『五丁目ラジオ』のカバーアート

五丁目ラジオ

五丁目ラジオ

著者: GO ARAI / HIROSHI AGATSUMA
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概要
『美味しんぼ』を一話ずつ見返しながら、アニメと原作の違い、昭和・平成の食文化、マンガ、テレビ、ラジオまで寄り道して考える雑談考察番組。あらいごう・あがつまひろしが、どうでもよさそうで妙に気になる細部を拾います。なにもしたくないときに。
エピソード
  • 本当にうどん屋さんになりたいならいいんだけれど…|五丁目ラジオ2・月曜日
    2026/11/02
    オープニング:今回は本編に入る前に、ちょっとした企画会議からスタート。

    『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を一話ずつ読みながら、作中に登場するガジェットや風俗、「今も残っているもの/消えたもの」を記録して、昭和後半から現在までをたどるデータベースを作れないか、という話になります。

    『美味しんぼ』とは別の、小さなサブプロジェクトとして進める予定……なのですが、問題は企画を思いつく人と、それを最後まで管理する人が同じとは限らないこと。そんな編集者体質の話から、なぜかテトリス、データの欠損、探検家の資質へ。今回も本編前から脇道がよく育っています。

    コーナー:美味しんぼ完全完走コーナー 今日の士郎「うどんの腰」

    山岡たちが訪れたうどん屋「力屋」は、近所に暴力団の事務所ができたことで客足が激減。一方、柔道家、プロレスラー、力士という三人のアスリートも、それぞれ競技生活の終わりを迎えようとしていました。

    そこで山岡がやったのは、新しい能力を与えることではありません。すでに持っている力を、別の場所へ移すことでした。

    柔道家とプロレスラーは身体の「腰」を壊し、力士は周囲との比較や挫折によって、いわば心の「腰」を失っている。そんな三人を、店を守る力が必要だった力屋へ結びつける。ここから山岡を「マッチングアプリ」ならぬ「山岡再生工場」として考えていきます。

    能力とは本人だけに備わった固定的なものなのか。それとも、置かれた場所や評価基準によって「長所」にも「短所」にもなるのか。アスリートとして行き詰まった力が、うどん屋では店と共同体を守る力へ変わる。その配置転換こそ、この回の面白さではないかと考えます。

    さらに落語「文七元結」などの人情噺とも比較。困っている人が別の困っている人を助け、その関係が次の救いにつながっていく構造にも注目します。

    ただし最後には、「そもそも三人は本当にうどん屋になりたかったのか?」という少々厄介な問題も。本人の希望より、山岡や先輩たちへの信頼、切羽詰まった状況、既存の人間関係が進路を決めているのではないか。人を救うマッチングと、人の人生を勝手に配置することの境界についても話します。

    エンディング

    終盤では、この回を連想させる別の落語・講談の力士出世譚へ。相撲取りのステレオタイプや昭和の力士像の話まで寄り道しつつ、改めて今回は「人情噺っぽくて好きな回」という結論に落ち着きます。

    うどんの「腰」から、身体の腰、心の腰、そして人生の腰の据えどころまで。

    能力そのものを変えるより、能力が生きる場所を変えた方がいいこともある。そんなことを考えながら、今回も最後は落語の小ネタとともに終了します。

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    47 分
  • 五丁目ラジオ2日曜サンデー「大阪文フリありがとうございました。また来るね。」
    2026/09/13
    オープニング~空調服を着て、うなぎのことを考える夏~ 暑い。疲れが取れない。 というところから始まった今回は、なぜか「疲れないためには、力を入れるところと入れないところを決めたほうがいい」という、わりとちゃんとした話になります。 とはいえ、そこからすぐ空調服の話へ。 カインズ、ワークマンを経由し、最終的に作業服屋さんでいろいろ試着した結果、バートルの空調服を購入。スーパーの地下食品売場に入ると、服の中に冷気が送り込まれて最高らしい。見た目はビバンダム君とか北斗の拳みたいになりますが、涼しいので問題ありません。 その後は静岡で食べた寿司から、「大人になるとマグロ丼という単色の選択をしなくなるのではないか」という、よく分からない大人論へ。 さらに、自炊したカレーにウインナーを入れると、カレー全体がウインナー味に支配されることを発見します。シャウエッセンは強い。 そして結局、うなぎが食べたい。 食べ物の話をしているようで、ほぼ「夏をどうやって乗り切るか」の話です。 途中からは、歯が抜けたらどうする、頭ごと取り替えればいい、アンパンマンの身体にメロンパンナちゃんの頭は装着できるのか、ジャムおじさんはそのあたりをきちんと検証しているはずだ、という話になります。 暑さのせいだと思います。 コーナー『今日の士郎』『旅先の知恵』 豪華なホテルより、浜辺の鍋がうまそうだ 今回取り上げるのは『美味しんぼ』の「旅先の知恵」。 東西新聞文化部の社員旅行で、一行は伊豆の架空の温泉地「白川温泉」へ向かいます。 ところが、ライバルの帝都新聞は巨大なトロピカルホテルで豪華な宴会。一方の東西新聞は昔ながらの民宿です。 しかも、その日の魚はホテル側にほとんど買い占められていて、民宿には肝心の海の幸がない。 そこで登場するのが、電車の中で山岡と酒を飲んでいた漁師のマッサン。 「浜鍋やるだよ」 高級魚ではなく、その辺で獲れた小魚やワカメ、野菜を酒と味噌で煮て、みんなで浜辺を囲んで食べる。 これが、ものすごくうまそうなのです。 考えてみれば、この回は「高級なものより素朴なもののほうが美味しい」という、いつもの『美味しんぼ』的な話だけでもありません。 トロピカルホテルと民宿。巨大資本によるリゾート開発と、そこに昔からある土地の暮らし。 放送当時なら、おそらくホテルのほうが「新しくて豪華」だったはずです。でも2020年代の私たちから見ると、むしろ古い民宿で、浜辺で鍋を作ったり、竹林で掘ったばかりのタケノコを刺身にして食べたりするほうが、ずっと贅沢に見える。 価値というものは、案外簡単にひっくり返ります。 あと今回は、トミーこと富井副部長がかなり主役です。 魚が出ないと知って泣き、浜鍋を食べて機嫌を直し、ライバルに一言余計なことを言う。 相変わらず感情の上下動が、小学生ぐらい激しい。 漫画とアニメの違いも見ていきます。アニメではお風呂のサービスカットが追加され、漫画で「赤板」だった帝都新聞の人物は「赤坂」に変更。 そしてマッサンが持ってきた鯛を、玄関に「ドチャッ」と置く。 食のうんちくより、旅先で何をどう食べると楽しいのか。 タイトルの「旅先の知恵」は、案外そこなのかもしれません。 エンディング~136話をやり終えるまで、なるべく死なない~ 収録の最後は、山田五郎さんの話になりました。 『出没!アド街ック天国』の映像を見て、元気だった頃の姿がまだ普通に残っている。 当然ですが、人がいなくなっても、映像や音声は残ります。 山田五郎さんが最後まで番組を続け、『メメント・モリ』について話して終わったことから、話はだんだん「自分たちはどう終わるのか」という方向へ。 そこで出てきた結論が、 「『美味しんぼ』136話をちゃんと全部やってから死のう」 でした。 かなり小さなメメント・モリですが、私たちにはそのくらいがちょうどいい。 ただ、人間はいつどうなるか分からないので、後継者も決めておいたほうがいい。ということで、娘にこの番組を継いでもらえばいいのではないか、という話まで進みます。 番組...
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    42 分
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