『市場の風を読む』のカバーアート

市場の風を読む

市場の風を読む

著者: Morgan Stanley
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10月19日まで。※適用条件あり

モルガン・スタンレーが配信する金融ポッドキャスト「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)では、マーケットに影響を与える様々な事象について当社のソートリーダーによる考察をお届けします。

© Morgan Stanley & Co. LLC
個人ファイナンス 経済学
エピソード
  • FRBにはまだ先がある可能性
    2026/09/17
    FRBは3年以上ぶりに利上げを行った後も、政策が引き締め的だとは見ていません。弊社の債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、それが今後の金融政策の道筋に何を意味し得るのかを解説します。このエピソードを英語で聴く。トランスクリプト 「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日のエピソードでは、弊社債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、FRBが利上げを行った後も、なお金融政策が景気を支えていると考えている理由についてお話します。このエピソードは9月17日にロンドンにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。昨日、FRBは政策金利を0.25%引き上げました。この利上げ自体は広く予想されていました。より注目されたのは、ウォーシュ議長がそれをどのように説明したかです。その決定後の記者会見で、同議長はFRBが「緩和の一部」を取り除いたと述べました。また、議長自身も多くの同僚も、金融環境全般を引き締め的と表現するのは難しいと考えている、と述べました。これは重要な区別であり、いまや市場の議論の核心となっています。金融政策がすでに引き締め的であるなら、追加利上げは、FRBが経済に対して、いわばブレーキをさらに強く踏むことを意味します。しかし、政策がまだ緩和的であるなら、利上げはアクセルを少し緩めるようなものです。つまり、FRBが提供している支援を少し減らすにすぎません。そして、それが委員会の見方であるなら、まだ先がある可能性を示唆しています。昨日の会合を受けて、弊社のエコノミストは現在、12月と3月にそれぞれ0.25%の追加利上げが行われ、FRBの政策金利誘導目標レンジは4.25~4.5%に引き上げられると予想しています。そして、その後は2027年末までこの水準が維持されると見ています。この新たな見通しは3つの要因に基づいています。1つ目は、まさにこの緩和をめぐる表現です。経済を均衡させる金利水準は、リアルタイムでは常に見極めが難しい。しかし、企業利益の力強い伸び、融資の拡大、企業活動の活発さを踏まえると、現在の金利水準が経済全体の活動を抑えているとは一概には言えません。FRBも同じように考えている可能性があり、そのために、より高い金利を多少受け入れやすくなっているのかもしれません。2つ目はインフレです。ウォーシュ議長は、インフレについては個々のデータよりもトレンドが重要だと繰り返し強調しました。そしてその観点から見ると、インフレ率はなお高すぎるように見えます。依然として多くの項目で3%を上回る伸びが続いています。FRBは、インフレ率が望むほどの速さで持続的に再び目標の2%へ向かっているとは、まだ確信していないようです。3つ目は地政学です。ウォーシュ議長は、7月の会合以降に変化した要素の1つとして、地政学的な動向を明確に挙げました。また、FRBは原油高だけでなく、いわゆる二次的影響にも注視していることも明らかにしました。つまり、燃料価格の上昇が、燃料を多く必要とするものの価格上昇につながるかどうかです。たとえば航空券は、経済の中でも価格上昇が最も速い分野の1つです。原油価格の上昇は、その大きな一因です。したがって、エネルギー市場がなお大きく混乱している中で、これは引き続き不確定要因です。もう1つ、留意すべき点があるかもしれません。委員会は、いわゆる長期的な中立金利、つまり長期的に見て最終的に到達し、経済を均衡させると考える金利の推計値も引き上げました。そして、これをおよそ3.25%に引き上げました。これは不確実な推計であり、ウォーシュ議長自身もその重要性を重視しない姿勢を示しました。ただ、方向性としては、均衡を保つ金利がより高いという見方は、現在の金利がどの程度の水準であれ、経済成長に対して以前考えていたほど引き締め的ではないことを意味します。その中立金利との比較で見ると、以前考えていたほど高...
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    7 分
  • 株式投資家が見逃すべきでないサイクル半ばへの移行
    2026/09/15
    弊社最高投資責任者兼米国チーフ株式ストラテジストのマイク・ウィルソンが、市場がどのようにサイクル半ばの環境へ移行しつつあるのか、また、リーダーシップが持続的な利益を備えた、より質の高いアセットライトな企業へと移っている背景について解説します。このエピソードを英語で聴く。トランスクリプト 「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日のエピソードでは、弊社最高投資責任者兼米国チーフ株式ストラテジストのマイク・ウィルソンが、株式投資家にとってインフレが懸念材料とはならない理由について解説します。このエピソードは9月15日にニューヨークにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。市場はこの数カ月、表面的に見ているだけでは気づかないほど、多くの調整を進めてきました。6月初め以降、S&P 500は方向感に乏しい動きとなっていますが、その水面下では主導役が大きく変わっています。景気サイクル初期に強かった、資本集約型の勝ち組企業から、フリーキャッシュフローがより潤沢で、利益率が高く、よりアセットライトな事業を持つ、質の高い企業へと主導権が移りつつあります。ソフトウェア、金融サービス、保険、ヘルスケアサービスでは、今年前半に半導体やその他の景気敏感株が享受していたような、利益予想の上方修正の強さが見え始めています。弊社は、これは経済が景気サイクルの初期から半ばへ移行しつつあることを、市場が確認している動きだと考えています。多くの投資家が昨日のニュースを議論している一方で、市場はすでに新しい主導役へと動き始めています。