《1381》家族がいない!認知機能低下!透析どうする?
カートのアイテムが多すぎます
カートに追加できませんでした。
ウィッシュリストに追加できませんでした。
ほしい物リストの削除に失敗しました。
ポッドキャストのフォローに失敗しました
ポッドキャストのフォロー解除に失敗しました
-
ナレーター:
-
著者:
このコンテンツについて
■本日のご質問
腎不全の緩和ケアについて、ご家族がいない場合、かつ、ご本人が意思決定できる判断能力がない場合、腎代替療法(HD、PD、腎移植)をCKM(保存的腎臓療法)を含めてたけお先生はどのように選択されていますか?教えてください。
参考)たけお2号の解説・回答
https://chatgpt.com/share/6907c45a-2bac-8001-8f56-2240ea289e86
この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!
(匿名でも可能です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog
面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは
#心身健康ラジオ
#たけおがお答えします
をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!
#医療
#健康
#スタエフ医療部
■AI要約(誤字はご勘弁ください)
内科医たけお氏が、腎不全の緩和ケアにおける意思決定についてのリスナーからの質問に回答しました。
質問内容は「腎不全の患者で、ご家族がおらず、かつご本人に意思決定できる判断能力がない場合、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)と保存的腎臓療法(CKM)のどちらを選択すべきか」という非常に高度なものです。たけお氏は、自身も同様のケースの経験はないとしつつ、今後増加が予想される重要なテーマであるとして、思考のプロセスを段階的に解説しました。
**第1段階:本人の意思決定能力の丁寧な評価**
まず最も重要なのは、本当に本人に意思決定能力がないのかを慎重に見極めることです。一見、認知機能が低下しているように見えても、意思決定ができるタイミングがあったり、言語ではなく表情(例:透析の話をすると顔をしかめる)で意思を示したりすることがあります。意思決定能力は「ある/なし」で明確に二分できるものではなく、せん妄などで一時的に低下している可能性も考慮すべきです。そのため、時間や状況、確認する人を変えるなど、本人の意思を最大限に引き出す努力が第一歩となります。
**第2段階:本人の「推定意思」の確認**
本人の直接的な意思確認が難しいと判断された場合、次に「本人が元気だったらどう考え、どう判断したか」という「推定意思」を探ります。通常はこの役割をご家族が担いますが、質問のようにご家族がいない場合は、関わりのある他の人々が重要な役割を果たします。最新のガイドラインでは代弁者を「ご家族等」と広く定義しており、必ずしも血縁者でなくとも、親しい隣人、民生委員、施設の職員など、本人の価値観や人となりをよく知る人物がいれば、その人の意見を参考にすることができます。
**第3段階:多職種チームによる合意形成**
それでも判断が難しい場合は、医療チーム内での合意形成が求められます。これは医師が単独で決めるべきではなく、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフなど、患者に関わる様々な専門職が参加する「多職種カンファレンス」で議論することが不可欠です。各職種がそれぞれの視点から得た患者の情報(医師には話していないが看護師には漏らした言葉など)を共有し、統合することで、本人にとっての最善は何かを総合的に検討します。
**結論としての治療選択**
これらのプロセスを経て、腎代替療法を行うか、あるいは治療を行わず症状緩和に専念する「保存的腎臓療法(CKM)」を選択するかを決定します。腎代替療法の中でも、通院が必要な血液透析だけでなく、在宅で可能な腹膜透析といった選択肢も考慮されます。たけお氏は、こうした意思決定支援は腎不全緩和ケアの領域で非常に重要なテーマであり、今後ますますその必要性が高まるだろうと締めくくりました。