『[8巻] 彩雲国物語 八、光降る碧の大地』のカバーアート

[8巻] 彩雲国物語 八、光降る碧の大地

(KADOKAWA)

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[8巻] 彩雲国物語 八、光降る碧の大地

著者: 雪乃 紗衣
ナレーター: 尾川 楓
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このコンテンツについて

州牧の紅秀麗は奇病の流行を抑え、また、姿を消したもう一人の州牧・影月を探すため、急遽茶州へ戻ることに。しかし茶州では、秀麗が奇病の原因だという「邪仙教」の教えが広まっていた。「もしも自分のせいなら、私は――」密かに覚悟を決める秀麗。そんな彼女を、副官の燕青や静蘭も必死で守ろうとする。迫り来る病、そして邪仙教との対決は?
「影月編」は衝撃の結末へ……! 超人気・極彩色ファンタジー第8弾。アナザーエピソード「お見舞戦線異状あり?」「薔薇姫」を特別収録!©Sai Yukino2005,2006,2019 (P)KADOKAWA
ファンタジー
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この作品は「影月編」のクライマックスにあたる重要な一冊。
州牧・紅秀麗(こうしゅうれい)が、奇病の広がる茶州へ急ぎ戻る場面から始まります。
病の原因とされる「邪仙教」の存在、姿を消した影月の行方。
その両方が物語の緊張を高め、一気に物語世界へ引き込んでくれます。

特筆すべきは、秀麗(しゅうれい)の「もし自分が原因なら――」という覚悟です。
彼女の決断力や責任感の強さが、ただの少女から「国を背負う人材」へと成長していく過程を示しています。
燕青(えんせい)や静蘭(せいらん)といった仲間たちが、必死に彼女を守ろうとする姿も胸を打ちます。
尾川楓さんのナレーションは、秀麗の毅然さと内面の揺れを見事に表現し、聞き手の心をガッシリつかんで離しません。

さらに嬉しいのが、アナザーエピソード「お見舞戦線異状あり?」「薔薇姫」の収録。
重い本筋の後に、肩の力を抜いて楽しめるおまけ編があることで、作品全体に温度差が生まれ、この抜け感が委員です。

この作品、女性向け歴史ファンタジーの代表格として揺るぎない地位を築いてます。
特に「女性が官僚として国を支える」という設定は、大きな注目を集め、多くのファンを惹きつけています。

耳読で、文章では見逃しがちな登場人物の感情の揺れや、場面ごとの緊迫感がより鮮明に伝わります。
長時間の通勤や家事の合間に聴いても内容がすーっと入ってくるので、読書時間が取りにくい方でも「耳が幸せ」を体験できます。

・「長いシリーズだから途中で挫折しそう」とか「官僚制度とか難しそう」という気持ちで少し腰が引けてる。
・物語の舞台や人間関係も複雑で、きちんと楽しめるか不安。

そんなあなた、ご安心を、聴き終えた後は「やっぱり彩雲国は人間ドラマが面白い!」と実感できます。
秀麗の覚悟や影月の存在が心に残り、次巻を聴かずにはいられない衝動に駆られる。
歴史や制度の説明もナレーションを通じて自然に理解でき、むしろ奥行きのある世界観に感服、没頭できます。

シリーズの中でも「光降る碧の大地」は、物語が大きな転換を迎える大切な一冊。
秀麗の強さと脆さ、仲間たちの支え、で影月の行く末。
Audibleで聴くことで、そのドラマがより鮮やかに響いてきます。
彩雲国の世界にもう一歩深く浸かりたい人に、ぜひおすすめしたい作品です。

紅秀麗、試練の茶州へ――涙と希望の第八巻

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