そのよい例が、先週発表されたインフレ指標です。結果は予想をやや上回り、メディアやFRBウォッチャーはかなり大きく反応しました。しかし、9月の利上げ確率は数カ月前から上昇しており、指標発表前の時点ですでに70%近くに達していました。現在は95%です。株式市場では、債券市場でのこうした織り込みの見直しと並行して、バリュエーションが切り下がってきました。要するに、インフレ指標は一部の人にとってはニュースだったかもしれませんが、市場にとってはそうではなかったということです。これを、FRBが対応で後手に回っていると見る向きもあるかもしれません。しかし債券市場は数カ月前からその展開を見込んでおり、実質的にはFRBに代わって引き締めを進めてきました。株式市場もこの力学をよく認識しているため、バリュエーションは低下し、指数はここ数カ月ほとんど足踏み状態が続いています。これは、典型的なサイクル半ばへの移行局面の動きでもあります。FRBがインフレ抑制という使命に軸足を移し始めるなか、力強い利益成長がバリュエーション低下によって相殺されるのです。言い換えれば、最初の利上げは「リスクオフ」を意味するわけではありません。ただし、それは6月以降に弊社が強調してきた、質の高い企業へのローテーションと全体的な見方を裏づけるものでもあります。その理由は利益にあります。以前からお聞きいただいている皆さまには繰り返しになりますが、ラッセル3000指数構成銘柄の利益成長率の中央値は10%台半ばでに達しており、これは2021年以来の速いペースです。また、利益予想の修正も引き続き堅調です。これは、まさにサイクル半ばの定石どおりです。利益が市場を支える主役となり、市場は弱気に転じているのではなく、より選別的になっているのです。より具体的には、市場はより高いキャッシュ・コンバージョン能力、より強い利益率、そしてより持続的な成長を求めています。だからこそ、今年夏の初めに起きたモメンタムの巻き戻しは誤解されてきました。一部の投資家はこれを、混み合ったポジションからレバレッジが抜けただけだと見ていますが、それではより大きなメッセージを見落としてしまいます。半導体は典型的な景気サイクル初期のセクターであり、6月には利益予想修正の広...
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    9 分
  • FRB、フットボール、そして不確実性の対価
    2026/09/10
    弊社の債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、FRBの政策、AI関連の資金調達、エネルギー供給を巡る不確実性に対して、市場が投資家に十分な対価を支払っていない可能性があるのはどのようなときか解説します。このエピソードを英語で聴く。トランスクリプト 市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日のエピソードでは、弊社の債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、アメリカンフットボールを題材に、不確実性の価値について何を学べるのかについて考察します。 このエピソードは9月10日にロンドンにて収録されたものです。 英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。私はこの季節が本当に好きです。外は少し涼しくなりました。街には新学期の始まりを告げる高揚感が漂っています。そして何より、ようやくアメリカンフットボールのシーズンがやって来ました。2025年に米国で放送されたテレビ番組の視聴者数上位100本のうち、90本はフットボールの試合でした。社会の分断が進み、コンテンツの視聴環境もますます細分化するなかで、これほど多くの人々の関心を集めていることは驚異的です。フットボールの人気を説明する要因は数多くありますが、時間とともに私がより実感するようになったものの一つが、その戦略的な複雑さ、とりわけ不確実性の価値です。次のプレーがランなのかパスなのかを悟られないようにすること、ブリッツを仕掛けるのか、仕掛けるならどこからなのかを隠すこと。コーチたちは最後の瞬間まで選択肢を残しておこうと懸命に努めます。そして9月を迎えるなかで、この戦略はフットボールだけに限られるものではありません。FRBを例にとってみましょう。市場は来週の利上げを約3分の2の確率で織り込んでいます。これは、NFLのチームがセカンド・アンド・セブンでパスを選択する確率とほぼ同じです。この不確実性の一因は、ジャクソンホールでのウォーシュFRB議長の発言をどのように読み解くかにあります。ウォーシュ議長は、基調的インフレ率が「明確に、かつ十分な速さで」目標に向かっているとFRBが確信する必要がある、と述べました。向かっていなければ、FRBには「なすべきことがある」と指摘しています。これは一般的に、利上げに一歩近づいたものと解釈されました。しかし、本当にそうなのでしょうか。十分な速さとは何を意味するのでしょうか。基調的インフレ率とは何を指すのでしょうか。そして「なすべきことがある」とは実際にはどういう意味なのでしょうか。結局のところ、弊社のエコノミストが予想するように年後半にインフレが改善するのであれば、この枠組みは同じくらい簡単に、何もしないという判断を正当化し得ます。弊社は、FRBが来週、金利を据え置くと予想しています。もっとも、これは確かにきわどい判断です。次に、AI関連の資金調達における不確実性があります。ここでの金額は非常に大きなものです。弊社のアナリストは、2027年に大手ハイパースケーラー6社の支出が1兆3,000億ドルを超えると予想しており、これは今年の記録的な水準から60%の増加になります。ただし、これだけの資金がどのように調達されるのかは、あまり明確ではありません。投資適格債から資産担保証券、直接金融から保証まで、パブリック市場とプライベート市場をまたいだ資金調達の選択肢はますます豊富になっています。支出自体は実現する可能性が高いように見えますが、その形態や他の市場にどの程度影響を及ぼすかは、より不確実です。私の同僚であるマシュー・ホーンバックとヴィチー・ティルパットゥールは今週初め、こうした不確実性の一部と、それが米国債利回りに及ぼし得る影響について説明しました。最後に、エネルギー市場にも不確実性が影を落としています。一部のアナリストは、ホルムズ海峡の原油の流れがようやく正常化しつつあると楽観しています。弊社はそう見ていません...
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    8 分
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