『ボイスドラマ「恋は泡沫〜男雛のいない女雛に平安時代の歌会へ異世界召喚された結果」』のカバーアート

ボイスドラマ「恋は泡沫〜男雛のいない女雛に平安時代の歌会へ異世界召喚された結果」

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このコンテンツについて

「恋は泡沫」は、愛知県高浜市の伝統と歴史、そして現代の若者の心を繋ぐファンタジーです。高浜市は、鬼瓦の産地として知られ、町のあちこちで雛人形や細工人形が見られる「人形のまち」としても有名です。そんな高浜市を舞台に、内気な高校生・ウミが、家に伝わる古典雛に秘められた千年の恋の物語に巻き込まれていきます。夢の中で響く和歌の声、蔵の奥で見つけた男雛、そして平安時代の宮中での歌会—。時を超えた魂の出会いが、ウミの心を揺さぶります。この物語を通じて、古の文化や和歌の美しさ、そして現代の若者の繊細な心情に触れていただければ幸いです。この物語は高浜市オリジナルアニメ「いきびな」のスピンオフ〜前日譚です(CV:山崎るい)【ストーリー】[シーン1:ウミの夢の中1】◾️SE:遠くで波の音〜風の音〜笛のようなかすかな旋律『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか・・・』「え・・」ここはどこ?・・・夢?ああ、ここ、私の夢だ。『いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ』なに?和・・歌?きいたことない歌だし・・・また夢を見た。ここんとこ、毎晩同じ夢・・・。私はウミ。吉浜に住む、女子高生。JK。高校1年生。3月のひな祭りが終わってから、ずうっとこの夢を見てる。白い霧の中に響き渡る声。和歌を読み、私に問いかける。声の主が姿を見せることはない。なんなの、いったい。吉浜は人形のまち。ひな人形や細工人形がまちのあちこちで見られる。もちろん、うちの家にも。うちは、桃の節句がとうに過ぎたいまも現在形。一年中、家の中のどこかに雛壇が置いてある。立春の日から桃の節句まではリビング。それ以外は奥の間。小さい頃からずっとそうだったから、ヘンだと思ったことはない。友だちの家に行ったときは、どこにあるんだろって探したりしたけど。それより疑問だったのは、男雛がいないこと。うちでは、男雛を飾らないんだ。小さい頃、一度おばあちゃんにきいたことがある。「どうして男雛がいないの?」おばあちゃんは優しい笑顔で、”女雛と男雛を並べると、よくないことが起きるんだよ”と言った。そう言われても全然理解できなかった。だって・・・お友だちの家でも、お店のショーウィンドウでも、女雛と男雛は仲良く並んでるんだもの。だけど、なんだか怖くて、言い返せなかった。家のなか、どこかに男雛はいるんだろうけど・・・探そうとも思わなかった。[シーン2:ウミの夢の中2】◾️SE:遠くで波の音〜風の音〜笛のようなかすかな旋律『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか・・・』まただ。今日も夢を見ている。『・・ いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ』だれ?あなたは、だあれ?「わらわは親王・・・」え?答えた?親王?親王って?「新(あらた)の鎧、とでも呼ぶがよい」新の鎧?よけいわかんない。「千年の時を越え、魂は、君を待ちわびて候ふ・・・」だからわかんないってば。(『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか』)またいつもの和歌だ。何度も繰り返すから覚えちゃった。明日学校で調べてみようっと。[シーン3:学校の図書館】◾️SE:図書館内のざわめきあった。「人知れず こそ思ひ初めしか いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ」読み人知らず?人に知られないようにと思い始めた恋なのに。いつからかあなたの面影が浮かばない時はなくなってしまった。はぁ〜。なんて切ない歌。意味もなく、幼馴染のソラのことが、思い浮かんじゃった。意味がない、わけじゃないけど・・ソラは同級生。家も同じ吉浜で、小学校も同じ吉浜小学校。中学も同じで、不思議と毎年同じクラスだった。部活は違ったけど、家が近いから帰り道も同じ。合わせてるわけじゃないけど、いつも一緒に帰る。合わせてる・・・んだけど。本当は。[シーン4:家の蔵:物置】◾️SE:探し物をする雑音見つけた。母屋とは離れたところにある「蔵」。うちは古い家だから、「蔵」なんてものがあるんだ。昔の道具がしまってある奥の一角。さらにその一番奥に置かれた大きな桐箪笥。桐箪笥の一番下の引き出し。それは桐の箱におさまっていた。きれいな匂い紙に包まれた”男雛”。...

ボイスドラマ「恋は泡沫〜男雛のいない女雛に平安時代の歌会へ異世界召喚された結果」に寄せられたリスナーの声

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