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中村寿理の優しい漢方入門

中村寿理の優しい漢方入門

著者: ブヘサ中村固腸堂
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石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください! 「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。 中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。 身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。ブヘサ中村固腸堂 衛生・健康的な生活 身体的病い・疾患
エピソード
  • 病気じゃないのにつらい。。内臓の弱りも気虚が原因!肺・心・腎から見極める「気虚」のサイン/2026年6月15日MROラジオ放送分
    2026/06/15

    東洋医学は、「病気ではないが日常生活に支障が出る」といった慢性的な不調や未病のケアを非常に得意としています。特に日本人に多いのが、体のエネルギーが不足している「気虚(ききょ)」という体質です。

    一口にエネルギー不足と言っても、弱っている臓器によって現れる症状は異なります。

    例えば「肺」のエネルギーが不足する「肺気虚」では、息切れや浅い呼吸だけでなく、皮膚や粘膜のバリア機能が低下し、風邪を引きやすくなったり鼻血が出やすくなったりします。「心(心臓)」の力が落ちる


    「心気虚」では、動悸や不安感、不眠などが現れます。また、「腎」が弱る「腎気虚」は、耳鳴り、夜間頻尿、物忘れといった老化現象や、子供の発育遅れとして表れます。なお、「肝(肝臓)」はエネルギーよりも血液量に左右されるため、血が不足することで筋肉のつりや目の疲れ、生理トラブルなどが引き起こされます。

    東洋医学の優れた点は、「木ではなく森を診る」ように、臓器同士の繋がりを重視して総合的にアプローチすることです。例えば、風邪を引きやすい「肺」の弱りに対しては、親子関係にある「胃腸」の機能を高めることで、間接的に肺を強化し、免疫力を底上げするという手法をとります。一人ひとりの体質や症状に合わせて、細かく調整できるのが漢方の強みです。

    気虚体質の人は、もともと持っているエネルギーが少ないため、体を冷やすことは厳禁です。下がった体温を戻すために貴重なエネルギーが消耗されてしまうため、なるべく体温以上のものを口にするなど、体を冷やさない生活習慣が何よりの養生となります。

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    7 分
  • 運動やサウナが逆効果になる人も。汗っかきで疲れやすい体質への処方箋/2026年6月8日MROラジオ放送分
    2026/06/08

    東洋医学では、汗をかきすぎてぐったりする、のぼせやすく長風呂ができないといった症状を、エネルギー不足である「気虚(ききょ)」タイプの特徴と考えます。


    適度な汗は体温調節やデトックスに有効ですが、気虚タイプの場合、発汗によって水分や電解質が失われ、体を冷やすためのエネルギーを過剰に消費することで「エネルギー切れ」を起こしてしまいます。このタイプはタンパク質不足で筋肉量が少ない傾向があり、毛穴を引き締める力も弱いため、少し動いただけで必要以上に汗が漏れ出てしまう「汗っかき」が多いのも特徴です。


    東洋医学では体質を、汗をかいてスッキリする「実証」と、ぐったりしてしまう「虚証」に分けます。余分な水分が溜まっている実証の人は汗をかくことで体調が整いますが、虚証の人はこれからの暑い時期、過剰な発汗による夏バテに注意が必要です。

    また、入浴も血圧変動や体温調節などで体力を大きく消耗する行為になります。自律神経の調整力やエネルギー代謝が低い気虚タイプが長風呂をすると、体がしんどくなってしまいます。熱すぎるお湯や空腹時を避け、半身浴を取り入れるなどの工夫が大切です。

    検査で明らかな異常がないのに疲れやすい、虚弱体質でつらさが周囲に伝わりにくいといった不調の改善こそ、漢方が最も得意とする分野です。体質に合わせた漢方薬でエネルギーと血液を補うことで、疲れにくく、ゆっくりお風呂を楽しめる健やかな体へと変わっていきます。

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    7 分
  • なぜ疲れやすく痩せにくい?エネルギー不足を招く「胃腸とタンパク質」の落とし穴/2026年6月1日MROラジオ放送分
    2026/06/01

    漢方では症状よりも「人」をみて体質を重視します。


    例えば、「あまり食べていないのに太る(または太れない)」「運動が苦手で筋肉がつきにくい」「胃腸が弱く疲れやすい」といった特徴に当てはまる方は、エネルギーが不足した「気虚(ききょ)」タイプである可能性が高いと言えます。

    このタイプは、栄養学的に言い換えると「タンパク質不足」の状態です。水とタンパク質からできている人間の体において、タンパク質は髪や筋肉、内臓、ホルモン、そして消化酵素にいたるまで、あらゆる組織の原材料になります。そのため、タンパク質が不足すると消化酵素が十分に作られず、腸の動きも鈍くなって便秘などを引き起こします。つまり、タンパク質を摂取するための消化力が足りないため、ますますエネルギー不足に陥るという悪循環が生まれてしまうのです。

    特に注意したいのが、朝食の摂り方です。朝にタンパク質が不足すると、体は自分の筋肉を分解してエネルギーに変えようとするため、さらに痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。ご飯と味噌汁といったメニューだけでなく、卵や納豆などを意識して加えることが重要です。

    タンパク質は「体重1kgあたり1g(体重50kgなら50g)」が日々の目安となりますが、40歳を超えると消化吸収率は40%にまで低下すると言われています。いくら大量に摂取しても、腸内環境を乱したり、そもそも消化吸収できなかったりすれば意味がありません。

    このように「タンパク質を摂りたくても胃がもたれる」「食べたものを効率よく吸収できない」という場合に役立つのが、胃腸の働きを高める「健脾剤(けんぴざい)」などの漢方薬です。胃腸の消化吸収力を正常にサポートすることで、「食べられる、吸収できる、エネルギーに変わる、元気になる」という良い循環が生まれます。五臓の中心である胃腸を元気にすることが、疲れや老化を防ぎ、健康的な体をつくる土台となるのです。

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    7 分
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