『中村寿理の優しい漢方入門』のカバーアート

中村寿理の優しい漢方入門

中村寿理の優しい漢方入門

著者: ブヘサ中村固腸堂
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石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください! 「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。 中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。 身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。ブヘサ中村固腸堂 衛生・健康的な生活 身体的病い・疾患
エピソード
  • 「友達が効いた」「昔効いた」は要注意!年齢や季節で変わる「証(しょう/体質)」で選ぶ漢方薬/2026年8月17日MROラジオ放送分
    2026/08/17

    漢方薬を服用する際、「友人が効いたから」「パッケージの効能に書いてあるから」といった理由で選ぶと、効果を実感できないことがよくあります。

    漢方では、単なる病名や表に出ている症状(結果)だけで薬を決めるのではなく、なぜその症状が起こったのかというプロセスや、その人の現在の体質・状態を示す「証(しょう)」を最も重視するからです。

    例えば、同じ「不眠」という症状でも、ストレスが原因なのか、加齢なのか、血液不足(貧血)なのかによって用いる漢方薬は全く異なります。また、風邪の引き始めでゾクゾクと悪寒がする時に有効な「葛根湯」を、喉の痛みや咳が出る風邪の中期以降に飲んでも効果がないように、正しいタイミングと症状の見極めも非常に重要です。「漢方は効き目が穏やかで時間がかかる」と誤解されがちですが、実は緻密に計算されたものであり、自身の証やタイミングにぴったり合えば、本来の優れた効果を発揮します。

    さらに注意すべき点は、同じ人であっても季節や年齢、体調の変化によって「証」は変化するということです。若い頃は冷え性だった人が年齢とともに暑がりになるように、「昔はこの漢方が効いたから」と同じものを使い続けるのではなく、その時々の状態に合わせて薬を見直す必要があります。

    自己判断で市販の漢方薬を選ぶと、根本的な体質に合っていないケースも少なくありません。病名だけで判断せず、専門家に相談しながら「今の自分」に本当に合った漢方薬を見つけることが、不調を改善する一番の近道となります。

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    6 分
  • 「温度」ではなく「性質」で冷やす!夏こそお腹を守って夏バテ予防/2026年8月10日MROラジオ放送分
    2026/08/10

    東洋医学における夏バテ予防の最大のポイントは、「胃腸や内臓を冷やさないこと」です。

    近年の猛暑をしのぐためには体を上手に冷やす工夫が不可欠ですが、冷たい飲食物で直接内臓を冷やすのではなく、食べ物が持つ「性質」を利用することが大切です。

    例えば、緑茶やカニは体を冷やし、紅茶やエビは体を温める性質を持っています。中でもスイカは、体にこもった熱を冷まして潤いを与えるため「天然の白虎湯(漢方薬)」と呼ばれるほど夏に最適な食材です。ただし、冷蔵庫でキンキンに冷やして食べると胃腸が弱り、下痢や夏バテの原因になってしまいます。少し常温に戻してから食べ、さらに効能が高い「皮」の部分もスープや漬物にして活用するのが理想的です。

    ※白虎湯とは「熱冷まし」「喉の渇きを鎮める」「汗を止める」作用を目的とされた漢方処方で、3世紀からある中国でも最も古い医学書にも掲載されています。


    冷たいもの(アイスなど)の摂りすぎによる過度な冷えは、食欲低下や生理痛の悪化など様々な不調を招きます。エアコンの効いた部屋では温かい飲み物を口にし、夜には薄着のパジャマでも良いのでお腹だけは「湯たんぽ」で温めるのがおすすめです。夏の隠れ冷え性が改善され、朝からしっかり食事が摂れるようになって好循環が生まれます。

    また、スパイスを利用するのも効果的です。内臓の冷えを取り、発汗による体温調節や食欲増進を助けてくれます。ただし、過剰摂取は体に熱がこもったり秋口の空咳に繋がったりするため適量を心がけましょう。外仕事で疲れやすい方や夏バテを繰り返す方は、胃腸や心肺機能を高める漢方薬も上手に頼りながら、内臓をいたわる夏の過ごし方を意識してみてください。

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    7 分
  • 減塩しすぎは要注意!夏バテ・熱中症を防ぐ夏の「味」の正しい選び方/2026年8月3日MROラジオ放送分
    2026/08/03

    厳しい暑さが続く夏。

    夏バテせずに乗り切るための漢方養生法において、特に注意したいのが「塩分補給」と「食の組み合わせ」です。

    夏は汗とともに水分だけでなく、塩分(ナトリウム)も失われます。健康のためにと過度な減塩を心がけるとナトリウム不足に陥り、だるさや疲労感、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれんなどを引き起こして夏バテや熱中症を悪化させる危険があります。

    日本人は欧米に比べて塩分摂取量が多いとされますが、これには理由があります。日本は高温多湿で汗をかきやすい気候であることに加え、和食はカリウムを多く含む野菜中心の食事だからです。カリウムにはナトリウムを体外へ排出する働きがあるため、野菜をよく食べる(カリウムをよく摂る)方ほど、熱中症対策として適度な塩分補給が必要になります。

    塩分摂取で重要なのは「塩の種類」にこだわることです。精製された食塩(塩化ナトリウム)の過剰摂取は、腎臓への負担や血圧上昇、むくみのリスクを伴います。一方、海塩や岩塩などの「自然塩」は異なります。

    海水から取れる自然塩のミネラル構成比は人間の血液のミネラルバランスと類似していると言われています。自然塩にはマグネシウムやカリウムなどの必須成分がバランス良く含まれているため、体内成分のバランスを崩すことなく、安心して栄養を補給できます。

    日常的な食事の工夫として、漢方や薬膳の「酸味と甘味を組み合わせる」という考え方がおすすめです。この組み合わせは、単に水を飲むよりも体内に水分を浸透させやすくし、汗で失われた体液をいち早く補う効果があります。

    ここで言う「甘味」は砂糖ではなく、食材本来の甘味を指すのがポイントです。

    おすすめのメニュー例:

    豚肉の甘味とお酢を合わせた「酢豚」、甘味と酸味を併せ持つ「トマト」、「はちみつレモン」など

    夏の不調を防ぐためには、良質な自然塩でミネラルを補い、「酸味×甘味」の食事を意識することが大切です。日々の食卓から、熱中症に強くバテない体づくりを始めましょう。

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    7 分
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