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ボイスドラマ「美女峠の涙」

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飛騨の地に残る切ない記憶、「あゝ野麦峠」。「美女峠の涙」は、現在の飛騨高山に生きる姉妹——27歳の姉・よもぎと、15歳の妹・りんご——がその記憶を追体験することで、姉妹の絆と地域の歴史に触れていく物語です。舞台は高山市久々野町と朝日町。そして峠道「美女峠」。虫が大の苦手な妹・りんごが、キャンプで訪れた峠道で出会ったのは、100年前の記憶と、失われた兄妹の絆でした。現代と過去が交錯する峠で、二人の姉妹が見つけた「涙」の理由とは・・・【ペルソナと設定】高山市朝日町と高山市久々野町を舞台にした、27歳の姉、15歳の妹と一回り離れた姉妹の物語。妹が生まれて、難産で母は亡くなり、薬科大学をあきらめようとしますが、父に押し切られて進学し、東京の大学で6年間過ごします。その間、薬膳カフェは休業。父は自分の実家のある久々野町へりんごとともに引越しました。大学から戻ったよもぎは町内に一箇所だけあるドラッグストアで働きながら、27歳になった時に朝日町の薬草カフェを復活させてひとりで切り盛りしています。よもぎは朝日町のシェアハウスで一人暮らし。異父兄妹のりんごとの仲は決して悪くないが、母が亡くなったことで父や妹と少し距離を置いていた。この世界観は後編の伏線回収へつながります・・【ペルソナ】・姉:よもぎ(27歳)=朝日町の薬草カフェを1人できりもりする(CV:蓬坂えりか)・妹:りんご(15歳)=久々野生まれの高校一年生、虫が嫌い(CV:坂田月菜)・兄:たつ(15歳)=貧乏な農家の長男として朝から晩まで働く(CV:蓬坂えりか)・妹:みね(13歳)=農村の口減しのため飛騨から岡谷の製紙工場へ出稼ぎに行き体を壊す(CV:坂田月菜)[シーン1:よもぎとりんご/よもぎが運転する車の中で】◾️SE:朝のイメージ(朝の山鳥)「やっぱりアタシ、キャンプなんて、行きたくな〜い!」「なんで?あんなに楽しみにしてたじゃない」「だって虫がいっぱいいるんだもん!」「当たり前じゃない、キャンプ場だから」「美女高原、なんて名前だから虫なんていないと思ってたのに」「なわけあるかい」「美女に虫はつきもの、ってこと?」はあ〜っ。助手席の妹が眉間に皺を寄せて私を見つめる。天然ぶりは相変わらず。ほんとにこんなんでキャンプ場行って大丈夫かしら。妹の名前はりんご。私とはひとまわり年の離れた15歳。まあかわいいんだけど、たまに理解不能な宇宙人になる。妹は父と2人で久々野町に暮らしてる。先々代から続いてるりんご農家。私は、というと朝日町(あさひちょう)のシェアハウスで1人暮らし。町内で小さな薬膳カフェを営業中。名前は、よもぎ。漢方薬剤師の資格があるから、ネットでいろんな相談にも乗っている。町内で一軒だけの薬屋さんとも仲良しだ。今日は妹の学校が主催するキャンプ合宿。うらやましい。美女高原のキャンプ場だって言うから早朝から車で迎えに行ってあげたのに。助手席に座ったとたん、この調子。キャンプ場の合宿について、ディスりっぱなし。そんなに嫌なら行かなきゃいいのに。「ねえお姉ちゃん、美女高原まであとどのくらい?」「もうぶり街道入ったから、あと5分くらいじゃない。」「集合時間までまだだいぶあるから、もっと先まで行ってみようよ」「先って?ぶり街道の?」「うん」「じゃ美女峠の向こうまで走ってみる?山道あんま得意じゃないけど」「やった。うれしみの舞」「いい気なもんね」「美女峠ってネーミング。峠なのに美女。かわちい〜」「150年前に工女さんたちが越えてきた道よ」「なにそれ?」「あゝ野麦峠じゃない」「あ!それ、キャンプファイアーのときに聞くよ」「どういうこと?」「高根町のおばあちゃんがきてくれて、読み聞かせするんだって」「いいわねえ。でもりんごって、学校で習わなかったの?あゝ野麦峠」「授業で映画上映会、やってた気がする」「じゃ知ってるでしょ」「多分私、その日学校休んだ」「なんで?」「東京行ってたもん」「え?」「お姉ちゃんの卒業式だった・・」「あ・・・そっか、お父さんと来てくれたんだよね!ごめんね、ありがと」「ううん、...

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