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ニュース515+plus(RKKラジオ)

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著者: RKKラジオ
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このコンテンツについて

エンタメ・教育・ITの専門家が気になる話題を徹底解説!!


第1金曜日・・・映画解説・研究者 上妻祥浩さん

第2金曜日・・・ライブ配信ディレクター 斉場俊之さん

第3金曜日・・・熊本市立出水南中学校 校長 田中慎一朗さん

第4・5金曜日・・・元RKKアナウンサー 宮脇利充さん


◆WEB https://rkk.jp/515news/

◆メール 515@rkk.jp


★地上波ではRKKラジオ(熊本)FM91.4 AM1197で、毎週金曜日 午後5時15分から放送中。是非生放送でもお聴きください。

RKK Kumamoto Broadcasting Co., Ltd.
政治・政府
エピソード
  • 君たちはどう備えるか ー今年も日本各地で自然災害が相次ぐー
    2025/10/10
    🔶 頻発する異常気象、問われる“私たちの備え”今年も日本各地で大雨や台風などの自然災害が相次ぎました。熊本でも8月、そしてわずか1か月後の9月に再び大雨が発生し、各地で被害が報告されました。「もはや“ここでは起きない”という考えは通じません。私たちは自然の恵みと同時に、猛威にも向き合わなければならない時代に生きています」と語るのは、ライブ配信ディレクターの斉場俊之さんです。🔶 “情報難民”になった朝――突然の落雷被害斉場さんが特に印象的だったと語るのが、9月10日の朝。熊本に線状降水帯が発生し、夜明け前から雷と豪雨に見舞われました。「朝、テレビをつけていたら突然映らなくなったんです。停電ではなく、ケーブルテレビの機器が落雷で壊れてしまっていました。照明も点くし電気も通っているのに、情報だけが途絶えてしまった。まさに“情報難民”状態でした」テレビが見られなくなり、地域の最新情報を得られない不安の中、斉場さんが頼ったのはラジオでした。「こういうときこそ、地元局の放送が命綱になります。RKKラジオでは、通常番組を変更して気象情報を伝えてくれた。そこでようやく“雨はまだ続く、雷も収まらない”という現状を知ることができました」しかし、この経験から痛感したのは「放送局から『危険です』と伝えられたときには、すでに自分の地域は危険な状態にある」という現実でした。🔶 “危険情報”が出る頃には、すでに危険は始まっている災害が発生するスピードが年々早まっています。「近年は、雨が降り始めてから短時間で被害が出るケースが多くなりました。『備える間もなく水が来た』という声をよく耳にします。じわじわと増水するのではなく、短時間で一気に状況が変わる。これが今の災害の特徴です」そのため、斉場さんは「放送が通常編成のうちに動くことが命を守る第一歩」と強調します。「テレビやラジオが『危ないです』と言い始めた時点では、もう逃げ遅れている可能性がある。だからこそ、番組が普通に進行しているうちに、私たちは準備を始めなければいけません」🔶 “君たちはどう備えるか”――3つのヒント斉場さんは、自身の経験をもとに“命を守るための3つの備え”を挙げました。1️⃣ 複数の情報入手手段を持つこと「テレビが壊れても、ラジオがあれば助かる。スマートフォンが充電切れでも、乾電池式ラジオがあれば情報は得られます。携帯の充電をこまめに行うことも大切です」2️⃣ 小さな変化に“早めに気づく”こと「気象情報のコーナーで“少し注意が必要”と伝えられた時点で、自分事として捉えること。『どうせ大したことはない』と流すのではなく、最悪の可能性も考えておく。普段から天気予報やニュースを“ながら聞き”しておくことが大切です」3️⃣ 安心ではなく“不安”を探すこと「人はどうしても“安心したい”と思ってしまいますが、災害時は逆です。『この台風は九州の西を通るから大丈夫』ではなく、『もし進路が変わったら?』と不安要素のほうを意識して行動する。それが命を守る備えにつながります」🔶 “最悪を想定する勇気”が命を守る「安心を探す行動は、人間として自然なことです。でも、災害の前では“最悪のシナリオ”を想定して動く勇気が必要です」と斉場さんは語ります。「いつ起こるかわからないからこそ、今から備えておく。行動を1時間、いや10分でも早くすることで、助かる命があると思っています」まとめ大雨、地震、台風――いつどこで災害が起きてもおかしくない時代。情報を受け身で待つのではなく、自ら取りにいくこと。そして「安心ではなく不安を探す」という意識の転換こそが、これからの私たちに求められている備え方です。「君たちはどう備えるか」その問いは、決して他人事ではありません。🗣️ お話:ライブ配信ディレクター 斉場俊之さん🎙️ 聞き手:江上浩子(RKK)
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    13 分
  • 10月公開の必見映画3選――芸術・将棋・サスペンスの世界へ
    2025/10/03

