-
サマリー
あらすじ・解説
秦の丞相・李斯(りし)は、始皇帝の天下統一に大きく貢献した法家の政治家である。彼は秦の中央集権体制を確立し、文字や度量衡の統一を主導する一方で、焚書坑儒などの強権的な政策を推し進めた。李斯の原点は、若き日の経験にあった。楚の小役人として働いていた彼は、ある時、便所にいるネズミと兵糧庫にいるネズミを目にした。便所のネズミは常に怯え、汚物を漁って生きている。一方で、兵糧庫のネズミは粟を食み、悠々自適に暮らしていたのだ。この違いを目の当たりにした李斯は、「人の才不才は環境による」と悟る。つまり「どんなに才能があっても、環境が悪ければその才能は生かされない」ということだ。李斯はこの信念のもと、儒家の大師・荀子に学び、法家思想を身につける。そして、戦国時代最強の国・秦へと向かい、呂不韋の食客となった後、才能を評価されて秦王政(後の始皇帝)に仕えることとなる。
草の実堂 元記事→ https://kusanomido.com/study/history/chinese/china/101499/
web : https://kusanomido.com/
X : https://x.com/kusanomido
Audible で聴くYoutube で聴くSpotify で聴くAmazon music で聴く