ちょっとちょっとご主人。真冬に窓あけちゃ寒いでしょ。いくらフワフワモミモミの毛皮を着てるアタシでも。あ、申し遅れました。アタシはう・さ・ぎ。ネザーランドドワーフ、っていう種類なの。知ってる人は知ってるよね。うさぎの中では、ちっちゃな方。性格はよく”ツンデレ”って言われるわ。一応、言っておくと、ネザーランドドワーフは純血種。誇り高き種族、ってところかしら。その分、ほかのうさぎたちに比べてちょっと体が弱いんだけど・・・◾️SE:TVを切る音〜ビールをグビっと飲む音「プハ〜!」しっかし、冬にキンキンに冷えたビールって・・人間の嗜好ってようわからんわ。「あ〜〜〜〜〜っ」あ〜あ。ご主人、また会社でなんか嫌なことあったんだな。あ〜もう・・いちいちご主人って呼ぶのはめんどくさいなあ。名前でいっか。いいよね、ルイさんで。アタシがルイさんと出会ったのは一年前。生後2か月くらいの頃だったかなあ。高浜市内のペットショップでミルクを飲んでたら、じい〜っとアタシのこと見つめている目があったの?とってもキレイなブラウンの瞳。あれ、カラコン、って言うの?でもよく見たら、なんか潤んでるの。え?泣いてる?なんで?アタシ、なんか悪いことした?うんちだって、さっき店員さんが片付けてくれたし。匂ってないでしょ。しばらくしてから、店員さんがアタシをかごから出してくれた。そのお姉さんはアタシを抱っこして、アタシに話しかけてきたの。「かわいい子。ねえ、うちにくる?」しょうがないなあ。そんなに言うなら行ってやるよ。お姉さんは、ペットショップで、ケージから食器、トイレ、マット、ブラシにかじり木まで用意してくれた。もちろん、ごはんも。アタシ、チモシーやペレットより、アルファルファの方が好きなんだ。店員さん、ちゃんと伝えてくれた?アルファルファのない生活なんて、耐えられないんだからね。お姉さんは1時間以上もペットショップで店員さんと話してた。そのあとは、車のトランクに荷物を積み込んで、ケージのアタシは助手席へ。「よろしくね、ヒメ。う〜ん・・・ヒメ・・?・・じゃなくて・・・キク!あなたはこれから、キクよ。わかった?」ええええええ。アタシ、ペットショップで呼ばれてた『ヒメ』の方がいいな。だってぇ、キク、なんて・・アタシ、うさぎだよ。お花じゃないんだから。「私はルイ。これから一緒だよ。さ、おうちに帰ろ」もう〜、しょうがないなあ。これが、アタシとルイさんの出会いだった。【シーン2:名鉄吉浜駅】◾️SE:吉浜駅到着アナウンスルイさんは吉浜から名鉄三河線で安城(※頭高)まで通っている。会社は、自動車部品メーカーの工場らしい。工場、ってなんだ?ま、いいや。とにかくその工場で、品質管理エンジニア、という仕事をしてるんだと。「私の仕事はねー、ヒメ。自動車部品の品質を保証するための検査とか、データ分析とかしてるんだよ。わかるー?」わかるわけないだろ。さっぱりちんぷんかんぷん。だけど、まあ、とっても難しい仕事をしてるんだってことはわかる。お休みは土曜・日曜だけ。でもときどき、何日も仕事を休んで、アタシと遊んでくれるから感謝してるわ。遊ぶときはたいてい、アタシを抱っこして、お散歩。人形小路(にんぎょうこみち)、って言うの?吉浜駅から続く散歩道を歩いていくんだ。うわ!びっくりした!真っ白なゾウがいる!と思ったら人形なんだもの。細工人形...
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    26 分
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