    🔶 『おーい、応為』(10月17日公開)

    👉 公式サイトはこちら https://oioui.com/


    今月最初のおすすめは、浮世絵師・葛飾北斎の娘、葛飾応為(お栄)を描いた作品『おーい、応為』です。主演は長澤まさみさん。父・北斎を演じるのは永瀬正敏さんです。

    長澤さん演じる応為は、豪快で少し乱暴な言葉遣いながらも、繊細な筆致を持つ絵師。その姿は、芸術家としての葛藤と親子の絆を鮮やかに映し出しています。北斎役の永瀬さんも、重厚かつ人間味あふれる演技で、芸術家親子のせめぎ合いを力強く表現しています。

    監督は『日日是好日』で知られる大森立嗣さん。人間ドラマを丁寧に描く手腕が、本作でも発揮されています。特徴的なのは、時代劇でありながら西暦表記を用いるなど、一見すると意表を突く演出が盛り込まれている点です。

    また、劇中で応為が拾ってきた犬が引っ越しの度に荷車に座り続け、少しずつ成長していく姿で年月の流れを表現するなど、細部にまで工夫が光ります。女性浮世絵師として先駆的な存在であった応為の生きざまは、時代を超えて強い共感を呼ぶでしょう。


    🔶 『盤上の向日葵』(10月31日公開)

    👉 公式サイトはこちら https://movies.shochiku.co.jp/banjyo-movie/


    次にご紹介するのは、柚月裕子さん原作のベストセラー小説を映画化した『盤上の向日葵』です。主演は坂口健太郎さん。さらに渡辺謙さん、小日向文世さん、佐々木蔵之介さん、土屋太鳳さんら豪華キャストが出演しています。

    物語は、身元不明の白骨死体が発見される事件と、天才棋士の波乱の人生が交錯しながら展開します。坂口さん演じる青年棋士は、苦難の中で才能を開花させ、将棋の世界で頂点を目指す姿を見せます。師匠役として、小日向さんが温かく支える存在を、渡辺謙さんが賭け将棋の名人として迫力ある演技を披露。二人の対照的な師弟関係が物語に厚みを与えています。

    サザンオールスターズによる主題歌「くれゆく街の二人」も大きな見どころです。映画内で口笛として繰り返し登場し、切なさと哀愁を伴う旋律が物語を彩ります。人間ドラマとしてもミステリーとしても、強く心に残る作品です。


    🔶 『爆弾』(10月31日公開)

    👉 公式サイトはこちら https://wwws.warnerbros.co.jp/bakudan-movie/


    同じく10月31日に公開される『爆弾』は、サスペンス性あふれる一作です。主演は山田裕貴さん。共演に佐藤二朗さん、伊藤沙莉さん、染谷将太さん、渡部篤郎さんらが名を連ねています。

    物語は、酔っ払いとして取り調べを受けていた男が、突如「これから爆発が起きる」と予言。その言葉通りに連続爆破事件が発生していくという緊迫の展開です。佐藤二朗さんが演じる謎の男は、不気味さと狂気を併せ持ち、物語の中心で強烈な存在感を放ちます。刑事役の渡部篤郎さんは、佐藤さんとの対峙を通じてベテラン俳優としての重みを示しています。

    原作は呉勝浩さんの小説『爆弾』。江戸川乱歩賞を受賞した傑作ミステリーで、俳優陣も「原作の重みを背負って挑んだ」と語るほどの緊張感あふれる撮影となったそうです。緻密な構成と息詰まるサスペンスが、観る者を圧倒するでしょう。


