エピソード

  • 014.「条件」では人は動かない。採用パンフレットを“絵本”にした理由
    2026/06/17

    採用パンフレットを、全編イラストの「絵本」にしたら、どうなるか。

    タイトルは『なんで雨の日は虹がないの』。私がプロデュースした、少し変わったパンフレットです。

    一般的な採用ガイドといえば、表紙に園の建物、ページをめくれば沿革と役職者の写真。多くの学生がそのまま棚に戻してしまうのが現実です。そこで、園の想いを「物語」として届けることにこだわりました。

    このパンフレットでは、理事長はあくまで「作者」として最後に一歩引いた形で登場します。主役は、そこで過ごす子どもたちと、日々奮闘する先生たちです。福利厚生を羅列するのではなく、職員へのインタビューを通じて、どんな想いで働き、どんな研修で何を学んだのかを一つのストーリーに仕立てています。

    こうした冊子は採用だけでなく、保護者や地域の方々に園のこだわりを伝えるツールにもなります。人は「物語」に触れたとき、初めて心が動きます。単なる人手不足の解消を超えて、園の志を地域全体に届けていく。そんな採用戦略の新しい可能性をお伝えします。

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  • 013.「優しければいい」は大きな誤解。不適切保育の背景にある構造問題とは
    2026/06/10

    「保育士さんは優しそう」。そんなイメージを持たれがちですが、「優しい」という言葉の裏には、非常に高度な専門性が隠されています。

    ニュースで取り沙汰される不適切保育や虐待の問題。現場の忙しさやストレスが背景にあるとも言われますが、あえて厳しく言わせてください。どんなに忙しくても、感情をコントロールし、子どもの変化を繊細に捉えながら発達を支えるのが専門家としての本来の姿です。感情に任せた行為は、専門職としての適性に欠けると言わざるを得ません。

    しかし、その背景には深刻な人手不足という構造的な課題があります。現場の違和感に気づいていても「今この人に抜けられると困る」と見て見ぬふりをせざるを得なかったり、資格さえあれば誰でも採用しなければならなかったりする現実があるのです。

    この状況を変えるには、資格の有無にとらわれず、保育のセンスや志を持つ人を迎え入れ、園全体でプロに育てていく仕組みが必要です。助成金を活用しながら働きながら資格取得を目指せる環境を整えることで、園側の負担を抑えつつ質の高い人材を育成できます。

    単なる人手確保ではなく、プロとしての誇りを持った人材をどう増やすか。そのヒントをお伝えします。

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  • 012.卒業生が半減…「実習採用」だけでは限界?これからの園に必要な“育成型採用”とは
    2026/06/03

    保育業界の採用に、大きな地殻変動が起きています。

    これまでの主流は、養成校からの新卒採用でした。実習を通じてお互いの相性を見極め、そのまま就職につなげるルートは、コストを抑えつつミスマッチも防げる理想的な形でした。しかし今、その前提が崩れつつあります。

    少子化の影響で、保育士を育てる短期大学や女子大の募集停止・共学化が全国で相次いでいます。ピーク時に4万人を超えていた卒業生数は今や2万人台まで減少し、定員割れによる学生の質的な変化に悩む現場の声も増えています。

    「待っていれば実習生が来る」時代は終わりました。

    そこで今、注目したいのが「国家試験ルート」の強化です。現場で働く無資格の保育補助の方々が、働きながら資格を取得できるよう園がサポートする仕組みです。「学校を出ていないとプロじゃない」という固定観念を捨て、子育て経験者など多様な人材を迎え入れ、園全体でプロを育てていく。この「育成型採用」へのシフトこそが、深刻な人手不足を乗り越える鍵です。

    今回は、採用の構造変化と、これからの園に求められる具体的な戦略をお伝えします。

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  • 011.「認可外=質が低い」は本当か?認可・認可外の歴史と、本当に良い園の見極め方
    2026/05/27

    「認可外は質が低い」「事故のリスクが高い」。保護者からよく聞くこの声ですが、それは一概には言えません。

    歴史を紐解けば、認可園が対応しきれなかった0〜2歳児の受け皿として、共働き世帯を現場で支え続けてきたのは民間の認可外施設でした。また、あえて認可を受けない道を選ぶ園も存在します。国の厳格なルールに縛られず、独自の教育哲学や自由な保育を追求するために、補助金に頼らず自立した運営を行うプロフェッショナルな園です。

    かつて専業主婦が当たり前だった時代から、共働きがスタンダードになった今、保育の役割は劇的に変化しています。園は単に「子どもを預ける場所」ではありません。少子化が進み「選ばれる努力」が求められる時代だからこそ、認可・認可外という枠組みを超えて、その園がどのような志を持ち、子どもの主体性をどう育もうとしているのか。その本質を見極めることが重要です。

    制度の裏側にある真実を知ることで、保護者は納得のいく園選びができ、園側は自分たちの強みを改めて言語化するきっかけにもなります。今回は、その両方の視点からヒントをお伝えします。

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  • 010.「待機児童ゼロ」の裏で何が起きているのか?松戸市の取り組み
    2026/05/20

    「待機児童はほぼ解消された」。そんなニュースを見て、安心していませんか?

    実はカウント方法の変更により、数字上は減っていても、実際には預け先に困っている家庭が存在します。希望の園に入れなかった場合や遠方の園を断った場合は、「待機児童」には含まれないのが現実です。

    こうした”場所の偏り”を解消する取り組みとして注目されているのが、松戸市の「送迎ステーション」です。

    今回は制度の裏側にある実態とともに、これからの保育インフラのあり方と具体的なヒントをお伝えします。

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  • 009.園バスは必要か?1時間送迎の裏にある保育業界の現実
    2026/05/13

    「幼稚園はバス、保育園は徒歩」。そんなイメージは、もう変わりつつあります。

    車社会の地域では自家用車送迎が主流になり、園バスの役割は大きく揺らいでいます。

    一方でバスを維持する園では、運転手不足や安全管理の負担に加え、少子化の影響で送迎時間が1時間を超えるケースも出ています。

    園バスを続けるべきか、それとも見直すべきか。

    今回は現場のリアルをもとに、これからの園運営における判断のヒントをお伝えします。

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  • 008.「保育園に特色はない」は思い込み?選ばれる園の共通点
    2026/05/06

    「保育園には特色がない」。そう思っていませんか?

    それは大きな思い込みかもしれません。

    幼稚園のように分かりやすいプログラムは少ないものの、子どもの主体性を大切にした独自の保育を実践している園は数多く存在します。

    これからの時代、園が選ばれるかどうかを分ける最大の要素は「人(先生)」です。

    今回は幼稚園との構造的な違いを整理しながら、選ばれる園に共通する考え方と、すぐに活かせるヒントをお伝えします。

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  • 007.人手不足でも受け入れるべきか?こども誰でも通園制度の経営判断
    2026/04/29

    4月から本格始動した「こども誰でも通園制度」。人手不足の中で「本当に受け入れるべきか」と悩む園も多いのではないでしょうか。

    結論から言えば、経営視点では挑戦する価値があります。

    月10時間という短時間利用では子どもが園に慣れにくく、現場の負担が大きいのは事実です。それでもこの制度を通じて地域との接点を増やし、「選ばれる園」になることは、将来の園児確保につながります。

    今回は制度の現実的な課題を整理しながら、受け入れるかどうかを判断するための視点と考え方をお伝えします。

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