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『遠い山なみの光』のカバーアート

遠い山なみの光

著者: カズオ イシグロ, 小野寺 健
ナレーター: 野崎 千華
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あらすじ・解説

〔王立文学協会賞受賞〕イギリスに暮らす悦子は、娘を自殺で失った。喪失感に苛まれる中、戦後混乱期の長崎で微かな希望を胸に懸命に生きぬいた若き日々を振り返る。新たな人生を求め、犠牲にしたものに想いを馳せる。幻想と叙情に満ちた、現代文学の旗手のデビュー作。『女たちの遠い夏』改題。解説/池澤夏樹
©A PALE VIEW OF HILLS by Kazuo Ishiguro Copyright © 1982 by Kazuo IshiguroJapanese audiobook rights arranged with Rogers, Coleridge and White Ltd. through The English Agency (Japan) Ltd. (P)2019 Audible, Inc.

遠い山なみの光に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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クラウドママのプロフィール画像
  • クラウドママ
  • 2023/07/21

印象的な作品です

作品はエツコの回想という形で描かれている。おがたさんの縁でおがたさんの息子のジロウとの幸せな結婚に満足していたエツコがサチコという波乱のある人生を送っている女性と出会い、友人になる。その間の回想が大部分を占める。現在のエツコはイギリスで今は亡きイギリス人の夫と結婚生活を送って、ケイコとニキという娘にも恵まれたがケイコは自殺してしまい、ニキはロンドンで気ままな一人暮らしをしている。なぜ、日本で幸せな妊婦だったエツコが今はイギリスの田舎で暮らしているのかの説明がない。あくまで私の感想だが、エツコの人生はサチコの人生として描かれているのではないだろうか。フランクがあまり頼りないのにかかわらず、アメリカに行くことについてサチコは娘の幸せの為と言うが、心では、幸せにはなれないことを知っている。それでもアメリカに行くのは退屈な叔父の家に暮らして、ただ年を重ねていき、いとこのようなただのおばあさんになるのがいやだったのでは⁉️
退屈な安定のみの人生よりどうなるかわからない人生の方がハラハラドキドキして面白いのかも知れない。イギリス人の夫は自分の子供でないケイコに十分な愛情を注ぐことなしにこの世を去ってしまう。ある意味、子供の人生より自分の女としての人生を優先した罰がここにある。本当の幸せとは何か考えさせられる。

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匿名のプロフィール画像
  • 匿名
  • 2021/05/13

小津映画のよう

繊細なまでの人物描写に、自分がその場に居合わせた錯覚すら覚える。24歳頃の著者が作家の道へ進む分水嶺となった作品。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

ありがとうございました。

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