    ⭐まとめ

    10月は、芸術と親子の絆を描く『おーい、応為』、将棋と人生を交錯させた重厚な人間ドラマ『盤上の向日葵』、そして狂気と予言に翻弄されるサスペンス『爆弾』と、濃厚なラインナップが揃っています。それぞれに異なるジャンルながら、観る人の心に強く響く作品です。

    映画解説研究者の上妻祥浩さんによる推薦でした。


    ゲスト:上妻祥浩/聞き手:江上浩子(RKK)


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    13 分
  • 思い込みが社会を揺らすとき――政治発言とSNS拡散を読み解く
    2025/09/26
    本日のテーマは「思い込み」です。政治家の発言やSNS上の情報が、根拠の不確かな“印象”や“思い込み”と結びついたとき、社会にどのような影響が生まれるのか――宮脇利充さんが具体例を手がかりに考え方の整理を提案します。🔶 奈良の鹿をめぐる発言――根拠はどこにあるのか総裁選の所見表明で取り上げられた「奈良の鹿」への迷惑行為を起点に、訪日客への規制強化を訴える発言が注目を集めました。一方で、管理当局側は“暴力行為の確認なし”との説明をしており、両者の主張に隔たりが見られます。宮脇さんは「政治家の言葉は社会に与える影響が大きい。事実関係を丁寧に示す姿勢が欠かせません」と指摘します。ポイント“見聞きした話”や“体感”が、統計や公式確認より先行すると誤解が広がりやすくなります。とくに移民・観光・治安など感情を刺激しやすいテーマでは、印象の増幅に注意が必要です。🔶 通訳不足で「不起訴」?――現場との食い違い同じ場で語られた「通訳確保が間に合わず不起訴」という趣旨の言及についても、実務側からは「そのような事例は把握していない」とする説明が紹介されました。宮脇さんは「データや事例提示なく『よく聞く』という言い方は、誤った前提を固定化しかねません」と述べ、エビデンス提示の重要性を強調します。🔵ポイント司法・警察運用には手続きの上限や代替手段が整備されているケースが多く、“印象ベース”の断定は慎重に。発言者の立場が高位になるほど、聞き手は“事実”として受け取りやすく、言葉の重みが増します。🔶 JICA「アフリカ・ホームタウン」構想と誤情報拡散国際交流を目的とした取り組みが「移民定住制度」と誤解され、自治体や機関に大量の抗議が殺到した一件も紹介。公式の否定が繰り返されても、SNS上の“確信”が抗議行動を持続させる構図が浮き彫りになりました。🔵ポイントSNSのアルゴリズムは、自分の確信を補強する情報を“集めて並べる”傾向があり、偏りに気づきにくくなります。公式ソースの一次情報(発表資料・FAQ・窓口)を確認する「逆引き」習慣が、誤拡散のブレーキになります。🔶 スポーツの国際舞台に見る“リスペクト”の回路世界陸上のように、国籍や背景を超えて互いの努力を讃える場面がある一方で、SNSでは“敵/味方”の二分法が加速しがちです。宮脇さんは「同じ“世界を見る”でも、接し方次第で態度は大きく変わる。まず落ち着くこと、そして確かめることが出発点です」と呼びかけます。🔶 今日はここを持ち帰る:思い込みに飲み込まれない5つの習慣出所を見る:誰が、いつ、どの立場で述べた情報かを必ず確認します。一次情報に当たる:記事なら元資料、発言なら全文・動画・逐語をチェックします。反証を探す:賛成の根拠だけでなく、反対の根拠も並べて比較します。数と手続き:統計・制度・運用の“仕組み”を確認し、個別体験の一般化を避けます。言葉の重み:影響力のある人の発言は“事実”として流通しやすい――受け手も発信側も自覚します。「確かめて、落ち着いて、考える。思い込みの速度を、いったん緩めましょう」(宮脇利充)🔶 まとめ政治の場でもSNSの空間でも、“印象”が“事実”を上書きすると、社会の議論は荒れやすくなります。大切なのは、根拠を確かめる手間と、違う意見に耳を澄ます余裕です。宮脇さんは「自分の中の思い込みにも光を当てたい」と結びました。出演:元RKKアナウンサー・宮脇利充さん/聞き手:江上浩子(RKK)
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    13 分
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